ヤクルトレディとは|仕事内容・なり方・魅力・年収・勤務体系などを解説

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この記事では、「ヤクルトレディ」の仕事内容やなり方、魅力、年収や勤務体系について考察します。

テレビコーマーシャルでも毎日紹介されている「ヤクルトレディ」。でも、実際の仕事内容やなり方などを具体的に知っている人は少ないのではないでしょうか。

この記事を通して、「ヤクルトレディ」の仕事内容などを理解し、女性の方は仕事の選択肢に、男性は社会人としての知識として参考にしてください。

ヤクルトレディとは

「ヤクルトレディ」とは、ヤクルトの商品を個人宅や会社の社員に宅配および販売する女性販売員のことで、「ヤクルトさん」と親しみを込めて呼ばれています。

ヤクルトレディが販売する「ヤクルト」の製造・販売が開始されたのは、1935年(昭和10年)でした。
ヤクルトの父と呼ばれる代田稔博士は、「人が栄養を吸収するのも、病原菌が暴れるのも腸。腸が健康になってこそ、人は健康になれる」と考え、腸内の良い乳酸菌に着目し、「特殊乳酸桿菌」の培養に成功しました。これが、「L.カゼイ・シロタ株」です。

当初ヤクルトの販売は牛乳販売店でしたが、商品の良さに感動した人々がヤクルトを専門に販売する「代田保護菌普及会」を誕生させ、全国500社までに広がりました。
そんな中、商品を最良の状態でお届けするには宅配がもっとも良いと、販売店の中で自然発生的に宅配という販売システムが生まれ、辛抱強く真面目に働く主婦に白羽の矢がたったのです。
女性の社会進出がめずらしかった時代、女性販売員は特殊なものでした。

そして、1963年(昭和38年)、ヤクルト本社は、正式に「ヤクルトレディ」の導入を決定。
以来、手押し車や自転車にヤクルトを積んだヤクルトレディの姿が、全国各地で見られるようになったのです。

ヤクルトレディの仕事内容

ヤクルトレディの主な仕事は、一般の家庭や会社を訪問してヤクルト商品をお届けすることです。

まずは、「センター」と呼ばれる活動拠点で訪問する箇所を確認し、三輪バイクや電動自転車、手押し車などに商品を積み込みます。さらに、連絡事項や休みの人対応などを確認して、宅配に向かいます。

お客様を訪問したら、「おはようございます。ヤクルトの○○です」と明るい笑顔をお届けするのも大切なお仕事。さらに、お客様の体調に関する悩みなどをお聞きして、効果的な商品を提案する「健康アドバイザー」でもあります。

平均で、1日25件から30件を訪問します。

お届けが完了したら、センターに戻り、その日の売上を計算し、翌日の商品を準備します。
活動拠点の掃除をして、お仕事の終了です。

ヤクルトレディになるには

ヤクルトレディになるには、学歴や特別な資格は必要ありません。年齢も20代から50代以上と幅広い女性が活躍しています。
お仕事内容などはホームページでも紹介されていますが、実際に詳しく話を聞きたい人には説明会も定期的に開催されています。気軽な雰囲気で参加できるので、心配なことは遠慮なく聞いてみることも大切です。

納得したら、勤務を希望するエリアの販売店に応募します。

①希望する販売会社に応募し、面接を受ける

販売会社への応募は、電話でもホームページからでも可能です。
面接日を決めたら、販売会社で面接を受けます。

面接では筆記試験のようなものはありません。但し、履歴書が必要な場合もあるので、持ち物は事前に確認しておきましょう。

面接では、主に働ける時間帯や曜日、保育所の希望などについて質問されます。また、過去の仕事内容なども質問されるので、きちんと答えられるようにしておきましょう。

採用されるかどうかの基準は、仕事の経験や年齢ではありません。お客様相手のお仕事ですから、人とのコミュニケーション力や明るい笑顔が大切な要素になります。そして、なによりも飲料を扱うお仕事ですから清潔感は不可欠です。
面接時には身だしなみには注意しましょう。

②研修を受けて、仕事開始

面接で合格したら、まずは、「就業前研修」を受けます。
会議室で社会人として必要なマナーや商品知識を学び、次に先輩や社員と同行して実際の現場を体験し、お客様とのコミュニケーションのとり方などを学びます。

就業前研修が終われば、実際のお仕事を開始します。

事前研修以外にも、3か月研修、6か月研修、1年研修が定期的におこなわれ、新人同士で悩みを共有し、さらなる成長を目指すための大切な研修になっています。

車やバイクの免許は必要?

「ジャイロ」と呼ばれる三輪バイクに乗っているヤクルトレディをよく見かけますね。
三輪バイクは、普通自動車の免許で乗れるので、普通免許があればだれでも乗ることは可能です。
では、普通自動車の免許を持っていない場合は、どうなるのでしょうか?

