先負とはどんな日?読み方と意味・先負にしないほうがよいことを解説

※本サイトはプロモーションを含んでいます。

カレンダーの「大安」「仏滅」などが書いてあるところに「赤口」「先負」など普段あまり見なれないものを見つけて「これはどんな日なんだろう」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

「大安」「仏滅」は誰でも知っていますが、実はその他にも「友引」「赤口」など、合わせて6つのお日柄があります。

この記事では、その中の「先負」について、読み方や意味、先負に避けるべきことがらなどを解説します。

縁起を担ぐ人は「大安」「先負」などのお日柄を大事にします。仕事関係や親戚とのお付き合いの中でマナー違反と思われることがないように、この記事を通してお日柄と意味合いについて理解しておくと心強いでしょう。

先負の読み方と意味

「先負」は「せんぶ」と読みます。「せんまけ」「さきまけ」と読むこともありますが、最も一般的な読みは「せんぶ」です。「先負=せんぶ」と覚えておけば問題ないでしょう。

先負の意味

「先負」は日本大百科に次のように説明されています。

陰陽道(おんみょうどう)の六曜日の一つ。先勝(せんしょう)の反対で、この日は公事(くじ)(訴訟など)および急用を避けるのがよいとされ、午前中はとくに悪く、午後はしだいによくなるという俗信がある。
旧暦1月と7月の3・9・15・21・27日、2月と8月の2・8・14・20・26日、3月と9月の1・7・13・19・25日、4月と10月の6・12・18・24・みそか、5月と11月の5・11・17・23・29日、6月と12月の4・10・16・22・28日である。

先負とはどんな日?

先負は六曜の中のひとつですので、まず、六曜について説明をします。

六曜とは

六曜(ろくよう)とは、吉凶を定める基準となる6つの日のことです。もともとは中国で時刻の吉凶占いとされたものが日本に伝わったものです。六曜が記載されたカレンダーをもあり、新しいことを始めるときや冠婚葬祭の日どりを決めるにあたり、相応しい日を選ぶのに六曜を参考にすることが多くあります。

六曜は次の6つです。

  • 先勝(せんしょう・さきがち)
  • 友引(ともびき)
  • 先負(せんぷ・さきまけ)
  • 仏滅(ぶつめつ)
  • 大安(たいあん)
  • 赤口(しゃっこう)

七曜日が日月火水木金土を順番に繰り返すのと同じように、六曜も先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口を一日ずつ順番に繰り返します。

七曜日と違うのは、旧暦の月初めの日がどの日になるかが決められているということです。その日になると繰り返しの途中でも強制的に決められた六曜があてはめられ、そこからまた順番に繰り返していくという仕組みです。

先負はどんな日?

先負は急用や争いごとや公事などを避けて、静かに待つのがよいとされている日です。特に何かを始めるよりも穏やかに過ごすのが相応しい日といえるでしょう。

先負は「負」という字がついていることもあり、仏滅のように縁起が悪い日を連想する人もいるかもしれませんが、特別に凶日というわけではありません。「先んずればすなわち負ける」という意味があり、午前は凶、午後からは吉になるのです。

お祝い事などは午後の時間帯に行うようにするとよいといわれています。

先負の日の午前中に避けるべきこと

先負は「先んずればすなわち負ける」という意味があり、午前は凶、午後からが吉となります。お祝い事などの行事は、午前には行わないほうがよいとされています。

入籍・結婚式

最近は縁起を気にする人は減ったとはいえ、結婚式などのおめでたいイベントは大安にすべきと考える人も多くいます。

身内で済ませるなら、親族が納得していれば六曜を気にしなくてもよいでしょう。しかし、仕事関係も招待しての披露宴となると、さまざまな考えを持った人が集まります。大安にとり行うのが一番ですが、日程が合わず先負に行う場合は、吉とされる午後からの時間を選ぶのがよいでしょう。

先負は「負」という文字からとても縁起が悪いと思ってしまいがちですが、仏滅や赤口ほどお祝い事に向いていない日ではありません。先負の午後は大安や友引に比べると式場の予約が取りやすく、結婚式には狙い目の日だという考えもあります。

納車

納車日は縁起を担いでお日柄のよい日程にしたいと考える人は多いでしょう。これも大安にできればなによりですが、先負の日になった場合は午後の時間帯に納車してもらうようにしましょう。

参考までに、六曜では赤口の日が納車には不向きとされます。赤口の「赤」が事故につながる血を連想させるため、納車日としては好ましくありません。どうしても日程上、赤口が納品日となった場合には、赤口の吉とされる午前11時から午後1時の時間帯に済ませるのがよいでしょう。

引っ越し

先負に引っ越しをするなら、やはり午後からがおすすめです。お祝い事と同様に、引っ越しは縁起を担ぐ人が多く大安の日は思うように予約が取れないこともあります。
先負でも午後からなら問題なく行えますので、引っ越し先が遠方でない人にはおすすめの日取りともいえます。

納車と同じように、引っ越しも赤口の日は避けるべきといわれています。赤口の「赤」が火事を連想させるため、住居に関わること赤口は向いてないとされています。

宝くじの購入

宝くじは縁起のよい日に買って大当たりを期待したいところです。もちろん大安が一番ですが、日程が合わなかったり、売り場が混雑していて買いそびれることもあるでしょう。
先負に買うなら午前中は避け、運気のあがってくる午後の時間を狙いましょう。

先負の日にしても問題ないこと

お葬式・法事

お葬式などの弔事に六曜を気にすべきか悩むこともあるでしょう。六曜のひとつである仏滅に「仏」の字が使われていることから、六曜が仏教と関係があるように思う人もいるかもしれませんが、実は六曜は宗教とは関係のないものです。

また、不幸は急に訪れるもので、お祝い事と違ってあらかじめ日程を決めておくことができません。

基本的にはお葬式や法事は六曜を気にする必要はなく、先負に葬儀をあげることも問題ありません。ただ、「友引」の日だけは避ける人が多くなっています。友引は「凶事に友を引く」ということから、通夜や葬儀の日程としては避ける慣習があります。

お参り

大安、仏滅、先負などの六曜は神道の教えと関係のあるものではありません。そのため、基本的には神社へのお参りに六曜を気にする必要はないといえます。
とはいっても、合格祈願やお祓いなどをするのに六曜の縁起のよい日を選びたいという気持ちを持つ人もいるでしょう。もし縁起を担ぐなら、吉とされる午後からがよいでしょう。ただし一般的に神社へのお参りは朝早い時間がよいとされています。先負の午後にお参りをするなら、できるだけ午後の早めの時間帯を選ぶようにしましょう。

お見舞い

先負にお見舞いに行くことはマナー違反ではありません。ただ相手がいることですので、やはり吉とされる午後に伺うほうが安心です。入院している人の都合を考え合わせても、朝一番よりは昼食を終えた午後の方が落ち着いて面会できる時間帯だといえます。

先負についてのまとめ

  • 先負は六曜のひとつで「せんぶ」または「せんまけ」「さきまけ」と読みます。
  • 先負は急用や争いごとや公事などを避けて、静かに待つのがよいとされている日です。
  • 先負は午前が凶、午後が吉とされます。
  • 先負の午前中には結婚式などのお祝い事や、縁起を担ぐ引っ越し、納車、宝くじの購入などは不向きです。
  • お葬式や法事を先負にあげることは問題ありませんが、弔事は友引を避ける慣習があります。