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どこの職場にもいる負けず嫌いな人は、小難しい考え方をするタイプが多く、付き合い方に苦労することがあります。
しかし、上手く付き合っていけば、周囲によい影響を与えてくれることもあるでしょう。
ここでは負けず嫌いの意味、負けず嫌いな人の性格的な特徴、負けず嫌いな人との付き合い方を解説します。
負けず嫌いの意味とは
元々負けず嫌いとは、「負け嫌い」「負けじ魂」といった言葉が混合して生まれた言葉です。
「負けず嫌い」とは、相手に負けることを嫌がること、相手と自分を比較し勝ち負けを意識することや、勝気な性格や感情をさす言葉です。
負けず嫌いは基本的に相手となる他者に対して生まれる感情であり、同僚・知人・兄弟など自分と近い関係の他者に対して生じることが多いです。
ターゲットにする相手と比較し、「自分の方がよい成果を上げたい」「自分の方が優位に立ちたい」など、競争心が原動力となり負けず嫌いという感情が生まれます。
しかし、相手が自分自身になることもあるでしょう。「過去の自分には負けたくない」「自分は負けない人間だ」などといったように、自分自身に対し競争心を抱き、自分自身と戦っている場合にも負けず嫌いという感情が生じます。
負けず嫌いは、競争心から必要以上の成果を生み出すこともあるため、ポジティブな意味として捉えられることが多いです。
しかし、人によっては他者とのイザコザを起こすこともあるため、行き過ぎた負けず嫌いはネガティブに捉えられることもあります。
負けず嫌いの英語表現は?
“英語での負けず嫌いの表現は、”a sore loser”が一般的に使われています。
”sore””は痛む所・痛い所・悲しみ・苦痛などを意味し、”loser”は敗者・負けた人・負け犬などを意味します。
負けず嫌いの用途例としては、以下のものなどがあります。
愚痴っぽく仕切りたがり、負けず嫌いのようだ。
負けず嫌いの類語や似た言葉について
負けず嫌いの類語には、「負けん気の強い」「勝気な」などがあげられます。いずれも競争心があり、負けることを嫌がる様子を意味する言葉です。
負けず嫌いにはその他にも以下の類語があります。
・ライバル意識
・競争心が旺盛、闘争心が旺盛
・好戦的な
・目標達成意欲
・上昇意欲
など
負けず嫌いは、言い換えれば、競争心の高さ、目標達成意欲の高さ、上昇意欲の高さでもあります。
勝ち負けにこだわり上を目指す姿勢は、ビジネスの場などではポジティブな意味として捉えられるされることもあります。
特に営業職などのような成果や、ノルマを求められる仕事においてはよく見られやすいです。
・自意識過剰
・意地っ張り
・諦めが悪い
・自己顕示欲
・ナルシズム
・攻撃的、敵意が強い
など
負けず嫌いは言い換えれば、自意識の高さや自己顕示欲の高さでもあります。場合によっては攻撃的になったり、諦めが悪く引くことができないこともあります。
協調性が求められる場や、マルチタスクが求められる場などではネガティブな意味として捉えられてしまうこともあるでしょう。
負けず嫌いと負け惜しみの違い
負けず嫌いと似た言葉に、「負け惜しみ」があります。
「負けず嫌い」とは、負けることを嫌がり、負けないように努力をすることを意味する言葉です。
「負け惜しみ」とは、自分が負けたことや失敗したことを認めずに、理由を付けて負けてないと言い通すという意味の言葉です。
両者の決定的な違いは、勝ち負けの決着が付いているかどうかです。「負けず嫌い」はまだ勝ち負けの決着が付いておらず「これから自分が勝ちに行くんだ」という現在進行形の状態を意味しています。
一方「負け惜しみ」は、すでに決着が付いており「自分は負けた」と認識しているのにも関わらず、負けてないと自己否定する状態です。
負け惜しみは、「負けたくない」ではなく、「負けを認めたくない」という意味であるため、負けず嫌いよりもネガティブな言葉です。
負けず嫌いの人の特徴1:向上心が高く努力家
負けず嫌いの人は、向上心が高いタイプが多いです。
「今よりも優れた人間になりたい」「今よりも成長したい」「認められたい」のような向上心であったり目標を胸の内に抱えており、それが競争心に変わり、負けず嫌いとして表れていきます。
負けず嫌いの人は、目標を実現するためにひたむきに努力するタイプが多いです。特に「この相手には負けたくない」と一度ターゲットを定めると、何が何でも目標を達成し勝ちに行こうと努力します。
負けるとは自分を裏切ることにもなるため、誰もみていないような場所でもひたむきに努力を重ね、目標達成に励みます。
時には、負けず嫌いが原動力となり能力以上の力を発揮してしまうこともあり、瞬くまに成長していくこともあるでしょう。
しかし、一度目標を達成し勝ってしまうと、完全燃焼してしまい、それまでの向上心が一気に冷め抜け殻のようになってしまうこともあります。
