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誰かのことを「地味だ」と思う時、その裏にはどんな意味があるのでしょう。「地味」はネガティブなイメージで使われがちな言葉です。
しかし、「地味だと思っていた人と話したら面白い人だった。」という経験をした人もいるでしょう。
この記事では、仕事における「地味」とはなにか、地味な人の特徴について解説します。
地味の意味とは
「地味」の意味は、目立たないことや、生活態度が、飾り気がなく控え目であることを意味する言葉です。
基本的に、人やものを「地味だ」と判断し、ネガティブに捉えてしまうのは、以下のような戸惑いが生じるためです。
人間の意識は、どうしても派手な方、目立つ方に目が行きがちです。
例として、会議中にいつも大声で発言をし、アニメーションを多用したパワーポイントでプレゼンをするAさんと、
会議中に書記を引き受け、メンバーの意見をホワイトボードにまとめ、議事録を作り、会議の後に共有するBさん
の2人がいた場合、派手で目に付くAさんの方が、積極的に働いているように見えます。
Aさんの方が人気者で、上司からの評価も高いかもしれません。
しかし、Bさんがまとめたホワイトボードが討論の要領を得ていたり、議事録がすぐに共有されることで、ビジネスの進捗に大きな違いが出ている可能性もあります。
見た目に地味なBさんの仕事ぶりが、周囲に気づかれることは多くありません。
地味の英語表現
日本語では一言で表現される「地味」も、英語ではいくつかの表現があります。
何が目立たないのか、地味なのかをより明確に表現するのが、日本語と英語の違いです。
「簡素」という意味では「plain」や「simple」が、「落ち着いている」という意味では「quiet」や「sober」や「modest」といった表現が使われます。
見た目が地味という意味であれば、「conservative」や、「low-key」を使うことで表現できます。
地味の類語・似た性格
寒々しい・辛気臭い・味気ない・暗い・ありきたり、といったイメージは、普段「地味」と言われてしまう人には何かしら心当たりがある言葉でしょう。
自分の周りにいる「地味な人」を思い浮かべると、大体のイメージは上記の言葉と合致する事も多いでしょう。
しかし、英語の表現をヒントにして考えてみると、シンプル・慎ましやか・飾り気がないといった、ネガティブどころかポジティブなイメージの言葉が出てきます。
「地味」から連想されることの要素を分解して考えると、「地味」という言葉の裏にはポジティブな要素があることがわかります。
地味の持つよい要素を見逃してしまうと、ビジネスにとっては大きな痛手になってしまいます。
地味の特徴1:自分からアピールはしない
地味な人は、前に出るのを好みません。そのため、自分が何が出来るのか・何をしたのかを、言わないことが多いです。
本人が自分を過小評価しているせいで、「これぐらい誰だってできることだから。」などと思って口にしない場合もあるうえ、そもそも、自分のスキルや成果がどれほどのものなのか、自覚していない場合もあります。
「能ある鷹は爪を隠す」の状態にあるため、周りの人からすると、地味な人は大したスキルが無く、影響力がないように見えてしまう事もあります。
地味な人の能力は、こちらから探ってみないとわからないことが大変多く、なかなか評価されることがありません。
地味の特徴2:周りをよく見ている
地味な人は大声で話すことがない分、周囲の様子をよく見ています。会議であれば、あの人がまだ話していないなとか、あの人の考えの裏には何があるんだろうかと、考えを巡らせているのが特徴です。
後からこっそり誰かのことをフォローしに行ったり、助け船を出してくれることがあります。
自分が目立つためにするのではなく、相手のために何が出来るかを見極めるため。自分が何をすべきか考えるために、地味な人は周囲をよく見ている傾向があります。
周囲をよく見ている分、情報量も多くなるでしょう。口数は少なくても、物を良く知っていたり、よく考えていたりするため、意見を聞いてみると想像以上に深い話をしてくれることが多いです。
派手な人は、どちらかと言うと自分が何を話したいか、どうしたら注目を浴びるかを考えていることが多い傾向にあります。
