ビジネスメールで「くださいませ」は正しい?お願いの敬語表現と例文集

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

ビジネスシーンでは、日常生活よりも丁寧な言葉使いを求められることが多いでしょう。かしこまったビジネスシーンでよく使う「~くださいませ」は、間違いやすい表現でもあります。ここでは、「~くださいませ」の使い方やお願いする際の「~くださいませ」表現と例文、漢字表記についてや「くださいまし」との違いについてご紹介します。気持ちが伝わる表現をしっかり理解して、ビジネスで失礼なくコミュニケーションがとれるます。

ビジネスメールで「くださいませ」という表現は適切か

結論から言いますと、ビジネスメールで「くださいませ」という表現を使うことに関しては、問題ありません。「~ください」で文が終わると、そっけない印象を与えてしまうような場合に、「~くださいませ」を使います。「ませ」は、丁寧語「ます」の命令形で、動詞の尊敬語に続けて使うことで、丁寧な表現になります。
ただし、こうした丁寧な表現は、使い過ぎるとくどくなったり、丁寧過ぎてバカにされている印象を与えてしまったりと、逆効果にもなります。メール文の文末に一か所使用する程度にしておくとよいでしょう。

「くださいませ」の使い方

そっけない印象を与えてしまう場合に、「~くださいませ」とすることで、表現を和らげる効果があります。相手に対して「その動作をするように」と促すときに、丁寧な気持ちを込めて使います。「~ませ」とすることで、言葉を丁寧にする効果だけでなく、語調を柔らかくし、女性的な優しい印象を与えることもできます。よく用いられる使い方としては、「寒さの折、ご自愛くださいませ」や「くれぐれもお気をつけなさいませ」などがあります。

「ご自愛ください」の意味・使い方・ビジネスで使えるメール例文4選

お大事に・お大事にしてくださいのビジネスシーンでの使い方・例文集

 

ビジネスシーンでお願いするときの「くださいませ」のシーン別表現と例文集

「くださいませ」は女性的な表現ですが、男性も使えます。

来客者にお茶やお菓子をおすすめする時

ささやかなものではございますが、どうぞお召し上がりください。
ささやかなものではございますが、どうぞお召し上がりくださいませ。

リラックスするよう促す時

どうぞ、ごゆっくりおくつろぎください。
どうぞ、ごゆっくりおくつろぎくださいませ。

利用をおすすめする時

○○でしたら、ぜひともこちらをご利用ください。
○○でしたら、ぜひともこちらをご利用くださいませ。

出張などにいく人に送る言葉として

どうぞ、お気をつけて行ってらっしゃい。
どうぞ、お気をつけて行ってらっしゃいませ。

「くださいませ」は漢字にすべき?

「ください」を「下さい」と感じ表記する時は、何か物がほしい時と限定されています。何かをしてほしい時には、ひらがなの「ください」が正しい表記です。「くださいませ」もあえて漢字で表記しなくても意味は通じるので、誤用を避けるためには常にひらかな表記で差し支えないでしょう。

「くださいませ」と「くださいまし」

古い言い回しに「くださいませ」と似た「くださいまし」という表現もあります。「まし」も「ませ」と同じく「ます」の命令形になります。ですから、意味は同じといえます。
しかし、「くださいまし」は耳慣れない古いいい方ですし、「くださいませ」よりもくだけたいい方でもあります。ビジネスシーンでは使わないのが無難でしょう。

くださいませのまとめ

●「ませ」は、丁寧語「ます」の命令形で、動詞の尊敬語に続けて使うことで、言葉づかいが丁寧になります。
●「くださいませ」という表現は、文法的に見れば適切な表現です。
●文法的には適切でも、表現する時と場合によって適切でない場合もある個性的な表現のため、注意が必要です。
●女性的な優しい印象や、柔らかい表現にしたい場合に、ワンポイントとして用いるなど、上手に用いると、品格のあるビジネスメールになります。

関連するおすすめ記事

「よろしかったでしょうか」ビジネスで確認する際の敬語表現と例文集