ハウツー本が売れる理由と注目が高まるハウツー動画の用途を解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

ハウツーといえばまず思い浮かぶのがハウツー本ですが、現代ではハウツー動画が急激に増えています。

この記事では、ハウツーのもともとの意味やハウツー本が売れている理由、ハウツー動画の用途などを解説します。

そもそもハウツーとはなにか?

「ハウツー」とは、「~の仕方」を意味する「how-to」をカタカナ表記したものです。

「~するための方法」「~のやり方」「~の仕方」「どのように~したらよいか」などという意味で使われます。

ノウハウとハウツーは意味が違う

ハウツーと似たような使われ方をする言葉に「ノウハウ」があります。

ノウハウは「know-how」から生まれた言葉で、直訳すると「know知っている・how(やり方)=知っているやり方」という意味をあらわしています。

ノウハウとハウツーはどちらも「~のやり方」「~の方法」という意味の言葉ですが、ノウハウは物事を成し遂げるための知識や方法を意味し、ハウツーはやり方や手順を強調した意味を持っています。

「営業のノウハウ」といった場合、営業で成績を上げるためのコツや極意をあらわします。

しかし、ハウツーの場合は、アポイントの取れる電話のかけ方や、目を引く企画書のつくり方などの仕組みや手順をあらわしています。

ハウツー本の種類

ハウツー本とは、ある事項に関するハウツーを記した本のことです。

家電製品の取り扱い説明書のような、単純なやり方だけを書いているよりも、どうしてそうするのか、そうすることでなにがどうなるのかという、心理にも働きかける内容で書かれていることがほとんどです。

ハウツー本は大きく分けて以下の3種類あります。

ハウツー本の種類①:指南書

指南書のようなハウツー本は、「後悔しない人生の送り方」「誰にでも好かれる人になるには」などのような、生き方や考え方などを指南する内容のものです。

主人公が課題をこなしながら理想とする姿になっていくような、小説や漫画仕立てになっているものもあります。

小説仕立になっているハウツー本の代表的なものでは「夢をかなえるゾウ(水野 敬也:著)」や「チーズはどこへ消えた?( スペンサー ジョンソン:著)」などがあります。

ハウツー本の種類②:使う場面を絞ったもの

人生に関するような間口の広いものよりも、さらに絞った狭義的な種類のハウツー本もあります。

「部下の褒め方叱り方」「恥をかかないビジネスマナーの身につけ方」などのように、シチュエーションや目的がはっきりしている内容です。

ハウツー本の種類③:具体的な手順の説明をするもの

具体的になにかの使い方ややり方を書いた内容のハウツー本もあります。「EXCELの使いこなし術」「体幹を鍛えるトレーニング法」のように、具体的にやり方や手順を説明する内容が特徴です。

ハウツー本はどうして売れるのか

書店でビジネス書のコーナーを見ると、数多くのハウツー本が並んでいます。前述の「チーズはどこへ消えた?」は日本で400万部を超える数を売り上げました。

ハウツー本が売れる理由には、以下の主な理由が考えられます。

知識の特別感・お得感が売れる理由

ハウツー本を読むことで、人の知らないであろう知識をいち早く知ることができたという喜びはハウツー本が求められる大きな理由な一つです。

本を読んだだけで知識が身に付いたというお得感から、次々とハウツー本を買う人も少なくありません。

自分のための本だと思わせる内容が売れる理由

現代のハウツー本は、ターゲットをはっきりと絞っているものが多い事が特徴です。

例として「給料をアップする方法」では、テーマがぼんやりしていて手に取ってみようとまでは思いませんが、「3年後に年収1000万円を稼ぐ方法」であれば、本当に3年で大金を集める方法があれば知りたいと思うでしょう。

「20歳までにやるべきこと」「定年を1年後に迎える人のために」のように、年齢を絞っているものが多い事も特徴です。タイトルを見ると、自分が今読むべきものだと感じて手に取ることも多いでしょう。

特別な知識を得た達成感も売れる理由

ハウツー本はハウツーを頭で理解するためのものであるため、本を読んだ後に自分の行動に置き換えて初めて成果になりますが、本を読み切ったことで達成感を感じ、自分もなにかをやり遂げた気持ちになることもあります。

ハウツー本で気持ちのよい達成感を味わうのが好きだという人も少なくありません。

人は何かしらの悩みを抱えている

人は誰でもなにかしらの悩みを抱えているものです。ハウツー本にはさまざまなテーマがあるため、自分の悩みを解決してくれるハウツー本を見つけた場合は、つい手に取ることにもつながります。

注目されるハウツー動画の用途

ハウツー動画とはなにか

現代では、ハウツーの知識を動画にしたハウツー動画の注目度が高いです。ハウツー動画はハウツー本のように人生を指南する内容ではなく、なにかの手順を動画を使って説明するものが主流です。

ハウツー動画が急激に注目されたのは、スマートフォンの普及で誰でも手軽に動画を撮影してサイトにアップすることができ、視聴も手軽にできるようになったことが大きく影響しています。

ハウツー動画は動画ならではの理解しやすさが利点

ハウツー動画は「折り紙の折り方」「パンのつくり方」「イラストの描き方」などの、文章や静止画では理解しづらいものの手順を説明するためのものとして主に使われています。

文章では理解が難しいものでも動画にすることで、短時間で理解することができるでしょう。

料理投稿サイトのクックパッドでも動画をアップすることができます。動画サイトのYouTubeでも、数限りないといえるほどのハウツー動画がアップされています。

ハウツー動画は企業の広告戦略としても使われている

ハウツー動画は企業の広告戦略としても使われています。無印良品では自社製品の使い方や使い心地を表現した動画を配信しており、IKEAは自社の製品を使って部屋が片付いていく様子を動画にしています。

安室奈美恵さんを20年ぶりに起用して話題なったコーセーも、安室奈美恵メイクの技を動画で公開しています。

企業とは少し違いますが、お笑い芸人の渡辺直美さんのメイク動画が世界的に話題になり、アメリカ版のVOGUEの公式YouTubeチャンネルで公開されたことも話題になりました。

ハウツーについてのまとめ

  • ハウツーとは「how-to」からきたもので、「~するための方法」「~のやり方」「~の仕方」「どのように~したらよいか」というような意味で使われます。
  • ハウツーとノウハウはどちらも「~のやり方」「~の方法」ということですが、意味が少し違い、ノウハウはコツや極意、ハウツーはやり方や手順を意味します。
  • ハウツー本には、人生の指南書のようなものから、具体的なものの使い方を説明するものまであります。
  • ハウツー本が売れる理由には、本を読むことで他の人が知らない知識を身につけたという特別感があることや、自分のための本だと思わせるテーマとタイトルで購買意欲が高められること、本を読んだことで得られる達成感があることなどがあります。
  • ハウツー動画はここ数年で急激に注目度化高まっています。
  • ハウツー動画は企業の広告戦略としても注目を浴びています。