職場などで、いつもふんだんにアイデアを出す人が必ずいます。彼らはどのようにアイデアを考え出しているのか不思議に思う人もいるでしょう。

ここでは、アイデア発想の基礎原理と、誰でもアイデアを発想しやすくなるフレームワークをいくつか紹介します。

自分に合う方法をいくつかみつけると、行き詰った時も考えやすくなります。

アイデア発想法の基礎の原理

アイデアの発想法についての本『アイデアのつくり方』は、1940年にアメリカで出版されて以来ベストセラーになっている本です。

著者のジェームズ・ウェブ・ヤングは広告代理店で働いていたので、大量にアイデアを出し続ける必要がありました。

その経験から生まれたのが、この『アイデアのつくり方』です。

彼が提唱する基礎的な原理は、以下の2つになります。

・アイデアとは、すでにある要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない
・新しい組み合わせを見つける才能は、関連性を見つけ出す才能によるところが大きい

関連性を見つけ出す才能は、社会科学の分野の本を読むことで養うことができるというのが、著者ヤングの見解です。

アイデアの生産は5つの段階

具体的に、どのようにしてアイデアを生みだしていくのか、ヤングは以下の5つのステップで表現しています。

①データ集め
②データの咀嚼
③データの組み合わせ
④ユーレカの瞬間(ユーレカは「みつけた!」という感嘆詞)
⑤アイデアのチェック

 

発想法の原理はわかっても、実際にヤングのようにアイデアを出し続けるのは難しいものです。

しかし、原理や生産の段階を参考に作られた、いいアイデアを出しやすくなるフレームワークがたくさんあります。

アイデア発想のフレームワーク

初めからいいアイデアを出そうと質にこだわってはいけません。
とにかく大量に発想し続けることを優先します。

たくさんのアイデアを大量に出すには、フレームワークと呼ばれる簡単な手法を使うと発想しやすくなります。

おすすめのフレームワークを5つご紹介します。

ブレインストーミング

ブレインストーミングとは、アイデア大量発想の会議のための進行方法です。ブレストとも呼ばれています。

アメリカのアレックス・オズボーンによって発表されたブレインストーミングには、4つの原則があります。

①結論・判断はしない
②奇抜でユニークな発想を心がける
③質より量にこだわる
④別のアイデアを組み合わせたり、展開したりする

ブレインストーミングの前には、あらかじめテーマを知らせておく方法とその場で知らせてから始める方法があります。

オズボーンのチェックリスト

ブレストを開発したのと同じオズボーンの発想法です。

ひとつのテーマを9つの視点から分析してアイデアを発想するフレームワークです。
9つのチェックリストは、転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・置換・逆転・結合です。

会議でも個人でも使いやすいフレームワークで、商品開発や改良に向いている手法です。

また、キャッチコピーやウェブサイト作りなどにも有効です。

マインドマップ

トニー・ブザンというイギリスの著述家によって開発されたアイデア発想法は、ブレインストーミングのひとつの手法ともいわれています。

ブレスト会議が上手く進められない時に使うのもいいです。

まずは、キーワードやテーマ中心に書き、そこから放射線状にワードを展開していくことでアイデアの発想に結び付けていきます。

マインドマップには、白地の紙を使う、縦長に使う、中心にキーワードを書くなど12のルールが存在します。
しかし、ルールは単純なものなので、手軽にできるフレームワークです。

SCAMPER法

オズボーンのチェックリストを発展させたバージョンともいえる発想法です。

創造性開発の研究家ボブ・エバールが7つのチェックリストにし、その頭文字をとってSCAMPER法といわれています。

7つのチェックリストは以下のとおりです。

①Substitute…置き換える
②Combine…組み合わせる
③Adapt…当てはめる
④Modify…修正する
⑤Put other purposes…別の使い道を考える
⑥Eliminate…余計なモノを削る
⑦Rearrange/Reverse…並び替える/逆にする

この方法では、すでに出たアイデアを展開させて、大量のアイデアにしていくことが可能です。

商品開発や事業計画の際に使えるフレームワークです。

マンダラート

デザイナーである今泉浩晃が考えたアイデア発想法です。

マンダラートのやり方は以下のとおりです。

・3×3の表を作り、真ん中にテーマを書く
・そのテーマから思い浮かぶ言葉を、周りのマスに埋め込んでいく
・別に3×3の表を作り、先ほどの表に出た言葉のひとつを真ん中に書く
・連想される言葉を周りのマスに埋める

 

この作業を繰り返すことで、客観的にアイデアを展開していくことができ、柔軟な発想ができます。
問題解決や商品改良などにも使えるアイデア発想法です。

アイデア発想法のまとめ

  • アイデア発想法の基礎の原理は、「アイデアとは、すでにある要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない」、「新しい組み合わせを見つける才能は、関連性を見つけ出す才能によるところが大きい」という2つになります。
  • 関連性を見つけ出す才能は、社会科学分野の読書で鍛えることができるといわれています。
  • アイデアの生産には、データ集め、データの咀嚼、データの組み合わせ、ユーレカの瞬間、アイデアのチェックの5つのステップがあります。
  • いいアイデアを出すには、まずは質よりも大量のアイデアを出すことが重要といわれています。
  • 大量のアイディアを出すには、アイデア発想法のフレームワークをつかうのがおすすめです。
  • フレームワークには、会議に使えるブレインストーミング、商品開発や改良に向いているオズボーンのチェックリスト、ブレインストーミングが進まない時のツールにも使えるマインドマップ、事業計画や商品開発に使えるSCAMPER法、柔軟で客観的な発想ができるマンダラートなどがあります。

 

自分が素晴らしいアイディアを生み出せる新しい環境を探すため、転職を検討してみてもよいかもしれません。