負けず嫌いの人の特徴2:自分に厳しく、崩れると脆い
負けず嫌いの人は自分に厳しいタイプが多いです。「勝ちたい」という向上心と「自分ならできる」という自信があるため、手を抜かず、自分が今できることを精いっぱいやり遂げようとします。
怠けている自分や立ち止まっている自分は許せずに、とにかく突き進もうとします。負けることは自分を裏切ることにもなりますので、決して努力を怠らず歩みを止めません。
一方で、”負けてしまった”場合は脆いです。必死に努力を重ねたけれど報われず、相手に負けてしまったり目標が達成できなかった場合、負けず嫌いの人は人一倍自己否定を感じます。
それまでの向上心は崩れ落ち、高いプライドは玉砕され、自分が自分でなくなってしまい大きな精神的ダメージを受けてしまうこともあるでしょう。
「負けらない」と努力している時には凄まじい伸びを見せますが、一度崩れてしまうと一気に下降する。それが負けず嫌いの人ならではの強さでもあり弱さでもあります。
負けず嫌いの人の特徴3:自分に厳しく、崩れると脆い
負けず嫌いの人は自分に厳しいタイプが多いです。「勝ちたい」という向上心と「自分ならできる」という自信があるため、手を抜かず、自分が今できることを精いっぱいやり遂げようとします。
怠けている自分や立ち止まっている自分は許せずに、とにかく突き進もうとします。負けることは自分を裏切ることにもなるため、努力を怠らず歩みを止めない人が多いです。
一方で、”負けてしまった場合は脆い事が特徴です。必死に努力を重ねたけれど報われず、相手に負けてしまったり目標が達成できなかった場合、負けず嫌いの人は人一倍自己否定を感じます。
「負けらない」と努力している時には凄まじい伸びを見せますが、一度崩れてしまうと一気に下降する点が、負けず嫌いの人ならではの強さでもあり弱さでもあります。
負けず嫌いの人の特徴4:完璧主義である
負けず嫌いの人は完璧主義なタイプが多いです。負けず嫌いの人は「こうなりたい」「自分はこうありたい」という理想が高く、完璧を目指してしまいます。
仕事はもちろん、趣味やファッション、日常の細かなことにまで妥協は許さず、自分の理想を徹底的に追及する傾向があります。
洋服や時計を買う際にも、妥協はせず自分が望む最高のモノを手に入れようとするでしょう。
他人が自分より良いモノを所有していると、ここでも負けず嫌いの気性からストレスを感じるため、妥協はせずたとえ金額が高くとも最高のモノを手に入れようとします。
結果、身の丈に合わない暮らしとなり、金銭的に苦しい状況に追い込まれてしまうこともあるでしょう。
一方で、仕事などでは、完璧主義が高じて評価されることもあります。特に正確さが求められる仕事、時間を惜しまず質を重視する仕事などでは、負けず嫌いの人の完璧主義がプラスに活き、頼れる人材になり得ます。
負けず嫌いの人の特徴5:競争が好き
最後に、負けず嫌いの人の最大の特徴とも言えるのが競争が好きなことです。負けず嫌いの人は、人と競うこと、勝ち負けのレースをすることに興味を持ちます。
仕事では他者と競い、より高い成果を出せるよう努力し、TVゲームなどどうでもいいようなことであっても、負ける事を嫌がり勝ちを取りに行きます。
負けず嫌いの人は、そのような誰かと競い合う環境が好きであり、勝つことで自己実現であったり承認欲求を満たそうとします。たとえ努力が求められ苦悩しようとも、負けず嫌いの人にとっては努力すら魅力的な要素です。
上記の事から競争のある熱気のある場で負けず嫌いの人は活き活きとし、本来以上の力を発揮します。
一方で、競争がなく「みんな仲良く」「みんなで成果を作る」という場では、負けず嫌いの人は息苦しささえ感じてしまうことがあるでしょう。
何かしらの競争があり、勝ち負けが発生してこそ、負けず嫌いの人が開花できます。
負けず嫌いな人との付き合い方は?
負けず嫌いの人は競争が好きな生き物です。負けず嫌いの人と上手く付き合っていくには「競争に混じってあげること」がポイントでしょう。
「〇〇さんには負けないからね!」「次の売上で勝負しよう、私も努力するから」など、競争を駆り立て対抗した姿勢をみせると、負けず嫌いの人は途端に活き活きとし、前向きに行動してくれます。
負けず嫌いの人は、競争に勝つために普段から地道な努力をしています。「〇〇さん頑張ってますね」「〇〇さん陰で色々努力してんだな」などとさりげなく褒めてあげると、負けず嫌いの人はとても喜ぶでしょう。
負けず嫌いの人は隠れて努力をするうえ、大々的に苦労を語りません。しかし、内心は、誰かに認めてもらいたい、褒めてもらいたいという気持ちで溢れている人は少なくありません。
競争心を掻き立て努力を誉めることが、負けず嫌いの人から好感される手段となり、自信にもつながるため、本人にとってもプラスに働くでしょう。