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この記事では「ギーク」の意味や使い方について解説いたします。
言葉自体は聞いたことがあっても、その意味や使い方まではよく分からないという人も多いかもしれません。
そこで今回は「ギーク」の語源や「ナード」との違い、他ビジネス上での使い方や、ギークハウス、ギークエンジニアなどの説明と類義語等も含めて取り上げました。
この記事の中で一つでも参考になるような情報があれば幸いです。
ギークの意味と使い方
「ギーク」は「卓越した知識があること」あるいは「卓越した知識がある人」という意味があるアメリカの俗語「geek」をカタカナ語にしたものです。
インターネットの台頭に合わせて、コンピュータやインターネット技術に関する深い知識を持つ人が「ギーク」と呼ばれるようになりました。
元々はあまり良い意味で使われていませんでしたが、2000年頃からは次第に肯定的な意味で使われるようになり、「ギーク」を自称する人もいる程です。
日本ではよく「オタク」と訳されますが、「サブカルチャーの熱心な愛好家」という意味はあまり含まれず、「コンピュータ系等の技術オタク」という意味合いに近いとされています。
ギークの語源
「ギーク」は元々はサーカスやパレード等の見世物で、ヘビやニワトリを食いちぎったり昆虫を呑み込んだりするパフォーマーのことを指していました。
また数々の辞書学者によれば、「ギーク」の語源は16世紀にシェイクスピアがアメリカ的表現を用いた頃の 「geck」 という語にまで遡るといわれています。
実はこの「geck」は、中世低地ドイツ語で「愚者」や「嘲笑すべきもの」といった意味の語でした。
現在のアメリカ俗語でいう「geek」の意味が世に知れ渡ったのは、1950年代のプロレスラーであるフレッド・ブラッシーが挑発の決め台詞としていた「Listen, You Pencil Neck Geeks!」(このヘタレ野郎共め)というフレーズだとされています。
この台詞は1976年にブラッシー自身が発表した歌「Pencil-Neck Geek」、また彼の自伝「Listen, You Pencil Neck Geeks」のタイトルとしても大いに有名となりました。
この頃から「geek」は原義の「サーカスの芸人」から転じて「社会に適応できない人」という意味を持つようになり、特にコンピュータマニアを指して使うようになったというわけです。
「ギークハウス」とは
「ギークハウス」とは、「エンジニアやクリエイター等の為のシェアハウス」です。
趣味趣向の合うギークやプログラマー、インターネットを活用するクリエイター同士で共同生活をすることが目的だとされています。
経済的にゆとりのある人や訪問者がお金を出し合うことで共有物を購入し、また趣旨に賛同しさえすれば誰でも「ギークハウス」の名前でシェアハウスを作れるのが特徴です。
運営者はそれぞれ異なる為全国各地に「ギークハウス」が点在しており、共同生活をする目的で集合住宅を借りることもある一方で、古民家を再利用するケースも見受けられます。
「ギーク」と「ナード」の違い
「ギーク」と似た言葉として「ナード」が挙げられます。
「ナード」は「コンピュータ等には詳しい一方、社交的ではない人」という意味です。
また「内向的」や「特定分野への知識が豊富」、「文化系の部活動やサークルに所属する」や「スポーツに興味を持たない」、「恋愛に奥手」といったイメージが付随しています。
「ギーク」は近年肯定的な意味で使われているのに対し、「ナード」は「drip(面白くないやつ)」「square(くそまじめなやつ)」という否定的なニュアンスが強いというのが大きな違いです。
ギークのビジネス上での使い方
「ギーク」という言葉は、ビジネス上でも使われることがあります。
例えば「当社の社長は、ギークを自認している」のように、「コンピュータ業界の知識に長けている人」という肯定的な意味で使用されることが多いです。
また「この求人広告ではギークを積極的に募集している」といった具合で、「ITに関する突出した専門性を有する人材」という意味でも使われます。
「ギークエンジニア」の意味と例文
「ギークエンジニア」とは、「システム開発等についての高度な専門性を持っているエンジニア」のことです。
この表現は、通常のエンジニアよりも深い知識やスキルを持っているということを強調したい時に使われることがあります。
また例文としては、以下のようなものが考えられるでしょう。
「ギークエンジニア」は高い専門性を有していることから、そういった人材を揃えるとIT分野において大いに強みになる可能性があります。
この例では、ITに強い会社としての地位を確立すべく「ギークエンジニア」の活用を推進しているということが読み取れるでしょう。
ギークの類義語と例文
「ギーク」の類義語としては、次のようなものが挙げられます。
・オタク
・マニア
その他には「信者」や「ファン」といったものが該当するでしょう。
また上記の類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。
「オタク」は「何らかの分野に熱中している人」という意味で使われる言葉です。
この例文では、美容に熱中している為化粧品を数多く集めているということが分かります。
「マニア」は「普段から自己の得意とする専門分野に没頭する生活習慣を持つ人物」を意味しており、その専門分野は「アニメ」や「ゲーム」、「スポーツ」や「音楽」等多岐にわたります。
そういった「マニア」の人達が羨むようなコレクションが会場に集まっていたというのが上記の例文です。
ギークの英語表現
「ギーク」を英語で表現すると、以下のようなものが該当します。
・geek(ギーク)
・maniac(マニア)
これらの例文としては、次のようなものが考えられるでしょう。
(世界には沢山の「ギーク」がいる。)
「geek」の複数形は「geeks」で、この例では非常に多くの「ギーク」がいることを英語で表現しています。
(彼はスポーツマニアだと思う。)
「マニア」の前に言葉をつけると、それに対して没頭する生活習慣があるということを意味します。
この例文では、スポーツが生活の一部になる程熱中しているということが読み取れるでしょう。
まとめ この記事のおさらい
- 「ギーク」は「卓越した知識があること」あるいは「卓越した知識がある人」という意味があるアメリカの俗語「geek」をカタカナ語にしたもの。
- 「ギーク」は否定的な文脈で使われることが多かったが、近年では肯定的な意味で使用されることが多くなってきた。
- 一説によると、「ギーク」の語源は「愚者」や「嘲笑すべきもの」を意味する「geck」だといわれている。
- 「ナード」は「コンピュータ等には詳しい一方、社交的ではない人」という意味があり、「ギーク」と違って否定的な意味で使われることが多い。
- 「ギーク」の類義語としては「オタク」や「マニア」といったものが挙げられる。
- 「ギーク」の英語表現には「geek」や「maniac」等がある。