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「〇〇…もとい△△」という表現は、比較的年齢層が高い世代の方が使う表現です。
この記事では、「もとい」の正しい意味、語源、使い方を分かりやすく解説します。
この記事を読むことで言葉の意味を正しく理解し、ビジネスシーンなどでの目上の方とのコミュニケーションをよりスムーズにしていきましょう。
もといの意味と語源
もといの意味
もといの意味は以下の二つがあります。
- 体操などで、いったん取った姿勢をもとの状態にもどすときにかける号令。
- 前言を取り消していい直しをするときの言葉。
もといの語源
もといの語源には諸説ありますが、昔の軍隊での号令である「元へ戻れ」の意味である「元へ!」が語源である説が有力です。
もといの使い方
単純に間違いを正す場面でのもといの使い方
発言者の言い間違いや勘違いして間違えた発言を、発言者自身がすぐに気づいていい直す使い方です。
例文は以下の通りです。
話しながら考えを改める場面でのもといの使い方
発信者が内容を考えながら発信していて、途中で考えが変わり、発信内容を切り替える使い方です。
例文は以下の通りです。
とっさの言葉をポジティブにいいなおす場面でのもといの使いかた
いい方を正す、という意味では1の使い方に似ていますが、職場などの雰囲気を良くするために使える使い方です。
例文は以下の通りです。
冗談や皮肉を含んだ意味でもといを使う例
1~3の場合は、「もとい」で正す前の言葉はわざと言ったことではなく、間違えたり、思わず出てしまったりした言葉でした。
しかし、もといは、わざと言うことによって笑いを取ったり、少し皮肉を含んだりする使い方もできます。
例文は以下の通りです。
強調して表現する場面でのもといの使い方
日本語では、「AではなくB」と表現することによって、Bであることを強調する表現の仕方があります。「それをやるのは私でなくあなたでしょ!」というような使い方です。
例文は以下の通りです。
もといの類義語
もといの類義語には、改め・じゃなかった・訂正などがあります。
類義語を使った例文は以下の通りです。
「もとい」と「改め」との違い
「もとい」の類語としてあげられる「改め」ですが、具体的な違いはなんでしょうか?
「改め」には、「新しいものに変えること」と「取り調べること」の2つの意味があります。「取り調べること」は、「関所改め」や「宗教改め」のように江戸時代におこなわれていた取り締まりに使われていた表現です。
「もとい」の類語の「改め」は、「新しいものに変えること」の意味ですが、「もとい」のように変える前のものを否定する意味合いはありません。歌舞伎や落語などの襲名披露で「○○改め△△」という言葉はよく聞かれます。技術や芸が上達し師匠などの名前を受け継ぐことできた証でもあります。
このように「改め」は「もとい」と異なり、よりポジティブな姿勢で取り組むニュアンスが含まれています。
もといの英語表現
もといの英語表現はI mean”で、実際の例文は以下の通りです。
土曜日までに…もとい、金曜日までに提出して下さい。
合計で100ドルです…もとい、120ドルです。
もといについてのまとめ
- もといは、いい間違ったことを取り消してすぐにいい直すときの語です。
- 語源は「元に戻れ!」「直れ!」の意味の旧軍隊用語である「元へ」です。
- もといは、いい間違ったことをいい直すとき、話している途中でいうことを変えるときなどに使います。
- 冗談や皮肉を含んだニュアンスでも使われます。
- 若い年齢層では、もといではなく「ではなくて」「じゃなくて」「いや」などの類義語が使われています。
- もといは英語でいうと “I mean”