「当職」の意味と使い方と「小職」との違い

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※この記事は2019/03/11に加筆修正いたしました。

社内外の連絡手段にメールを使うことが一般的になっていますが、このときに「当職」という言葉を使っている人を見かけたことがあるのではないでしょうか?この記事では、「当職」の意味や使い方について解説します。

「当職」の使い方

「当職」は、弁護士などの一定の職業の人が一人称として使う場合と、「この職業」を表わす意味として使う場合の2通りがあります。

一人称を表わす意味の「当職」

「当職」は、「僕」「私」と同じように一人称の言葉です。例えば、「当職の考えとしては、こちらの方法を選択すべきです。」というように使用します。

「職」は一定の職業をさしており、弁護士の方が主に使用しています。他にも司法書士や弁理士など、一般的に「士業」と呼ばれる職業の人も一人称として使っています。

「当職」は士業以外の一般の会社員が「自分」や「私」の意味の一人称で用いるのは間違いといえます。

「この職業」を表わす意味の「当職」

「当職」の他の使い方として、「当職の慣例としては、ここで報酬をいただくことになります。」などと、文字通り「この職業」という意味で用いられることもあります。
この場合の職業は弁護士などの一定の職業に限定されないため、どの職業の人が使用しても問題ありません。

「当職」と「小職」の違い

「当職」と似た言葉に「小職」があります。

当職の「職」と小職の「職」は一定の職業という意味では同様ですが、小職は「官職」についている人の謙称で、一定の官職に就いている人がへりくだって使用する一人称です。

「小職」は官職のため、公務員が使います。「小職は朝10時頃そちらに到着する予定でございます。」というふうに使用されます。

もともとは官職が自分をへりくだって言う表現として使う言葉ですが、現在では一般的な会社員が「私」「自分」をへりくだって表わすときにも使われています。特に部長や課長といった管理職の立場の人で、自分のことを「小職」と言う人も中にはいます。

「小職」が「当職」と異なる点は、相手に対してへりくだったいい方であることです。

 

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「当職」と「当方」の違い

「小職」以外に「当職」に似た言葉として「当方」があります。「当方」は「自分の方」「自分の属している方」という意味があります。
「当職」との違いは、「当職」は「私」「自分」という個をさしますが、「当職」は「私ども」「こちら」のように、所属しているところをさします。ビジネスでは「弊社」「私ども」の意味として使います。「当方の考えとしては・・」と言えば、個人の考えではなく組織の考えを示していることになります。

「当職」についてのまとめ

  • 「当職」は弁護士や司法書士が一人称で使用することと、「この職業」という意味で使用することの2通りの意味があります。
  • また、「当職」と似た言葉に「小職」がありますが、これは一定の地位に就いている公務員などが、謙遜して使用する一人称になります。
  • 「小職」は一般の会社員が使うケースもありますが、基本的には「私」や「弊社」を使うとよいでしょう。