共感覚テストってなに?共感覚の意味と様々なテストの紹介

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文字を見ていると色がついているように感じる、人を見ると自然と色が浮かぶということはありませんか?もしもそういったことが日常的にあるという方がいたら、それは共感覚かもしれません。

共感覚って何?そもそも文字を見て色も見えるって本当にあるの?という方も、この記事を読めば経感覚のことがよくわかるようになりますよ。

わかる人にはわかる、わからない人には全く理解できない共感覚の世界にご招待します。

共感覚とはそもそもなにか

共感覚とは、ある刺激に対して、通常の感覚だけではなく、異なる種類の感覚も同時に感じ取ることができる現象のことをさします。

この説明だけ見てもイマイチピンと来ませんよね。異なる種類の感覚も同時に感じると言われても…と思うでしょう。では具体的に共感覚の例を見ていきましょう。

共感覚で一番多いのは、文字を見たら色もみえるというものです。例えば、黒色で「あ」と書かれていたとしましょう。普通は黒色の「あ」があるようにみえるだけで、それ以上何もありません。そりゃそうだと思いますよね。

共感覚の人は、「あ」という文字をみたら、それが黒色で書かれていたとしても、赤色など他の色に見えてしまうということが起こります。共感覚は無意識的に引き起こされるもので、その感覚には一貫性があります。本人が特別感情が乱れているということでもない限り、その人は「あ」を見たら赤色にみえてしまいます。

共感覚がない人は、「あ」を見せられても「あ」としか認識しませんが、共感覚の人は「あ」を認識すると同時に「○○色」という色の感覚も感じ取ることができます。

このように、一見関係がないはずの別の感覚を同時に得てしまうのが共感覚の特徴なのです。

共感覚は色に限らず、図形を見て甘さを感じるという人もいます。あくまでも色を想起してしまう人が多いというだけです。

共感覚者は気づかない?

共感覚者は、自分の共感覚に気づかないということがあります。共感覚は感覚的なもので、話題に出さない限り共有されることはありません。

そのため、文字を見て色が見えるという共感覚を持っていたとしても、本人の中では当たり前のことであり、誰もが文字を見て色が見えると思い込んでいます。

文字が見て色が見えるということを親や友人などに話して、それが特殊なことであると言われない限り、自分が共感覚者であると気づきようがないのです。

なので、子供の頃に自分の共感覚について話して、周りから微妙な反応をされたという経験がある人は、すぐに自分が特殊だということに気づくことができます。

共感覚者が自分が共感覚であることに気づきにくい要因として、共感覚が生活に支障が出ないことが多いということが挙げられます。文字を見て色が見える、音を聞いて色が見えるということがあったとしても、日常生活で影響が出ることはあまりありません。

日常生活で支障が出なければ問題視されることもありませんし、病院で検査を受けるということもありません。周りに共感覚だと気づかれるということがないので、自分が特殊だと自覚しないまま成長してしまうというわけです。

共感覚は精神的な負担が大きく、神経系の病気であると見なされることもありますが、基本的に共感覚が国際的な機関で病気として分類されていないのは、この日常生活で支障が出ないということが大きいのです。

音に対する共感覚テスト

音に対する共感覚があるか知りたいという方におすすめなのが、「What Color Is This Song?」というサイトです。

英語のサイトではあるのですが、直感的にテストを受けることができます。

このサイトでは、5つの曲に対して、それぞれ3つの色をつけるという仕組みになっています。再生ボタンを押して、自分がその曲を聴いて何色が想起されたか、正直に答えましょう。もしも色を選んでいるときに曲が終わっても、またボタンを押せば再生できます。ただし、色は一度選択したら変更することができないので、気をつけてください。

注意点としては、この曲でこの色を選んだから共感覚であるとわかるようなテストではないということです。他の人がどんな色を選んでいるのかは見ることができます。自分が選んだ色が独特なのかどうか、わかるだけでもおもしろいですよね。

しかしながら、もしもあなたが共感覚の持ち主だったとしたら、音を聴けば色が自然と浮かぶはずです。迷うことなく色を選ぶことができたはずです。

感情に左右されることがなく、曲を聴いて自動的にイメージされた色を一貫して選ぶことができるなら共感覚であるといえるわけですね。

参考 nautils:What Color Is This Song?

様々なものに対する共感覚テスト

文字を見ると色が見える、音楽を聴くと色が見えるなどの共感覚に対して、様々なテストを受けられるのがこのサイトです。(http://www.cavelab.cs.tsukuba.ac.jp/syneth/syneth/whattest.html)

このサイトでは
・問診調査
・調性テスト
・和音テスト
・音高テスト
・アルファベット
・仮名テスト
・数字テスト
・漢字テスト
・曜日テスト
・月テスト

を受けることができます。これだけあれば、自分の共感覚をかなりテストすることができますね。自分が共感覚かな?と思う方はそれぞれのテストをやるといいでしょう。所要時間は5分~20分と、なかなかボリュームがあります。1分で終わるようなものではありません。なので、気合いを入れてテストを受けるようにしましょうね。

参考 共感覚判定テスト

共感覚テストのまとめ

  • 共感覚とは、ある刺激に対して、通常の感覚だけではなく、異なる種類の感覚も同時に感じ取ることができる現象のことを指します。文字を見て色が見える、音を聴いて色が見えるというのが代表的な共感覚です。
  • 共感覚は、本人にとって普通のことですので、特別話題に出すようなことがない限り、本人が特殊であることに気づくことはありません。日常生活に支障が出にくいことも、気づきにくい要因です。
  • 共感覚者は、共感覚について話したときに相手に微妙な反応をされる、周りの話を聞いて自分のような感覚がないことを知るといった経験をすることで、自分が特殊であると自覚することになります。
  • インターネット上には共感覚に関するテストがいくつかあります。自分が共感覚か確かめたい人はテストを受けてみるといいでしょう。