論破|読み方・意味・使い方・論破する人の特徴・英語表現などを解説

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この記事では「論破」の読み方や意味について解説いたします。

言い争いや議論の際によく使われるので、比較的耳目に触れる機会が多い言葉だといえるかもしれません。

そこで今回は「論破」のネット上での使われ方や「論破」する人の特徴、類義語や英語表現も合わせてピックアップしました。

この記事の中で一つでも参考になるような内容があれば幸いです。

論破の読み方・意味・使い方

「論破」の読み方は「ろんぱ」で、「議論して相手の説を破ること」や「言い負かすこと」という意味です。

「論」とは物事の道筋を述べることや、意見や見解などを意味する一方、「破」は「壊す」や「崩す」などの意味を持っています。

その為それらが合わさって「(相手の)論を破る」という意味になるというわけです。

また「論破」は議論において相手を言い負かしたとき、もしくはこれから言い負かすときなどを指して使われます。

具体的な使い方としては、例えば次のようなものが挙げられるでしょう。

・あの弁護士はどんな相手でもことごとく論破してしまうほど口が立つ。

弁護士は職業柄、色んな相手と議論を交わしたり交渉を行ったりすることが度々あります。

この例に登場しているのは、どんな相手でも「論破」してしまうくらい口達者な弁護士だということです。

ネット上で使われる「はい論破」とは

ネット上では「はい論破」という言葉が使われることがあります。

「はい論破」は基本的に相手を言い負かすような書き込みの最後に使われ、例えば以下のような具合です。

・「あなたの言い分の〇〇は△△と矛盾しているから成立しない。はい論破」

また語頭に「はい」をつけることで、少なからず勝ち誇ったニュアンスを内包しています。

ただし実際にネット上で「はい論破」が使われる場面では、「論破」できておらず反論されることも多いようです。

「はい論破」に限らず、高圧的な発言は炎上したり攻撃されたりすることが度々あるので注意が必要だといえるでしょう。

ひろゆきの著書「論破力」

日本の電子掲示板である「2ちゃんねる」(現「5ちゃんねる」)の創設者である「ひろゆき」は、「論破」する力が卓越していることでも有名です。

「ひろゆき」が「論破」する様子はネット上の記事や動画配信サイトなどでも取り上げられることが多々あります。

そんな「ひろゆき」が「論破」する力をテーマにした著書として「論破力」を著しました。

日常からビジネスに至るあらゆる場面で「論破する力」を発揮することを主題にしています。

「ひろゆき」の「論破する力」の源泉が気になる人は、読んでみると面白いかもしれません。

論破する人の特徴

「論破」する人にはある程度共通する特徴があるものです。

この項目では、その特徴として4つ取り上げました。

変化することを嫌う

「論破」する人は変化することを嫌う傾向にあります。

議論は多様な価値観や考えをぶつけあうことで新たな世界や道を創り出していくことです。

「論破」はこれらを否定する行為に他ならず、つまり「現状からの変化を避ける為に論破する」のかもしれません。

他人に認められたい

他人に認められたいという気持ちが人一倍強いのも、「論破」する人の特徴の一つです。

「論破」とは相手を言い負かしたり、自分の方が発言力や論理思考力が高いということを誇示したりする手段だといえます。

したがって「論破」する力やそのさまをひけらかすことによって、他人に一目置かれたいという理屈です。

特に「論破」する相手が有名な人であったり口が達者だとされる人であったりするほど注目度も高まります。

ただし「論破」した結果、他人に本当に認められるようになるかどうかは定かではありません。

負けず嫌い

「論破」する人は負けず嫌いな性格をしていることが多いかもしれません。

というのは、ある程度大人になれば他人との摩擦を避けて穏便に話を終わらせようとすることがほとんどだからです。

そんな中であえて「論破」することを選択しているのは、負けず嫌いな性格に起因しているからといえるでしょう。

「論破」するということは相手を言い負かすということなので、それによって自尊心や自己肯定感を満たしているのかもしれません。

したがって負けず嫌いな人が「論破」する目的は、議論を妨げたり自分の言い分を通そうとしたりするのではなく、相手に勝つことだといえます。

ものごとを論理的に考える

「論破」するとは文字通り「相手の論理を破ること」です。

つまり、ものごとを論理的に考える能力が高い傾向にあるといえます。

なぜなら論理が破綻していれば、相手を「論破」することができないからです。

相手の論の矛盾に気づいて指摘したり、相手に反論の余地を与えない話の展開にしたりすることができるのは、ものごとを論理的に考えることができているからだといえるでしょう。

論破の類義語と例文

「論破」の類義語としては、次のようなものが挙げられます。

・説破

・駁論

その他には「反証」や「逆捩じ」といったものが考えられるでしょう。

また上記の類義語を使うと、以下のような例文を作ることができます。

・先生が生徒間の噂話を説破した。

「説破」は「せっぱ」と読み、「議論をして相手を言い負かすこと」や「説き伏せること」という意味です。

「論破」とはほとんど同じ意味がありますが、「説」の字は「噂」や「風説」という意味も持っています。

したがって噂や風説を説き伏せることを指すのなら、「説破」の方が適切だといえるでしょう。

・あの人はどんな相手でも激しく駁論することで知られている。

「駁論」の読み方は「ばくろん」で、意味は「相手の論を非難して、反対の意見を述べることやその論」です。

荒々しくて強引なニュアンスがある言葉で、「論破」よりも激しい勢いがあるといえます。

この例に登場する人物は、どんな相手であっても激しく相手を非難して、反対意見を述べているということです。

論破の英語表現

「論破」の英語表現としては、下記のようなものがあります。

・to refute

・to win an argument

また上記の英語表現を使った例文は、以下のようなものが挙げられます。

・It is not easy for me to refute him.(彼を「論破」することは、私にとって容易ではありません。)

「refute」は「論駁する」や「やり込める」という意味があります。

この例では、彼は口が上手いので「論破」することが難しいということを表現しているのでしょう。

・She tried to win an argument the discussion.(彼女はその討論で「論破」しようとした。)

「to win an argument」で「論破する」と訳すことができます。

まとめ この記事のおさらい

・「論破」の読み方は「ろんぱ」で、「議論して相手の説を破ること」や「言い負かすこと」という意味がある

・ネット上で使われる「はい論破」は、基本的に相手を言い負かすような書き込みの最後に使われる

・「論破」する力があることで有名な「ひろゆき」の著書に「論破力」というものがある

・「論破」する人の特徴として、変化することを嫌ったり、他人に認められたがったりといったものが挙げられる

・「論破」の類義語には「説破」や「駁論」、「反証」や「逆捩じ」といったものがある

・「論破」の英語表現としては、「to refute」や「to win an argument」などが考えられる