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この記事では「多幸感」の読み方や意味について解説いたします。
生物学や心理学など幅広い分野で用いられる言葉ですが、その意味や使い方についてはよく分かっていないという人も多いかもしれません。
そこで今回は「多幸感」を感じる方法や類義語、英語表現なども含めて取り上げました。
それでは一つずつ確認していきましょう。
多幸感の読み方・意味・使い方
「多幸感」は「たこうかん」と読み、「非常に強い幸福感や超越的満足感」という意味です。
例えば愛情による至福感や競技で勝利したときの「陶酔感」なども「多幸感」の一種だとされています。
また「多幸感」は宗教的儀式や瞑想、特定の薬物の副作用、精神や神経の疾患によって生じる場合があることでも有名です。
「多幸感」の使い方としては、次のようなものが考えられます。
大好きな恋人と接したり触れ合ったりすると、非常に幸せな気分になるものです。
この例では、恋人と手を繋ぐことによって非常に強い幸福感を覚えるということを表しています。
多幸感はセロトニンの分泌が関係している
「多幸感」とは、幸福感を司る神経伝達物質である「セロトニン」が脳内で大量に分泌されている状態のことを指すとされています。
「セロトニン」はドーパミンやノルアドレナリンの分泌をコントロールして、前向きな感情で精神を安定させるものです。
血管の緊張を調節し、体温や睡眠だけでなく呼吸や歩行などの反復運動にも関与しています。
「セロトニン」が分泌されると脳の働きが活性化され、前向きでスッキリとした気分が持続される為に心地よさや満足感、幸福感が得られるのです。
逆に分泌が少ないと精神バランスが崩れて過敏症になったり、ネガティブに物事を考えたりといったうつ症状が出るとされています。
「セロトニン」は別名で「幸福ホルモン」と呼び、ドーパミンとノルアドレナリンの暴走を抑制し、脳内神経のバランスを保ち安定化させる為その役割は重要です。
なおドーパミンとは「快楽ホルモン」と呼ばれるように、何かを得たいという報酬快感をコントロールするホルモンとして知られています。
またノルアドレナリンは「警告ホルモン」や「ストレスホルモン」という別名があり、ストレスに反応して怒りや不安といった感情を起こして心身を覚醒させるホルモンです。
ドーパミンやノルアドレナリンが過剰に分泌されたり過少な状態が続くと心身のバランスを崩してしまう恐れがある為、それらをうまく調節する役目を「セロトニン」が担っています。
多幸感を感じる方法5選
実際に「多幸感」を感じるにはどのような方法があるのか、気になるところでしょう。
そこでこの項目では、その方法を5つご紹介します。
恋人と触れ合う
恋人と触れ合ったりスキンシップを取ると「多幸感」を覚えるというのは、非常にイメージしやすいかもしれません。
特にマッサージやハグのように、身体的な接触があるとより「多幸感」を感じやすいといわれています。
また必ずしも恋人である必要はなく、友達と遊んだり家族と団らんしたりするのも良いでしょう。
お酒を飲んで気持ちよく酔っ払う
適度にお酒を飲むと気分が高揚し、明るくて楽しい気分になるという人も多いでしょう。
そのように気持ちよく酔っ払うことでも「多幸感」を覚えるとされています。
ただし度を過ぎるとかえって気分が悪くなったり、心身の不調に繋がってしまうので節度を守ることが不可欠です。
好きなアーティストのライブに参加する
ライブに行くと音が直接身体に響いてきたり、アーティストや周囲のファンと一体になったりして楽しむことができます。
その為好きなアーティストのライブに参加するのも「多幸感」を感じる手段の一つです。
もし好きなアーティストがいるのであれば、生の演奏に触れてみるのも良いかもしれません。
セロトニンの分泌につながる食事をとる
「セロトニン」の構成物質は「トリプトファン」という必須アミノ酸(体内では生成できずに、食べ物から摂取する必要があるアミノ酸)です。
タンパク質が入っている食品に多く含まれており、肉類や魚類、豆類や乳製品などが挙げられます。
具体的には大豆や豆腐、納豆や味噌、卵や牛乳、豆乳やチーズといったものが手軽で摂取しやすいといえるでしょう。
ただし「セロトニン」の過剰摂取は良くないとされているので、サプリメントからの過剰摂取には注意が必要です。
なお食べ物からの摂取で過剰となることはまずありません。
ピアノ音楽や自然音を聞く
ピアノの音楽や自然音を聞くのも気分がリラックスし、「多幸感」に結び付くとされています。
自然音とは鳥の鳴き声や川のせせらぎの音など、自然界に存在する音のことです。
山や海などに行くと気分が落ち着いたり、リフレッシュした気持ちになれるのはこのことが関係しているかもしれません。
多幸感の類義語と例文
「多幸感」の類義語には、以下のようなものがあります。
・恍惚感
・陶酔感
また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。
「恍惚感」は「こうこつかん」と読み、「心を奪われてうっとりするさま」という意味です。
美しいものや筆舌に尽くし難い経験などに接した際に覚える感覚だと言い換えても良いでしょう。
この例では、先週のコンサートの演奏が非常に良かった為、その際の余韻が今でも抜けないということを意味しています。
「陶酔感」の読みは「とうすいかん」で、意味は「気持ち良く酔うこと」や「うっとりして、その境地に浸ること」です。
この例だと、モデルの美しさを目にしてうっとりした境地に浸ってしまったということでしょう。
多幸感の英語表現
「多幸感」の英語表現としては、「euphoria」が最も適切だといえるでしょう。
「euphoria」を使った例文では、次のようなものが挙げられます。
適度な「多幸感」に浸るのは心身をリラックスさせたり、爽快にさせてくれたりする効果があるとされています。
「多幸感」を生じさせる薬物は実在しており、国によっては法律で禁じているものもあります。
それは薬物を摂取することでしか「多幸感」にふけることができず、強い依存症に陥ってしまうことなどが理由かもしれません。
まとめ この記事のおさらい
・「多幸感」は「たこうかん」と読み、「非常に強い幸福感や超越的満足感」という意味がある
・「多幸感」は宗教的儀式や瞑想、特定の薬物の副作用、精神や神経の疾患によって生じる場合がある
・「多幸感」は「幸福ホルモン」の別名がある「セロトニン」の分泌が関係している
・「多幸感」を感じる方法としては恋人と触れ合ったりお酒を飲んで気持ちよく酔っ払ったりすることが挙げられる
・「多幸感」の類義語には「恍惚感」や「陶酔感」といったものが考えられる
・「多幸感」の英語表現としては「euphoria」が最も適切だといえる