退職の挨拶はだれにするべきか 転職が決まった後の退職挨拶のやり方

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退職することが決まったら、高い確率で挨拶する場面が訪れます。大勢の前だったり、個人的だったり、場面は異なりますが、何も言わずに会社を去ることはないでしょう。そのとき、どのような挨拶をすれば良いのか迷うかもしれません。

この記事では以下の要点を中心に退職の挨拶について解説していきます。

  • シーン別挨拶
  • 挨拶では何を言うか
  • 状況に応じた挨拶の仕方

「立つ鳥跡を濁さず」というように終わりはきちんとしたいものです。この記事を読めば、様々な退職の際に役立つでしょう。

退職の挨拶をする際の心構え

退職の挨拶の基本は「感謝」です。最後に会社や社員の発展や活躍を祈る言葉も入れるようにします。

また、退職理由がネガティブなものであっても最後の挨拶で批判を話すことはやめましょう。

朝礼など大勢の前で退職の挨拶をする場合

朝礼など大勢の前で退職の挨拶をする場合の構成やポイントを具体的に解説していきます。

退職挨拶の構成

退職挨拶をする際の構成は以下のような流れを参考にしてみてください。

  1. 社員皆さんの時間をとってもらったお礼
  2. 退職の報告
  3. 業務中にお世話になった感謝の気持ち
  4. 今後の皆様の活躍を祈る気持ち

ネガティブにならない

退職理由の根本がネガティブな理由だったとしても、それを挨拶のときに話すのは避けましょう。

「残業ばかりで大変だった会社を辞めることができて、ウキウキしている」としてもそれをそのまま伝えると、聞いている人たちはどんな風に思うでしょう。「あなたがそんなに嫌だった会社で私たちはまだ働くのよ」と不快になります。

時間は1〜2分

業務前や業務の終わりに時間をとってもらって挨拶をするので、長すぎるのはNGです。

一言二言のように短すぎるのも感謝の気持ちが伝わらないので、申し少し長めに話すようにしましょう。

ハキハキと話す

普段大勢の前で話す機会がない人にとっては、緊張するかもしれません。しかし、皆様に集まってもらっているので、きちんと締めの挨拶をするように心がけましょう。

間違っても問題ありません。はっきりと遠くの人にもきちんと聞こえるように大きな声で話すようにしましょう。

お世話になった人へ個人的にあいさつをする場合

最近はメールで退職挨拶をする人が増えています。しかし、できれば直接挨拶したいものです。一斉送信のメールでは、感謝の気持ちが感じられず、不快な思いをする人もいるでしょう。

特にお世話になった上司や取引先、関係者には直接自分から出向いて挨拶をするのが常識です。できれば、お菓子などを持っていくと更に良いでしょう。

退職の2〜3日前、相手がずっと不在だった場合はメールを送る方法もありますが、相手の予定も考慮して直接挨拶できるとなおよいでしょう。

以下のようなポイントに気をつけて丁寧に挨拶をしましょう。

  • 業務の忙しい時間帯は避ける
  • 気持ちばかりのお菓子を持っていく
  • 長々と話さず、退職の挨拶と感謝の気持ちを伝える
  • 相手を思いやる言葉(健康や活躍など)も加えられると更によい

感謝を伝えることを忘れない

大勢の前で話すにしろ、個人的に挨拶に行くにしろ、大切なのは「感謝の気持ちを伝えること」です。

状況に応じた退職の挨拶 解説と例文

状況に応じた退職の挨拶を解説していきます。

転職や独立の場合

おはようございます。朝のお忙しい時間をいただきましてありがとうございます。この度、一身上の都合により、本日をもって退職することとなりました。

入社以来、上司や先輩方のご指導のもと、多くの経験をし、業務に関することを学んでまいりました。何も分からなかった新人の私に優しく、ときには厳しくご指導いただき、少しは成長できたかと存じます。これも一重に皆様方のおかげです。

この会社で学んだことを生かしてこれからも新しい道で頑張っていきたいと思っております。

皆様の益々のご活躍と会社の発展を陰ながらお祈りいたします。今後も変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします。

これまで本当にありがとうございました。

転職や独立という言葉を直接的に入れるのではなく、「新しい道」とぼかして伝えています。

その会社で働いている人に声高らかに、転職します!独立します!とは言いにくいでしょう。あえて言う必要もありません。ぼかして「新しい道」と言うのがよいでしょう。

出産・結婚の場合

皆様、お忙しい業務の中、私のためにお時間をとっていただきありがとうございます。この度、○月○日に結婚(出産)することになり、本日をもって退職することとなりました。皆様には様々な面でサポートしていただき、なんとかここまでやってこられました。

アットホームなこの職場を離れることは残念ですが、今後は主婦として、家庭を守っていきたいと思っております。

皆様の益々のご活躍と会社の発展をお祈りいたしまして、ご挨拶とさせていただきます。今まで本当にありがとうございました。

結婚や出産の場合、その理由を伝えるのがよいでしょう。おめでたいことなので、隠す必要はありません。

長々とそれについて語る必要もないので、事実として結婚や出産を伝えるのがポイントです。内容としては感謝の気持ちと激励の言葉を入れます。

定年退職の場合

お時間をいただきましてありがとうございます。私事で恐縮ですが、本日、定年の日を迎えることとなりました。

入社してから○○年、長かったようで短い会社員人生でした。入社した●年頃は会社で△△の事業に力を入れていて、今ではその事業がこの会社の核となっています。立ち上げ時期に関われたこと、そしてその分野が今の皆様によってさらに発展していることを嬉しく思います。上司や部下にも恵まれ、大変ながらも楽しくやりがいのある仕事をさせていただきました。

退職後の予定は決まっておりませんが、少しゆっくりしてから新たな人生をスタートさせたいと思っております。

皆様の活躍と会社の益々の発展を祈りながら、私からのご挨拶とさせていただきます。これまで本当にありがとうございました。

定年退職の場合は、他の社員よりも歴史を知っているので、昔の話を少し加えてもよいでしょう。ただし、自慢話にならないように気をつけます。

そして、退職後の予定があれば、伝えてもよく、決まっていなければ一旦ゆっくりすることを話してもよいでしょう。円満退職なので、名残惜しさを感じながらも前向きな言葉を使うのがポイントです。

退職の挨拶に関するおさらい

退職の挨拶に関するおさらいは以下の通りとなります。

  • 退職挨拶で重要なのは「感謝」の気持ちをきちんと伝えること
  • 大勢の前ではハキハキと、目安は1〜2分で話す
  • お世話になった人には個人的に直接挨拶へ行くのが常識。お菓子を持っていくとなおよい
  • 退職理由はさらっと話す程度で、感謝の気持ちと激励を中心に話す