※本サイトはプロモーションを含んでいます。
この記事では「意義」について解説いたします。日常的にもビジネスシーンでも見聞きする言葉ではありますが、あらためてその意味や使い方を聞かれると難しく感じる人もいるかもしれません。
そこで今回は「意義」の意味や使い方、類義語や英語表現なども含めてまとめました。この記事を最後まで読むことで、これまでよりも「意義」に対する理解が深まることでしょう。
意義とは
「意義」とは「物事の存在・実行などにおける価値や重要性」、または「言葉などの表現によって表される意味や内容」という意味です。この2つの意味がありますが、その時々の文脈によってどちらの意味でもよく使われます。
上記の意味では抽象的でよく分からないという人もいるでしょうからもう少し平たく表現すると、「意義」とはつまり「その言葉の意味」や「価値観・重要性」ということです。したがって何かしら価値があったり重要性を感じるものに対して用いられることが多い言葉だといえます。
意義と意味の違い
「意義」と似た用い方をされる言葉として「意味」が挙げられます。「意味」とは「その言葉が示す内容」という意味です。
したがって「その言葉が示す内容」という点においては「意義」と「意味」は同じことを表す言葉だといえます。しかし「意味」には「意義」のもう一つの「価値観・重要性」という意味はありません。
また「意味」は誰から見ても同じことを指す(一意性がある)のに対して、「意義」は人によって異なるという点も違いとして挙げられます。
例えば「食事」の意味は誰にとっても「飲食をすること」ですが、「食事」の「意義」は人によって異なるでしょう。「食事」の意義は人によって「生きるためにすること」であったり、「大切な人と過ごす貴重な場面」であったり、「幸せを感じる瞬間」であったりと様々です。
その他にも「仕事」の意味は「職業としてすること」というのが誰もが持っている共通認識ですが、「仕事」の「意義」は「生きていくために仕方なくすること」であったり、「自分を成長させてくれるもの」であったり、「社会貢献をする大切なもの」であったりとその人によって変わってきます。
これは個々人の価値観や重要性の差により生み出されるものであり、それが「意義」だということです。また以下には「意味」を使った例文を取り上げました。
- 意味が分からない言葉があっても、今日ではスマホで手軽に調べられる。
- つい先日授業で習ったこともあり、その言葉の意味は既に知っていた。
意義と異議の違い
「意義」と同音異義語の「異議」は「反対または不服だという意見」のことです。ゲームやドラマなどの裁判では反対意見を表明したい時に「異議あり」というフレーズを見聞きしたことがある人もいるかもしれません。
上記のような場面では「異議あり」と使っていますが、実際の裁判では「異議あり」を用いるのはよろしくないとされています。なぜならパフォーマンスのように感じられたり、裁判ではそれよりも論理性や整合性などが重要視されるためです。
このように現実世界とそうでない世界では実際に使用される台詞やルールなどが異なることが多々あります。ゲームやドラマなどは少なからず誇張表現などが含まれているということも頭の片隅に入れておいても良いかもしれません。
また「異議」の例文については、下記に挙げた例文で確認していきましょう。
- 全面的に納得できる意見だったので全く異議がなかった。
- どんなに価値観が合う人でも、些細なことで異議を言い合うことはあるだろう。
意義の使い方
「意義」という言葉は様々な場面で使われるだけでなく、多様な用いられ方をする言葉です。そこでこの項目では、「意義」の使い方についてより詳しくご紹介します。
意義がある
「意義」は「意義がある」という言い回しで使用されることがあります。「意義がある」とは平たく言うと「価値がある」や「大切な意味を持っている」といった意味です。
また「有意義」という言葉がありますが、これは「意義がある」とほとんど同じ意味で使われます。「意義がある」も「有意義」もよく用いられる表現なので、この際に覚えておくと良いかもしれません。
なお「異議がある」は「反対意見がある」や「異論がある」といった意味で全く話が変わってくるので、使う際には気をつけた方が良いでしょう。また「意義がある」の具体的な使い方については、以下の例文をご参照ください。
- 例え結果が出なくとも、続けることに意義がある。
- せっかく時間がたっぷりあるのだから、意義がある夏休みにしたい。
- お金は有限だと分かっているから、意義があるお金の使い方を日頃から考えている。
〜の意義
「意義」は「〜の意義」というフレーズでも使用されることが少なくありません。「〜の意義」とは「〜の意味」や「〜の価値」といった意味です。
例えば「学校教育の意義」とは「学校教育の意味」や「学校教育の価値」ということを表現しています。非常によく見聞きする言い回しなので、はっきりと覚えておくのが良いでしょう。
また「〜の意義」を使った例文としては、次のようなものが挙げられます。
- 自分にとって家族の意義は、かけがえのない最も尊いものだ。
- 大学進学の意義が見出せなかったので、高校を卒業してすぐに就職する道を選んだ。
- 人生の意義を考えているが、未だに答えを出せないままでいる。
「意義を唱える」は誤用か
様々な場面で「意義を唱える」という表現を見聞きしたことがあるという人もいるかもしれません。しかしこれは誤用で、正しくは「異議を唱える」です。
どちらも同じ読み方をすることから誤って上記のように表現されるようになったと考えられます。「意義を唱える」を誤って使わないように気をつけた方が良いでしょう。
なお「異議を唱える」とは「相手の主張と異なる主張をすること」です。例えば「全く納得できない言い分に対して異議を唱えた」のように使います。
意義の類義語
「意義」の類義語としては「目的」や「意味」などが当てはまるでしょう。それらの意味や例文については、下記のものをご参照ください。
- 意味
成し遂げたり到達したりしようと目指す事柄 - 例文
思ってたよりも早く目的地に着くことができたので、待ち合わせの時間までカフェで過ごすことにした。
- 意味
その言葉が示す内容 - 例文
その言葉の意味がよく分からなかったため、辞書で調べることにした。
意義の英語表現
「意義」の英語表現は「significance」や「meaning」といったものが適当でしょう。「significance」は「価値」や「重要性」、「meaning」は「意義」だけではなく「意味」という意味もあります。
その時々の文脈に応じて、これらの英語表現を使い分けると良いでしょう。またそれらを使った例文としては、次のようなものが挙げられます。
- I think that the word has a big significance.
(その言葉には大きな意義があると思う。) - There is a meaning in working hard.
(一生懸命に働くことに意義がある。)
まとめ この記事のおさらい
- 「意義」とは「物事の存在・実行などにおける価値や重要性」、「または言葉などの表現によって表される意味や内容」といった意味がある
- 「意味」には「その言葉が示す内容」という意味があり、誰から見ても同じことを指す(一意性がある)のに対し、「意義」は人によって異なるという違いがある
- 「異議」は「反対または不服だという意見」のことを意味する
- 「意義がある」とは平たく言うと「価値がある」や「大切な意味を持っている」という意味がある
- 「〜の意義」は「〜の意味」や「〜の価値」といった意味がある
- 「意義を唱える」は誤用で、正しくは「相手の主張と異なる主張をすること」という意味の「異議を唱える」と表現する
- 「意義」の類義語としては「目的」や「意味」などが当てはまる
- 「意義」の英語表現は「significance」や「meaning」といったものが適当