観察力とは 洞察力の違いとコミュニケーションでの活用法

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観察力と洞察力は、ビジネスでは人事評価でも使われることがある言葉です。観察力がないからコミュニケーション力がないといわれても、ピンとこない人もいるでしょう。ここでは、観察力とは何か、洞察力との違い、観察力とコミュニケーションの関係、会話で観察力を発揮するポイントなどをご紹介します。ビジネスでもコミュニケーションは基本なので、観察力でコミュニケーションスキルをアップできます。

観察力とは何か

「観察力」とは、名詞「観察」に接尾辞「力」がついたものです。三省堂大辞林によると「観察」とは、“物事の様相をありのままにくわしく見極め、そこにある種々の事情を知ること”とあります。

ここから、「観察力」とは目に見える範囲をみる力や表面的なことを見る力と理解できます。

洞察力とは

「洞察力」の「洞察」とは、大辞林によると“物事を深く鋭く観察すること”や“新しい事態に直面したとき、過去の経験によるのではなく、課題と関連させて全体の状況を把握し直すことにより、突然課題を解決すること”とあります。

このことから隠れた情報を見抜く力が「洞察力」といえます。

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観察力と洞察力の違いは?

「観察力」と「洞察力」の違いは、表面だけを見る力の違いか内面を見抜く力かにあります。

どちらもビジネスにおけるコミュニケーションには、必要な力であるのは間違いありません。
一般的には、「観察力」よりも「洞察力」を鍛える方が難しいしょう。

観察力はコミュニケーションで活用できる

「観察力」は表面だけを見る力ですが、ちょっとした心がけで、すぐに伸ばせる力です。

「観察力」を鍛えるには、継続的にみる=観察することで発揮できる力と心がけましょう。

一瞬を切り取ってみても、その一瞬しか見えないですが、継続的に観察すれば変化を見つけられます。変化ならば見つけやすいはずです。観察してみつけた変化は、コミュニケーションで使える情報のひとつになります。

「観察力」を鍛えるのは、一歩進んだ洞察力を鍛えるためにも必要なことです。まずは、観察力を身につけましょう。

観察力・洞察力をみがくメリット

まずは観察力を鍛えるのが先ですが、意識することで観察力も洞察力も、2つの力を同時に鍛えることができます。
観察力・洞察力を鍛えると下記のメリットを得る事ができます。

良好な人間関係を観察力・洞察力でつくる

相手がどのような人間なのか、どう思っているかが見抜くことができれば、どのようなコミュニケーションやアクションが次に必要なのかがわかります。戦略的な意味だけでなく、相手のことを思いやって、対応することもできるようになるでしょう。

思いやりは、良好な人間関係には欠かせなく、良好な人間関係はビジネスでも役に立ちます。

トラブル回避をするために観察力・洞察力を養う

観察力・洞察力を鍛えることによって、未来になにが起こるかをイメージしやすくなります。すると、リスクやトラブルを回避することができるでしょう。

リスクマネジメントは、ビジネスのスキルのひとつにもなります。数字やデータの分析からロジックなリスクマネジメントも必要ですが、会話や人間関係の観察・洞察からのリスクマネジメントも同じように重要です。

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会話で相手を観察するポイント

観察力を鍛える場面として、まずは会話で相手を観察することから始めるのがいいでしょう。簡単にできることのように思うかもしれませんが、意外と難しいことです。

話しながら相手を観察するには、ポイントを抑えて「聞く」「見る」「感じる」の感覚を研ぎ澄まさなければいけません。

 

表情、視線
表情は明るい、暗いなどがあります。会話の途中の時点で表情が変わることもあるでしょう。視線は、落ち着いているか、どこを見ているかなどを観察します。視線が右上で話をする時は、嘘をついている時といわれています。

 

声のトーン
声のトーンは、感情を反映しやすく観察をしやすいいものです。

 

しぐさ、姿勢
しぐさは個人の癖もあるので、継続した観察で考えや気持ちを見抜くことができることもあるでしょう。背筋が伸びている、うなだれているなどの姿勢でも、相手の気持ちをおし量ることができます。

 

呼吸
呼吸が深くて遅いのか、浅くて早いのかは、観察していると変化が多いのに驚くかも知れません。
時には、はっと息をのむこともあるでしょう。相手がどう感じているのか、わかりやすいのが呼吸です。

 

感情的な言葉や言い回し
使う言葉がポジティブなのかネガティブなのか、どのくらいの感情をみせているかでも、相手の気持ちがわかることもあります。観察からより多くの情報を知るには、会話やしぐさの心理学を参考にしてみるのもですが、最も大切なのは、観察してあなたがどう感じたかです。心理学には、絶対はないからです。

観察力の英語表現

「観察」は、英語ではobservationになります。「観察力」となるとpowers of observationとなっています。
実際の会話では、「観察力が鋭いね」と使われます。

You are highly observant.
あなたは観察力が鋭いですね。

 

 

観察力のポイント

  • 「観察力」とは、“目に見える範囲をみる力”や“表面的なことを見る力”のことをさします。似ている言葉として「洞察力」がありますが“隠れた情報を見抜く力”のことです。「観察力」と「洞察力の違い」は、”表面だけを見る力の違いか内面を見抜く力か”にあります。
  • 観察力はコミュニケーションで活用でき、観察してみつけた変化をコミュニケーションで使う情報のひとつとするのがいいでしょう。
  • 観察力・洞察力をみがくメリットには、良好な人間関係の構築やトラブル回避にあります。会話で相手を観察するポイントには、表情、視線、声のトーン、しぐさ、姿勢、呼吸、感情的な言葉や言い回しがあります。
  • 観察力の英語表現は、“powers of observation”です。会話では、You are highly observant.(あなたは観察力が鋭いですね。)が使えるでしょう。