マイペースの人ってどんな人?特徴とポイント 付き合い方の解説

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ここでは、マイペースの意味や自分勝手との違い、マイペースな人の特徴などを解説いたします。

マイペースの語源と意味

マイペースとは、他の人が何をしているかは関係なく、あくまで自分のスタンスやペースを貫き抜く人のことを指します。多くの場合は肯定的な意味合いで用いられますが、時には、ワガママは協調性がないといった意味合いが含まれたりすることもあります。

マイペースの語源は英語から来ています。日本においても英語教育が一般化した後に、広く用いられるようになった言葉ですね。もっとも、今時の流行語ではなく、かなり昔から普通に使われるようになっていました。

語感が良いのと、特に難しい英語でもなく、使いやすかったのが要因と見られます。自分のスタンスを守る人のことを指しますが、昔から日本語としてある「頑固」とはやや趣きが違い、自分なりの世界観や価値観を守るのに、人とぶつかり合うような雰囲気はありません。むしろ、笑ってどんな意見でも受け流せるような人に用いられることが多いようです。

さらには、単に手を抜いたりするのではなく、自分のすべきことに集中できるという肯定的な意味を全面に出す意味合いも含まれているので、誰に使っても失礼にはあたりづらい側面があります。そのため、堕落や放漫という言葉をオブラートに包む意味合いとして「マイペース」と使われることもあります。

マイペースの英語表現

英語でのマイペースの表現は、シンプルに「my pace」と表現することができます。もっともこれは和製英語の直訳ですから、正式な英語とはやや異なります。

本格的な英語で同じような意味合いを持たせるなら、「my own pace」といった表記を用いることになってきます。この場合は、より「自分自身のペースで」というニュアンスを強めていきますから、誤解されることが少ないのも魅力でしょう。

よりゆったりとした含みを持たせたい時は、くつろいだといった意味の「comfortable」を使い、「own comfortable speed」と表記することもできます。

マイペースの類義語

マイペースの類語には、その気持ちのゆったりさを示すという意味で、鷹揚、大らかといった言葉を用いることができます。また、より動作的なゆっくりさを強調したい場合は、のんびり、のんびり屋さんといった言葉を用いることができます。また否定的な意味では、自分勝手やワガママという言われ方をすることがあります。評価した人が「マイペース」をどう考えているかによって、かなり言われ方に違いがあるとも言えます。

マイペースと自分勝手の違い

しかし、正確にはマイペースと自分勝手には、かなり大きな違いがあります。

マイペースな人は、他の人が何を考えようと、何をしていようと関係なく、ひたすらに自分のスタンスを貫こうと考えます。そこには、他者に対する悪意や害意はなく、ただ自分がどうしたいかという意識があるのみです。

一方、自分勝手な人には、他の誰が何と言おうと、真っ向からぶつかってでも要求を飲ませよう、自分の提示したプランを実行させようといった意識があります。それは、他人をどうねじ伏せるかという思考であり、極めて対外的な感情とも言えるのです。

だからこそ、自分勝手な人は、周りからの評判も良くありませんし、多くの場合陰口を叩かれたりしてしまいます。また、何か事があると、「あいつは面倒だから排除しよう」と、追い落としや仲間外れにされたりもします。

しかし、マイペースな人は、良くも悪くも他者も視界に入れることが少ないので、全体の和を乱すこともなく、故に周囲からの評価も落ちることはありません。むしろ、独自の世界を持っているとして、素直に羨ましがられたり、仕事を離れた場では遊びに誘われたりもします。もちろんマイペースなタイプですからさほど付き合いは良くありませんが、それでも不思議と嫌われたりはしなかったりもします。

マイペースと自分勝手、根っこの部分では同じですが、その欲求を他人に向けるか、それとも自己解決するかで極めて大きな違いがあります。

マイペースの特徴1:他の人とあまり関わらろうとしない

マイペースな人は、自分の中に確固とした目標や価値観を持っています。そしてそれを表に出すことはなくても、正しいと確信しています。

そのため、人とは無理に関わろうとしませんし、さらには関わる機会があっても、なるべくスルーしようと考えます。もっともそれは嫌いとか腹が立つといった否定的な感情からくるものではないので、周りとの関係を悪化させることもありませんが、もちろん距離を縮めることにはつながりません。

何年も同僚として過ごしていても、仲間感覚どころか、新入社員当時と同じぐらいの情報量しか得ていなかったりもしますが、だからと言って何かに支障を来たすこともないので、ついつい周りも距離を詰めることを忘れてしまい、ずっと「放置状態」」になってしまうことも珍しくありません。とは言え本人からすればかなり気楽な状態ですので、感情が乱れることもなく、マイペースなスタンスはずっと続いていくことになります。