どちらの視点がいい・悪いではなく、両方をバランスよくビジネスに活かしていくことが重要です。
地味の特徴3:1人作業・事務作業が得意
地味な人は、メンバーを引っ張って先頭に立つ仕事よりも、黙々と作業をするのが得意です。
例えば、会議の議事録作成やデータ集計、プログラミングや会計作業などが得意で、かつ1人で仕事をすることにもあまり抵抗がありません。
ある程度のレベルにある人であれば、仕事を一度お願いすれば言われなくとも自発的にスムーズに仕事を進めてくれるでしょう。
正確に素早く作業が出来るため、このような仕事が出来る人がチームにいることは貴重な財産でしょう。
派手な人は、人前に立つ仕事やリーダーシップを発揮する仕事が得意です。地味な人には難しく、辛い仕事ですが、細かい作業や誰も見てくれない仕事が苦手で、放り投げてしまいがちです。
地味な人が自分の持ちうるスキルと好みの仕事の仕方を活かして、1人作業や事務作業を担当してくれることで、バランスが取れます。
地味の特徴4:人に警戒されない
地味な人は、本人にあまり特徴や主張がないように見えるため、人に警戒されず、その場に早く馴染むことができます。
ランチタイムに他部署の人と一緒に食事をしていても違和感がなかったり、他部署の人たちとの会議でも、まるで元々相手のの部署に所属していたような雰囲気で会議に参加できます。
様々な背景のある人と接する機会の多いビジネスにおいて、輪に溶け込む能力は重要な要素です。
初対面の顧客との難しい会議の場面でも、いかにも気の強そうな人が現れた時と、地味で真面目そうな人が現れた時とでは、相手の警戒の仕方は段違いでしょう。
警戒せず、リラックスした環境で行われる会議の方が、意見も出やすくスムーズに事が進むこともあるでしょう。
派手な人の場合は、どこへ行っても「自分が」と目立ちたがり、場の空気を自分のものにしようとしてしまうため、警戒されやすく浮いてしまいがちです。
インパクトよりも関係構築を目的とする場面では、地味な人の「警戒されない」という特徴を活用した方がよいです。
地味の特徴5:相手に合わせて対応できる
地味な人は、自己主張よりも相手の反応を見て行動できるため、相手に合わせた柔軟な対応が得意です。
地味だからこそ、時には黒子のように根回しをしても不審ではないため、相手が話したい時には話を聞くのも上手です。
控えめでつつましいからこそ、相手のやりたいことを受け入れ、居心地のいい空気を作ることが出来ます。
ビジネスの場では、控えめ過ぎるのも良くありませんが、相手を立てることも重要です。
相手に主導権を握られるきっかけになることもありますが、時として、相手をいい気分にさせて自分のコントロール下に置きやすくするために、地味あ性格の人から技を学ぶのも大切でしょう。
地味な人との付き合い方
ここまで見て来た通り、一言に「地味」と言っても、何が地味なのか、そのポジティブな点・ネガティブな点はどこなのかは十人十色です。
地味な人との付き合い方に困ったら、まずは相手の何が地味で、どんなことが得意なのかを理解することが重要です。
積極的に話しかけてみる
話してみなければ、相手の考えはわかりません。地味な人と自分の共通点を見つける、仕事についての質問をしてみるなど、お互いが警戒せずに話せる話題から、会話をしてみましょう。
地味な人は、口数は少なくても色んなことを知っていたり、考えたりしています。話を聞いてみると、自分にとってもいい勉強になることも少なくないでしょう。
話しかけた際には、うっかり自分ばかりが話し過ぎないよう、地味な人にも意識的に話を振って、情報を引き出せるように心がけましょう。
感謝をする・褒める
地味な人の仕事ぶりは目立たない事は本人も自覚していて、「誰も見ていなくても自分がやらなければ」という気持ちでいることが多いです。
自分の仕事を誰かが見ていてくれたと知った時、喜びは大変大きく、自分の仕事に気づいてくれた人への信頼度が上がります。
地味な人が上司・先輩であれば「この資料〇〇さんがいつも作ってくれていたんですね、ありがとうございます。」と感謝をし、仕事の仕方のアドバイスをもらうのもいいでしょう。
部下・後輩が地味であれば、「いつもこの業務を先回りして対応してくれてありがとう、助かっています。」などと具体的に褒め、自分がいかに助かったか、組織のために貢献したかを伝えましょう。