普通免許がなくても大丈夫。ヤクルトレディ専用の自転車があります。かえって細い道や一方通行の道が多い地域では、三輪バイクよりも自転車の方が便利です。

但し、坂道の多い地域や荷物が多い時は三輪バイクの方がおすすめです。

また、三輪バイク限定の地域もあるので、事前に確認しておきましょう。
三輪バイクの運転が初めての人でも、バイクの運転研修があるので安心です。

ヤクルトレディの魅力

子育て中の方や専業主婦の方が、いざ仕事をしたいと思っても、勤務時間や労働条件などが合うような仕事を探すのは至難の業です。
そんな主婦の悩みを解決するのがヤクルトレディのお仕事と言えるでしょう。
ヤクルトレディのお仕事には、以下のような魅力があります。

職場の保育所を利用できる

今や待機児童は大きな社会問題になっています。「働きたくても働けない」子育て中の女性にとって悲しい現実が顕在化しているのです。
ヤクルトでは、働く女性のことを考え、いち早く保育所の運営を開始。センター内もしくは近隣に企業内保育所を設け、小さなお子様がいても安心して働ける環境を整えています。
現在、全国に1200カ所の保育所があり、厳しい保育基準に基づき質の高い保育カリキュラムを提供しています。
また、地域によって差がありますが、保育料も月額ひとり4,860~10,286円で経済的にも助かります。

但し、保育所のない地域もあるので、事前に確認してください。保育所がなくても一般の保育所に預けた場合に保育料の一部を負担する制度もあるので、利用できるか問い合わせてみましょう。

ノルマがない

販売のお仕事と言うとどうしても気になるのが、「ノルマ」です。ノルマを達成するために夜遅くまで走り回る営業の悲惨な話はよく聞きますね。
ヤクルトレディには、このようなノルマはありません。ノルマに追われるようなことはないので安心です。
但し、地域によってキャンペーンなどがあり、センター全体での目標を設定することはあります。
あくまでも目標ですから、ノルマのような強制力はありません。

ヤクルトレディの大変なところ

女性に優しい職場環境のヤクルトレディですが、大変なところもあります。

ガソリン代は自己負担

三輪バイクや自動車を使って移動する場合は、ガソリン代は自己負担になります。さらに、自転車は無料ですが、三輪バイクや電動自動車はリース代がかかるのもデメリットと言えるでしょう。
ガソリン代やリース代は、給料からの天引きになります。

外回りのため、体力的に辛いことも

ヤクルトレディの主な仕事は毎日お客様に商品をお届けすることです。雨でも雪でも休むわけにはいけません。まさに「雨にも負けず風にも負けず」を実践しなければならないのです。
夏の暑い日でも冬の寒さの中でも毎日ヤクルト商品を届けるのが仕事ですから、体力的にも辛いことは少なくありません。
また、配達の関係で遅くなり、勤務時間内で終わらずに残業になることもあります。

ヤクルトレディの給料・年収

ヤクルトレディのお仕事は、ヤクルト本社から商品を仕入れて販売業務をおこなう「個人事業主」という契約になっています。
売っただけ収入が増える歩合制で、給料は歩合によって決まります。販売会社や商品によってマージンの設定は異なりますが、平均で約20%から25%がマージンになります。

ヤクルトレディの平均的な月収は、月8万円から10万円です。完全歩合制ですから、月によって異なり8万円以下になることもあります。
但し、最初の3か月間は給料保証制度があり、稼働日数×5000円が保証されます。

年収では、90万円から120万円が平均ですが、地域によって差があります。

都会の場合、核家族が多く1件の販売個数は少ないですが、会社が多いので一カ所で多くの個数が見込めます。逆に、地方の場合は、家族が多いので家庭への販売個数が多くなります。
また、年2回のセールスや期間限定の商品がある時は、プラスの収入が見込めるでしょう。

どちらにしても、ヤクルトレディの収入は個人の才覚次第と言えます。

ヤクルトレディの勤務体系・休日

ヤクルトレディの勤務時間は、9時から15時が一般的です。但し、配達などで残業になったり早出になることもあります。
センターによって異なりますが、土日祝日が休みで平日勤務が多くなっています。また、夏季や年末年始には5日程度の休日があります。
 

まとめ この記事のおさらい

・「ヤクルトレディ」は、ヤクルトの商品を個人宅や会社の社員に宅配および販売する女性販売員のこと。
・一般の家庭や会社を訪問してヤクルト商品をお届けすることがヤクルトレディの主な仕事です。
・ヤクルトレディになるには特別な資格はいりません。希望の勤務地を選んで面接を受けるだけです。
・面接に合格したら、就業前研修を受けた後、仕事を開始します。
・ヤクルトレディの魅力は、「職場の保育所が利用できる」「ノルマがない」ことです。
・大変なところは、「ガソリン代が自己負担」「外回りのため体力的に辛い」こと。
・ヤクルトレディの平均的な月収は、月8万円から10万円、年収は90万円から120万円。
・勤務体系では、勤務時間は、9時から15時が一般的で、土日祝日が休みで平日勤務が多くなっています。