マイペースの特徴2:究極の適材適所タイプ

会社員という総合力が要求される場においても、まるで職人のように一つのことにこだわり続けるのが、マイペースタイプの人の特徴です。もっとも、本人としては無理して突き詰めているのではなく、ごく自然にやれること、やりたいことを追求していった結果、スペシャリストになってしまったに過ぎません。

そのため、現在ノンストレスでやれている領域の仕事が要求される限り、常に安定して、しかも年を経るごとにどんどんクオリティを上げていけるのがマイペースタイプの強みと言えます。オンリーワンとナンバーワンを重複させたような存在として、会社の内外でも評判を呼ぶことすらあるかも知れません。

一方で、自分の得意分野以外にはモチベーションが働かず、無理してやらせようとしてもまったくうまくいかないタイプでもあります。ある仕事ができるからと、手を広げさせてしまって全てが台無しになることがあり、そうした時は本人も不満の態度を表に出してしまいます。

マイペースの特徴3:裏表のない、優しい性格

多くの社会人は、どうしても本音と建前を使い分け、時には心にもないことを口にしてしまったりもしますが、マイペースな人には、そうしたことがまったくありません。

マイペースでいたいというだけでなく、実際に組織の中でもマイペースを悠々と実践しているのですから、その裏表のなさは本物です。話していることに決して嘘がなく裏もないということで、周囲からは常に一定の信頼を置かれるようになるでしょう。

また、マイペースな人は、自分の「領域」をかき乱されない限りは、人に対しても強い口調や攻撃的な態度を取ることはまずありません。その優しさは生まれ持ったものでもありますが、自分と同じように他の人の価値観も、しっかり守らなくちゃと考えているからでもあります。
だからこそ、あまり人と付き合うのが積極的ではないのに、社内では不思議と人気で、周囲からは人が絶えないということにもつながっていきます。いわゆる八方美人とは正反対だからこそ、安心して付き合えるわけです。

マイペースの特徴4:プライベートや趣味の世界では頼りになることも

あまり人と接することはなく、また接することがなくとも平気というのがマイペースな人の特徴ですが、遊びやプライベートな場へのお誘いは多かったりもします。そして、あまり期待することなく誘われたはずが、そのイベントやゲームなどの分野で、物凄い実力を示すことも少なくありません。

他の誰がやっているとか流行りだとかは一切関係なく突き詰めることができる性格だけに、世間が「近頃話題で……」と選択肢に入れる十年も前から、やり込んでいたりするのがマイペースタイプの人です。しかも、その目標を他人におかず、常に自分が楽しいかどうか、充実しているかどうかを基準とするので、一度これと決めた種目に関してはまったく妥協することはなく、反面そのスタンスを人に押し付けたりもしません。

だからこそ、そのイベントとの相性が合えば、誰よりも頼りになる存在になってくれますが、関心がなかったりすると、一般常識レベルの知識も抜けており、まったく活躍が期待できなかったりするのもマイペースタイプの特徴と言えます。

マイペースの特徴5:波長が合う人とはすぐに親友になれる

職場でも趣味の世界でも、なかなか人と接することがないマイペースタイプの人ですが、悪意や敵意からそうした態度を取っているわけではありません。

そのため、何かがきっかけで波長が合うと分かった人に対しては、その裏表のない性格もあいまって、すぐに仲良くなることができ、上辺だけではない本物の友情や信頼に裏打ちされた人間関係を築いていくことができます。

とは言え、気が合うからいつもつるんでばかりというのではなく、むしろ信頼関係があるから近過ぎる必要はないだろうと考えるところがあり、気が付くとかなりの期間会っていなかったりすることもありますが、互いの波長やスタンスが変わらない限り、信頼関係はずっと続いていきます。

また、わざわざ言葉にして好意を伝えたりしなくても汲み取ってくれますし、友情や信頼を裏切ることは決してない人格の持ち主ですので、周りからも羨望の目で見られる関係を築くことができます。”

マイペースな人との付き合い方

職場などの公的な場に関して言えば、マイペースな人との付き合い方に、それほど頭を悩ませる必要はないでしょう。相手の価値観を重んじ、邪魔をすることがなければ、悪意なく、わだかまりもない良い関係を築いていけます。

しかし、職場ではないプライベートな場で親友になるには、真心はもちろんのこと、何よりも生まれ持った相性が優れていなければなりません。そうでなければマイペースなタイプの人は、無理して合わせるということも一切ないだけに、遊びやイベントへの出席に応じてくれないということにもなるでしょう。

反面、もし相性がピタリと合ってくれた場合は、他のタイプの人では得られないような充実感や楽しさをもたらしてくれるかも知れません。何の制約がなくても、一生の友人として付き合っていける間柄でもあります。ただ、親しき仲にも礼儀ありではありませんが、たとえ親友であったにせよ、相手の世界には踏み込まないような距離感も大事になってきます。