なにげなく使っている日本語の中には、本来のと違うが一般的になっている言葉があります。若い世代は違和感を持たなくても、年配の方にはおかしく聞こえる言葉もあるでしょう。

ここでは、そんな言葉の中から、絶賛の意味や例文、よく使われる絶賛〇〇中の意味と絶賛の類語、英語表現について解説します。本来の正しい言葉の意味もしっかり理解することで、語彙力を高めることが出来ます。

絶賛の意味は「褒める」の最上級

絶賛(ぜっさん)とは、褒めちぎるなどの、絶大な賛美を意味する言葉で、「褒める」の最上級の言葉でもあります。

現代では「絶賛」という漢字表記が一般的ですが、以前は「絶讃」と表記されることもありました。読み方も意味も「絶賛」と変わりないため、現代でも使って間違いではない言葉です。

絶賛を使った例文

絶賛を使った例文には、以下のものがあります。

課長が、先日のプレゼンを絶賛していましたよ。
このレストランは、絶賛を博するまでに上りつめる可能性を持っています。
経済学者が絶賛したビジネス本は、やはりわかりやすく役に立つ内容でした。
絶賛されている映画をみましたが、私にはおもしろさがわかりませんでした。

「絶賛〇〇中」の本来の意味と間違った使われ方

若い世代が使うSNS、広告などでは、「絶賛〇〇中」と使われているのを目にすることがあるでしょう。

「絶賛上映中」「絶賛発売中」「絶賛募集中」あるいは「絶賛片想い中」や「絶賛労働中」「絶賛遅刻中」などの表現があり、「絶賛〇〇中」には、主に以下の2つの意味があります。

「絶賛上映中」「絶賛発売中」「絶賛募集中」では、好評につき上映している真っ最中であることや、高い評価を受けていて発売・募集している真っ最中などという意味があります。

上記使い方が、本来の「絶賛」の意味に即した「絶賛〇〇中」の使い方です。

しかし、「絶賛片想い中」「絶賛準備中」「絶賛労働中」「絶賛遅刻中」などは、行動をしている真っ最中という意味で使われており、周りから評価されているという本来の意味が抜け落ちています。

絶賛の類語と反対語

絶賛の類語は「激賞」

絶賛の類語には「激賞」「べた褒め」「称賛」「称賛」「讃美」「称揚」などがあります。

絶賛の反対語は「酷評」

絶賛の反対語は、「酷評」がもっとも一般的です。他には、「批判」「攻撃」「非議」「問責」「ののしり」「糺弾」などもあります。

絶賛するの英語表現

絶賛するの英語表現には、”speak highly of…”や、”praise”。または”rave about…”などがあります。

”speak highly of…”は、人やものに対して使うことができます。

先生がこの本を絶賛しています。
My teacher speaks highly of this book.
KevinがNancyのことをよくいっています。
Kevin speaks highly of Nancy.

”praise”には、「称賛する」「たたえる」などの意味があります。

彼が頑張っているのを称賛するつもりです。
I will praise his hard work.

”rave”には、羽目を外して楽しむという意味もありますが、「激賞する」「褒めちぎる」という意味もあります。

彼は京都の新しいホテルを激賞しました。
He raved about the new hotel in Kyoto.

絶賛についてのまとめ

  • 絶賛(ぜっさん)は「絶大な賛美」や「この上もなく褒めること」を意味する言葉です。以前は「絶讃」と表記されることもありました。
  • 若い世代やSNS、広告などでは、「絶賛〇〇中」には、2つの意味があります。
  • 「絶賛上映中」「絶賛発売中」などは、「好評につき〇〇している真っ最中」という意味で、本来の「絶賛」の意味にそった使い方です。
  • これに対し、「絶賛片想い中」、「絶賛準備中」などは、「一生懸命片想いをしている」あるいは「何かの真っ最中」という意味で使われています。後者の「絶賛〇〇中」には、本来の意味が抜け落ちています。
  • 絶賛の類語には、「激賞」や「べた褒め」などがあります。絶賛の反対語は、「酷評」がもっとも一般的でしょう
  • 絶賛するの英語表現には、”speak highly of…””praise””rave about…”などがあります。「絶賛上映中」という表現は、英語ではぴったりくるものがありません。