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この記事では、「利き目」の意味や調べ方、特徴、利き手やスポーツとの関係について解説します。
「あなたは何利きですか?」と問われたらどう言いますか?多分、「右利き」「左利き」と答えるはずです。この場合、どちらの手を多く使うかの意味ですが、目にも「右利き」「左利き」があるのをご存じですか?
利き目は、視力や脳の働きに大きく関わっています。この記事を通して、「利き目」の正しい意味や調べ方を理解して、日常の活動に活用してください。
利き目とは
利き目とは、手や足と同じようによく使う側の目のことを言います。一般的にはあまり知られていませんが、目にも「右利き」「左利き」があるのです。
私たちは、目から入った光の情報を脳で処理して物体を認識していますが、この際、脳は右と左のどちらかの目の情報を優先して取り入れています。この優先的に使われる側の目が利き目で、専門的には「優位眼」と呼ばれます。
利き目の役割
物を見る時、私たちは両方の目を均等に使っているように思っていますが、実は無意識のうちに利き目を軸にして、ピントを合わせています。もうひとつの目はあくまでも補助的な役割をしているだけです。
実は、利き目がどうやって決まるかはわかっていません。手の場合、8歳までに両利き、右利き、左利きなどの変化を繰り返して決まると言われています。利き目も同様な変化を経て決まると推測されます。
では、自分の利き目はどうやって知ることができるのでしょうか?
利き目の調べ方
私たちは利き目を軸にして物を見ています。つまり、利き目だけを使って見る時には、物はズレませんが、利き目でない目で見るとズレて見える特徴があるのです。
この特徴から利き目を調べることができます。
まず、下のイラストのように両手で三角形をつくり、両目で見ながら目標物が中央に位置するようにします。
次に、そのままの状態で、片目を閉じます。
目標物が中央に入っていれば、見ている目が利き目になります。
もし、下のように位置がズレたら、見ている目は利き目ではありません。
上記のように、利き目は簡単に調べられますから、ぜひ試してください。
利き目と利き手の関係
「右利き?」「左利き?」と尋ねられれば、ほとんどの人は手のことだと思うはずです。
では、利き手と利き目の関係は、どうなっているのでしょうか?
利き手の場合、多くの日本人は右利きが多く、左利きは10%前後と言われています。利き目に関しても右目が24%で、全体の約4分の3ですが、必ずしも利き手が右なら利き目が右とは限りません。
全体では、利き手が右で利き目が右の人がもっとも多く、74%を占めています。
利き手が左で利き目も左の人は、16%。利き手と利き目が同じ割合は90%を占めていますが、利き手と利き目が異なる人もいるのです。
利き手が右で、利き目が左の人は、8%。利き手が左で利き目が右の人は、わずか2%でかなりレアな存在になっています。
よく「左利きは天才肌」と言われますが、これは左手の運動機能を左右するのが右脳であることが理由のようです。
右脳は、図形や映像の認識や記憶、直感やひらめきなどを司っています。このことから、「天才肌」というイメージが作り上げられたのでしょう。
一方、左脳は読み書きや計算、論理的な思考を司り、「論理脳」や「デジタル脳」と呼ばれています。
では、利き手が左の人が、「天才肌」なのなら、利き目が左の人も同じなのでしょうか?
利き目が左目の人の特徴
利き目が左目の人は、利き手が左の人のように右脳が発達している可能性はあります。
芸術性に優れ、感性が豊かな人が多いようです。また、本能的に人を見抜く力に長けているとも言われています。
但し、利き手が右の人もいるので、全てに当てはまるわけではありません。
利き目が左で利き手が右の人の場合、小さな変化や細部によく気づく特徴があるようですが、逆に、細部にとらわれすぎて全体が見えないという欠点が指摘されています。
利き目が左目の人のデメリットは、カメラなどで撮影する場合に不都合が生じることです。
カメラのファインダーは、右目でのぞくように設計され、右目が利き目の人に違和感はありませんが、左目が利き目の人には無意識のうちに体に負担を与えているようです。
利き目がスポーツに及ぼす影響
私たちは、普段利き手で物を書いたり、ボールを投げたりしていますが、特に利き手を意識することはありません。
しかし、スポーツの世界ではいかに利き手を効果的に使うかが重要なポイントになっています。特に野球では、左利きの投手は左利きの打者に有利というように利き手の組み合わせによって戦略を変えています。
このように利き手はスポーツでは大切な要素になっていますが、実は利き目も同様で、利き目が運動機能や成績に大きな影響を与えると考えられています。
では、具体的にそれぞれのスポーツでどのような影響があるのでしょうか?
野球
野球で利き目が大きく影響するのは、バッティングです。
例えば、右打者で利き目が左の打者は、インコースが見やすくなり、利き目が右の人はアウトコースや低めの球が見やすくなります。このような特徴を分析して、インコースが見えにくい右目が利き目の人はオープンスタンスにするなどの工夫をしているようです。
ある野球選手のエピソードでは、打率が下がった原因が利き目の変化であることを知り、利き目を意識したバッティングに修正したところ、打率がもとに戻ったそうです。
サッカー
サッカーの場合、瞬時にボールの位置を把握して反応することが重要で、これはポジションに大きく関係します。
例えば、右サイドバックの選手の利き目が右だとしたらどうでしょう。
フィールドの多くは左側ですから、左側の情報をうまく脳に伝えられずに、反応が遅れてしまいます。つまり、右目が利き目の選手は左サイドの方が有利になるのです。
また、より瞬時に動けるよう、利き目でない目を鍛え、左右どちらでも同じように見えるように努力しているサッカー選手もいます。
ゴルフ
ゴルフのスウィングは、利き目の違いが大きく影響します。
右目が利き目の人は、アドレスの際にボールが少し遠くに感じますが、インパクトの瞬間までボールを見続けられ頭が残りやすくなります。
左目が利き目の人は、バックスイングでも球が見やすいので、深いトップが作れます。但し、ダウンスイングで体が開きやすくなるので注意が必要です。
ダーツ
ダーツで的を狙う時は、的とダーツが一直線になるようにします。手が右利きで目も右利きの人は問題ありませんが、左目が利き目の人は目線と構えが一直線になりにくいようです。この場合、利き目とダーツ、的が一直線になるように顔を右側に向けるようにします。
アーチェリー
アーチェリーの場合は、利き目が右なら右撃ち、左なら左撃ちを選ぶのが基本ですが、道具のほとんどが右撃ちで、左撃ちの道具は数少ないのが現状です。利き目と向きが反対になっている人用に、利き目を隠して鍛えるアイブラインダーという道具も販売しているようです。
まとめ この記事のおさらい
・利き目とは、手や足と同じようによく使う側の目のことを言います。
・私たちは、無意識のうちに利き目を軸にして、ピントを合わせています。
・利き目の調べ方は、両手で三角形をつくり対象物を中央に見て、片目を閉じて見た時に、位置がズレていない目が利き目。
・利き手が右で利き目が右の人がもっとも多く、74%。
・利き目が左目の人は、芸術性に優れ、感性が豊かで、本能的に人を見抜く力に長けていると言われています。
・スポーツの世界では、利き目が運動機能や成績に大きな影響を与えると考えられています。