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金持ち喧嘩せずの意味とは
金持ち喧嘩せずとは、お金に限らず余裕の大きい恵まれている人間は争いごとをしない、という意味の言葉です。
これは単に書かれた意味をそのまま読み取ったもので、語源となった出典がはっきりしない為、「裕福な人は争いが儲からない事を知っているから争いをしない」「裕福な人は心持ちが鷹揚だから争いを好まない」など、使うシーンにおいて意味合いを変える言葉でもあります。
いずれの意味合いについても「金持ち」「喧嘩」という、少なくとも丁寧な言葉ではない表現を用いている事から、改まった意味を持つ言葉ではないといえます。
「つまらない諍いを止めよう」という進言や戒めの言葉として使う事が多いものと言えるでしょう。
金持ち喧嘩せずのビジネスシーンでの意味
金持ち喧嘩せずは、「金持ち」という、自分より上位の人に対するやっかみを含む意味を持った言葉として使われます。
その為、自分から見て「金持ち」となる要素の強い目上の人に使うような事は避けるべきでしょう。
部下や同僚といった人に対し、勝ち目や利益の無い労力を無駄にするだけの争いを止める際に「つまらない争いだからしない方が良い」という事を伝えるのがよいでしょう。
そうした無為に使う時間を稼ぎに回したり、心身を充実させるのが金持ちになる秘訣だ、という事も遠回しに教える言葉だといえます。
金持ち喧嘩せずの例文
金持ち喧嘩せずの類似表現
金持ち喧嘩せずの類似表現として
金持ち舟に乗らず、金持ち身が大事、といった言葉があります。
「金持ち舟に乗らず」は、舟と言うのが転覆の危険性があったり、舟が出てしまうと船頭に行き先を任せないといけない事から思わぬ要求をされてしまうなどの危険性があった事から、金を貯められる人は舟に乗るという危険を冒さないという意味で扱われる言葉です。
「金持ち身が大事」という言葉はより直接的にその意味に言及しているものですね。
また、よりやっかみの意味が強くなった言葉に「金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い」という言葉もあります。
灰吹きとは今でいう灰皿の事で、灰を溜め込めば汚くなる様に、お金を貯め込んだ金持ちという姿を強くやっかむ言葉と言えます。
どちらかと言うと、人のやっかみを買わないように戒める言葉として使うのが良いでしょう。
金持ち喧嘩せずの対義語
金持ち喧嘩せずの対義語として「貧すれば鈍する」ということわざがあります。
貧しくなって余裕を失ってしまうと、ろくでもない考えに身を任せて愚かな事をしてしまう、という意味です。
物言いとして直接的過ぎる形ですので、目上の人に対して使う言葉ではない事に注意しましょう。
少し目線の違う言葉として「慌てる乞食は貰いが少ない」ということわざがあります。
慌てふためいて利益を得ようとするあまり人と争って奪い合うような事をしてしまう状況に対して、そんな事をしても得るものは少ないという事を戒める言葉です。
基本的には慌てたり先を争ったりしても良い事はないから落ち着こう、という意味合いで使う言葉ですが、乞食という言葉が金持ちと対になるとして、逆さまの表現から同じように「余裕のある人は争わない」という意味を示す表現として扱う場合もあり得ます。
類似表現と対義語の例文
「金持ち舟に乗らずという言葉がある、危ない話にはあまり近づかない方が良いと思うよ。」
「あの人の行動は正しく金持ち身が大事だね。あの相手を前にしてよく手を引いたものだ。」
「無駄遣いをしないのは良い事だけど、金持ちと灰吹きは溜まるほど汚いなんて言われないように、使うべき所も考えた方が良いよ。」
「あんな危ない取引に手を出すなんて、貧すれば鈍するとは言うけれど、以前の姿からは考えられないね。」