是非(ぜひ)の意味と正しい使い方|敬語での注意点や例文・類語も解説

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「是非ともよろしくお願いいたします」「是非ご検討ください」など、ビジネスや日常の会話でもよく耳にする「是非(ぜひ)」。丁寧に聞こえる一方で、正しい意味や敬語として適切かどうか迷う場面もあるのではないでしょうか?

本記事では、「是非(ぜひ)」の意味や使い方、敬語での注意点、英語・類語との違いなどを解説し、適切に活用できるようサポートします。

冒頭の会話例

営業部の高橋さんと新卒の山田さんの会話:
山田:「プレゼン資料をメールで送ってもいいですか?」
高橋:「うん、それは是非お願いしたいね!」
山田:「あ、“是非”って、目上の人に使っても大丈夫なんでしょうか?」


是非の意味と語源

是非の語源と成り立ち

漢字意味
正しいこと、道理にかなう
誤り、道理に反する

「是非」はこの正反対の漢字から成り、「正しいか誤りか」を問う意味が由来です。

是非の2つの意味

意味品詞
良し悪し、善悪などの判断名詞
強く願う、心を込めた依頼や勧誘副詞

是非の正しい使い方とシーン別例文

名詞としての「是非」:判断や可否を問うとき

  • 増税の是非について議論が行われている
  • その案の是非を問いたい

副詞としての「是非」:お願いや勧誘で使うとき

  • 是非ご参加ください
  • 是非よろしくお願いいたします
  • 是非とも前向きにご検討ください

ビジネスで使える是非の例文集

シーン例文
商談・依頼是非とも前向きにご検討いただけますと幸いです。
メールの結び何卒、是非よろしくお願い申し上げます。
返答・賛意はい、是非ご一緒させていただければと思います。

よくある質問(Q&A)

Q. 「是非」は目上の人にも使っていい? A. はい、使えます。ただし繰り返し多用すると命令や押し付けのような印象になる場合もあるため、「何卒」などの控えめ表現と併用すると丁寧さが増します。 Q. 「是非」と「ぜひ」の違いは? A. 「是非」は名詞として「善悪の判断」、「ぜひ」は副詞として「願望の強調」という使い分けがされます。ただし副詞用法でも「是非」と書くことは間違いではありません。 Q. 「是非に及ばず」とはどういう意味? A. 「是非に及ばず」は「良し悪しを考えるまでもない」「選択の余地がない」という意味で、織田信長が本能寺の変で発したとされる言葉です。


是非の類語・言い換え表現

意味類語
善悪の判断可否、賛否、正邪、善し悪し
強調・お願いどうぞ、ぜひとも、くれぐれも、何卒

英語での是非表現

  • 名詞としての是非:right and wrong / pros and cons
  • 副詞としての是非(お願い):please / by all means / certainly
  • 勧誘や推薦のニュアンス:why not? / please do so!

まとめ:是非を適切に使って印象をアップ!

  • 「是非」は名詞としての「判断」用法と、副詞としての「願望」用法の2種類がある
  • 目上の人に使う際は、強くなりすぎないよう控えめな表現との併用が◎
  • 「是非」の意味を理解し、適切な場面で使えるようになれば、文章にも話し方にも説得力が生まれます

是非この記事を参考に、「是非」の使い方をマスターしてみてください!