毎年、8月6日と9日の平和記念式典で黙祷を行います。阪神・淡路大震災や東日本大震災の日時にも同じく黙祷が捧げられます。

小さい頃から、親に教えられて黙祷のやり方はなんとなく把握している人は多いかもしれません。しかし、黙祷の意味や細かいやり方までご存知の方は多くないでしょう。

この記事では、黙祷について以下の点を解説いたします。

この記事の内容
・黙祷の意味
・黙祷と瞑想の違い
・黙祷の具体的なやり方
・黙祷の挨拶を頼まれたら

黙祷(もくとう)の意味

黙祷の漢字を分解してみると、以下の意味があります。

黙‥だまる
祷‥祈る

上記を合わせて、黙って祈るという意味で使われます。黙禱とは、無言で神や死者の霊に祈ることで、特に、死者に対して弔いの意味をこめて祈りを捧げることをさします。

黙祷は1912年の明治天皇の大喪の礼の際に始まったといわれています。主にアスリートがゲーム中に亡くなった場合や終戦記念日、東日本大震災など、多くの人が亡くなった場所や時間に合わせて行われることが多いです。

日本でお祈りをする場合、合掌や頭を深く下げる行為を伴いますが、黙祷では無言で目をつぶるのみを行います。

黙祷は世界共通

黙祷は、神仏に祈りを捧げる意味も込められているため、宗教に関係していると思うかもしれません。日本の宗教といえば仏教や神教などが思い浮かぶでしょう。

しかし、黙祷に関しては、様々な宗教に関係なく誰でも祈りを捧げることができます。亡くなった人に対する祈りは宗教を超えて世界共通であるためです。

黙祷と瞑想の違い

黙祷が黙って祈るのに対して、瞑想も黙って目を閉じて行う行動の1つです。しかし、両社は似ているようで全く異なります。

瞑想の目的は、死者の弔いではなく自らの内面に深く入っていくことです。亡くなった人や神様、仏様などと深いところで対話したり、精神統一のために行われたりすることもあります。

瞑想の一種には座禅も含まれます。座禅は禅寺の修行のひとつで、精神を安定させるために行われています。現在では、僧侶だけではなく、一般の人にも瞑想は浸透してきました。

黙祷も瞑想も静かに目を閉じて行いますが、目的や意味は全く異なります。混同しないように気をつけましょう。

黙祷の仕方

祈りを捧げる行為には、手を合わせたり、頭を深く下げたりと厳格な決まりがあるものもあります。

しかし、黙祷に関しては、それほど難しいことはなく、小さい子どもでも簡単に行うことができます。

黙祷の場合、目をつぶり、一定時間無言で祈りを捧げます。一斉に行う場合には、アナウンスに従って起立して目をつぶります。黙祷は多くの場合、起立して行うため注意しましょう。

黙祷の時間は大体1分

黙祷の時間も厳しく決められているわけではありませんが、大体1分ほどです。

広島や長崎の平和式典、終戦記念日の式典、阪神や東日本の大震災の追悼式典でも1分間の黙祷が採用されています。

黙祷の挨拶の例

アナウンスを聞きながらの黙祷は難しくありませんが、もし自分が黙祷の挨拶を頼まれた場合、守るべき黙禱の挨拶の流れは以下の通りです。

1.黙祷準備のアナウンスを入れる。
「今回の震災でお亡くなりになられた方々に黙祷を捧げます。皆様ご起立ください。」
2.皆が起立する。
3.「黙祷」という。
4.司会も一緒に黙祷し、大体1分後に「お直りください」という。
サイレンが鳴っている場合もあるため、その場合はサイレンが消えてから、「お直りください」という。(「お直りください」の代わりに「ご着席ください」でも構いません。)
司会は、余計なことはいわず、必要最低限のことをタイミングを見計らい、言葉を簡潔に述べます。黙祷の挨拶は上記の内容で充分です。

黙祷についてのまとめ

  • 黙祷は亡くなった人への弔いの意味を込めて、神仏に祈ることです。
  • 瞑想は、黙祷とスタイルが似ていますが、自分の内面に深く入っていくことが目的で、その意味は異なります。
  • 黙祷は、起立し、目を閉じる無言で祈りを捧げることです。
  • 黙祷の時間は約1分間です。
  • ・黙祷の挨拶をする場合は、必要なことを簡潔に伝えましょう。