範疇という言葉の意味をご存知でしょうか。こんなの常識でしょうと思う方もいれば、そもそも読めないという方もいるでしょう。なんだか難しい文字をしていますね。

今回は、この範疇の意味についてご説明します。具体的な使い方も合わせて紹介するので、今まで使ったことがなかったという方は参考にしてくださいね。

範疇の意味

範疇は「はんちゅう」と読みます。範疇の意味は「同じ性質のものが含まれている範囲、部類」のことです。

後でご紹介しますが、カテゴリーという言葉が範疇の意味に近いです。同じ性質のものが含まれているって言われてもよくわからない!という方は、カテゴリーで覚えておくといいでしょう。

なので、例えば「それは趣味の範疇を超えている」と言われたら、趣味という範囲、カテゴリーを超えたものだと言われているということになるわけです。なんとなく言葉のイメージがわいたでしょうか。

範疇の由来

範疇という言葉は、中国の古い記録である書経の中の、洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)からとっています。 洪範九疇とは、天下を治めるための模範となる政治道徳のことです。この洪範九疇から二文字をとって範疇としたわけです。

ここで気になるのが、どうして中国の古い道徳のようなものが由来なのに、範疇はカテゴリーという意味を持っているのかということです。

実は、範疇の疇の文字は、畝に囲まれた田んぼの区画を表しているんです。そのことから、範疇は同じ性質のものが含まれている範囲という意味になったわけですね。

範疇の使い方

範疇は、色々な使われ方がされます。ここではよくある言い回しをいくつかご紹介します。

範疇にない

「理解の範疇にない」とか、「仕事の範疇にない」というような使い方をします。理解できない、仕事でやることでないというような意味となり、何かには該当していないということをいいたいときに使います。

範疇を超えている

「想像の範疇を超えている」「許容できる範疇を超えている」というような使い方をします。想像できるものではない、許されるものではないというような意味となり、ニュアンスとしては、何かに該当しないというよりも、言葉の通り、何かを超えていると言いたいときに使います。

範疇

そのまま範疇といって使うパターンです。「彼の行為は愛の範疇だ」「それは科学の範疇だろう」というような言い方をします。何かに含まれるというときは、このような使われ方がされます。

範疇の使い方を以下にまとめます。

何かがあるカテゴリーに入るということを言いたいときは、そのまま範疇と言うか、範疇に含む、入る、範疇を出ないなどという言い方をします。

逆にカテゴリーに入っていないというときは範疇を超える、範疇にない、範疇ではない、範疇を逸脱するというような言い方をします。どういうニュアンスでそれが含まれないことを言いたいかによって言葉遣いを変えるといいでしょう。

範疇の類語

ここでは範疇の類語をご紹介します。もっと簡単な言葉で言いたいというときは、類語を用いるといいでしょう。

カテゴリー

範疇はカテゴリーという意味に近いので、カテゴリーといったも問題ないことが多いです。例えば海外の方に範疇と言いたいときには、カテゴリーと言ってあげれば通じやすくなるでしょう。

分類

カテゴリーが類語なら、当然分類も類語として使用できます。ただし分類と言われると、分類するという言葉があるように、分けることを主体としてイメージしてしまうので、意味がおかしくならないように注意する必要があります。

クラス

年齢別にクラスわけする、実力別にクラスわけするといった使い方をしますよね。同じようなものをまとめている範囲ですので、範疇の類語になります。階級でもいいですね。

種目

種類別の項目という意味なので、何かを分けているところが範疇に似ています。

範疇と範囲の違い

範疇によく似た言葉に、範囲があります。範囲は、「ある限られた広さ」という意味で、同じものもまとまりという意味はありません。

例えば、範囲なら、行動範囲とか、できる範囲でという言い方ができますが、範疇ではそれができません。特定の何かというよりも、漠然とした広がりをイメージしてしまうのが範囲であり、そこが範疇との違いになります。

範疇のまとめ

  • 範疇は「同じ性質のものが含まれている範囲、部類」のことです。
  • 範疇は洪範九疇を由来としてできた言葉です。範疇の意味になるのは、漢字そのものに、畝に囲まれた田んぼの区画という意味があるからです。
  • 範疇に含まれていることを言いたいときは、範疇、範疇に含む、範疇に入る、範疇を出ないというような言い方をします。含まれないことを言いたいときは、範疇を超える、範疇にない、範疇ではない、範疇を逸脱しているという言い方をします。
  • 範疇の類語は、カテゴリー、分類、クラス、種目、範囲などがあります。範囲との違いは、範疇がカテゴリーを意味することに対して、範囲が一定の広がりを意味するという点です。