大学院卒における「博士号」の取得方法・種類などを徹底解説

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「博士号」と聞くと、「大学」「大学院」「論文」といったイメージが浮かびます。しかし、はっきりと何を基準に「博士」と呼ぶのか分からない人も多いはずです。

そこで、この記事では「博士号」の取得方法、分類などを詳しく説明していきます。

博士号とはそもそもどういう意味か

博士号とは、簡単に言えば「博士」の論文審査と試験に合格した者のみに与えられる称号のことです。

大学院において博士課程あるいは博士後期課程を修了した者に与えられる学位の中でも、最高位の1つとされています。名称はその研究領域によって分類されます。

博士号の読み方

「博士号」の「博士」は「はくし」と読み、専門分野に精通した人を指す時に使用します。

また、その人に与えられた権威ある学位を「はくしごう」と呼んでいます。

「はくし」と「はかせ」の違い 正式には「はくし」

「博士」は、一般的に「はかせ」と読まれていますが、学位についての正式な読み方は「はくし」です。同じ表記でも、読み方によって違った意味合いを持っています。

「はかせ」と読む場合
「漢字博士」や「動物博士」など、その分野のことをよく知っている人のことをさします。
「はくし」と読む場合
審査や試験に合格し正式に学位を獲得した人のことをさします。

日本での博士号取得の仕方

博士号を取得するにあたり「査読付き論文2本」などと条件がついていることがあります。

「査読付き論文」とは、それまでに提出した論文が審査を通って学術誌などに掲載されたのもののことをさします。さらに、掲載されたのもの以外は論文として認められないと学校側が定めています。

掲載される雑誌や学問分野によって査読の厳しさは大きく異なるため、不受理となった場合、投稿する雑誌を変更する、投稿分野を変更するなどの対応策をとる人も少なくありません。

査読での論文の見極めのポイント

博士号を取得するためには論文の提出が必須とされていますが、その際採否判定のポイントとなるのが以下の4点です。

新規性
提案されている内容が、これまでとは異なった新しいものであるかどうかというもの。独創的な観点が求められます。
有効性
その論文の内容が今後の学術や産業に役立つかどうかを判定する材料となります。
信頼性
論文の内容が読者から見ても信頼できる内容か否かを判定するものです。そのため、読者を納得させるだけの材料を提示する必要があります。
了解性
読者が理解しやすい内容としてまとめられているかということを意味します。

博士号の種類は5種類ある

日本において、1887年(明治20年)の学位令制定以降、実は100以上の博士号が追加されています。

その中でも、最も早く制定されたのが「法学博士」「医学博士」「工学博士」「文学博士」「理学博士」の5種類です。当時はこのような表記でしたが、1991年以降は「法学系(博士)」と、カッコ付きで専門分野を付記する表記に変更されています。

法学系の博士号

法学に関する専攻分野を修了後、研究実績を学位請求論文として提出し、審査に合格すれば授与されます。

医学系の博士号

大学院の医学系研究所にて博士課程を修了した後、論文が審査に合格する、もしくは大学の定める公聴会に論文を提出して合格することで授与されます。

必ずしも医師免許が必要というわけではなく、学術上の業績のみが要件となっている珍しい博士号です

工学系の博士号

機械工学、電気工学、情報工学、建築工学、化学工学などに関する専門課程を修了後、論文が審査に合格すれば授与されます。他の博士号に比べると就職にも有利に働くとされています。

文学系の博士号

哲学、史学、文学を含む人文科学に関する 専門過程を修了後、論文を提出し、指導教官の審査、文学部教授会の審査に合格すれば授与されます。

一般的に文学系の博士号は最も取得が難しいといわれています。

理学系の博士号

数学、物理学、化学、生物学、地学など理学系に関する専門過程を修了後、論文が審査に合格すれば授与されます。

博士号の英語表現

博士号を英語で表記する場合「PhD」あるいは「Ph.D.」と表されます。

これは「Doctorof Philosophy」の略で、直訳すると「哲学の博士」となります。

この場合のPhilosophyは哲学という意味ではなく「高等な学問」などといった意味で使用され、博士号を表す時にのみ使われる表現です。

博士号のまとめ

  • 一般的に学位を表す場合は「はかせ」ではなく「はくし」と読み、「博士号」も「はくしごう」となります。
  • 博士号を取得するためには、提出した論文を審査してもらう必要があり、その際には「新規性」「有効性」「信頼性」「了解性」の4点に重点が置かれます。
  • 現在日本には100以上の博士号が存在し、中でも「法学系」「医学系」「工学系」「文学系」「理学系」は最初に制定された、最も歴史の長い5学位です。
  • 「PhD」「Ph.D.」と表記される「博士号」とは、専門過程を修了し、論文審査と試験に合格した者だけに与えられる学位です。

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