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かつて、男は外で働くもので、女性は家を守るものだという時代がありました。
「女は愛嬌、男は度胸」などという格言もあることでもわかるように、ビジネスで「度胸がある」事は美徳とされてきました。
ここでは「度胸がある」とはどんな意味なのか、度胸がある人はどんな特徴があるのか、どうやって接すればよいのかなどといった事を解説します。
度胸があるの意味とはなにか
「度胸」とは物事を恐れない心、気後れしない精神力という意味のある言葉です。
上記の事から「度胸がある人」とは、どんなことが起きても慌てることなく動じない、起こったことに対して冷静沈着に対処できる人という事あらわします。
ビジネスシーンにおける「度胸がある人」とは、仕事において大きな舞台でも緊張しない、物怖じせずに自分の意見をしっかりと発言する、新しい環境に飛び込むことをためらわない人をさすことが多いです。
度胸があるの英語表現
「度胸がある」という言葉を英語では、「ballsiness」もしくは「brave」「nerve」などと表現します。
「baiisiness」や「brave」は、「勇気」「勇敢」などという意味があるため、ポジティブな意味で使われる言葉です。
「nerve」はポジティブな意味だけでなく「大胆不敵」「図太い」といった少しネガティブな意味でも使われることがあるため使い分けが必要です。
日常会話での「度胸がある」は、「guts」と表現されることもあります。
度胸があるの類語表現
肝（っ玉）が据わっている
「度胸がある」の類義語で多く使われる言葉は「肝（っ玉）が据わっている」でしょう。
肝臓は人間の臓器の中でも解毒や代謝といった、複雑な仕事をこなす大切な臓器であるため、肝臓がなければ人間は生きて行くことができません。
肝臓が据わっているということは「グラグラせず安定している」ということを意味し、「物事に動じない」「物怖じしない」ということも表しています。
「度胸がある」という表現と同様、「肝が据わっている」という言葉も大抵の場合褒め言葉として使われます。
泰然（自若）
「泰然（自若）」は、あまり日常会話で使うことはありませんが、ビジネスシーンにおいては時々使われる事があります。
「泰然」は、「落ち着いていて物事に驚かない様子」「平静さを失わない様子」を表わしています。
泰然を使った四文字熟語に「泰然自若」という言葉がありますが、「自若」も泰然と同様に「何に対しても慌てず、驚かずに落ち着いている様子。」を表しています。
「度胸がある」の類義語としてよく紹介される「泰然」ですが、度胸を身につけた先にある、より高みを意味する言葉ということができます。
大胆
「大胆」の意味には、「度胸がある事」「思い切りが良い事」が含まれていますが、同時に「図太い事」や、「図々しい事」も意味しています。
前者の意味の場合は「度胸がある」の類義語として適切ですが、後者の意味は「度胸」と少し異なる意味をあらわしています。
「度胸がある」は、大抵ポジティブな意味で利用される言葉ですが、大胆ともなるとネガティブな意味で使われることもあるでしょう。大胆の他に、「豪胆」「剛胆」という表現もあります。
度胸がある人の特徴１：失敗を恐れることがない
度胸がある人は失敗を恐れません。度胸がある人は失敗した経験もそれなりにあるため、失敗した時にどういった悪影響があるのかや、対処方法を十分に理解している場合が多いです。
失敗したらどうやってリカバリーしたらいいのかさえ熟知しているため、「自分だったら失敗しないで上手くやれる。」という、根拠のある自信持っている場合が多いでしょう。
度胸がある人の特徴２：成功体験からくる自信を持っている
自信家は、大した成功体験がないにも関わらず根拠のない自信を持っている人ですが、度胸のある人は過去の成功経験を思い出し「自分の能力だったら問題なくできるはず。」という根拠のある自信を持っています。
度胸がある人は、失敗だけでなく成功した経験をたくさん持っているため、「何をどうしたらうまくいくのか？」また「逆にどうしたらうまくいかないのか？」ということを、過去の自分の経験と照らし合わせて合理的かつ理論的に判断することができます。
一度度胸がつくと成功がさらに成功を呼び、さらに自信がついていくという良いサイクルが回りだすこともあるでしょう。
度胸がある人の特徴：3 リーダーシップを持っている
ビジネスシーンにおいて、「自信家」ではなく「度胸がある人」は非常に魅力的に映ります。誰もが頭を悩ませるような難しい決断も臆せず進めてくれる事が多く、どんな状況でも物怖じしない態度は、周囲が自然とついていきたくなる魅力があります。
「度胸がある人の多くはリーダーシップもある。」といっても間違いではありません。
度胸がある人の特徴４：ポジティブシンキングで前向きである。
度胸がある人は、過去の失敗をいつまでもズルズルと引きずらず、頭の切り替えが上手にできるため、基本的にポジティブ思考で常に前向きな場合が多いです。
失敗の場合まで含めた計画を立て、準備をしてから物事に臨むため、度胸がある人は自分が持っている実力を思う存分に発揮できる場合が多いでしょう。
度胸がある人の特徴5：深く考えずに実行してしまう人もいる
慎重な人であれば色々なことを考えたうえで「今回はやめておこう」と思うような内容であっても、前述の「自信家」のように、度胸がある人の中には、あまり考えなく物事を進めてしまう人がいるという事あります。
失敗した時に発生するであろうリスクに関してキチンと評価せずに「とりあえずやってみる」という姿勢で物事に臨むタイプの場合は、失敗した場合でもあまり深く考えてフィードバックしない、またはそもそも自分が失敗したことに気が付いていないということもあるでしょう。
結果的に物事が上手くいったとしても、成功の裏には他のスタッフの涙ぐましい努力がある可能性もあります。
基本的に「度胸がある人」という言葉はポジティブに使われることが多いですが、人によっては「怖いもの知らず」という意味で評価されることもあります。
度胸がある人との付き合い方
基本的に頼る姿勢でいるとよい
度胸がある人は、基本的に成功体験が多く、いろいろな仕事もそつなくこなすことができる人が多いです。
度胸がある人は、リーダーシップを持っている人も多いため、もしなにか思うところがあったとしても、張り合う事をせず頼ってしまうのがよいでしょう。
ビジネスとはどんな形であれ組織がうまく回っていくことが一番であるため、上手におだてて気持ちよく仕事ができるように接することで、自分の仕事も楽になるでしょう。
そっと見守るのもよい
前述の度胸がある人の特徴で挙げたように、怖いもの知らずという一面もあるため、何か意見をしても、聞き入れる事が少ない人の場合もあるでしょう。
もし何か不安に思う部分があれば、万が一のことを考えてそっと見守ってあげるのがよいでしょう。
もし相手から意見を求められた場合はそっとアドバイスをして、もし自分が失敗したことに気が付いてない場合は、事を荒立てないように優しく教えてあげるのがよいでしょう。
