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なにげなく使っている日本語の中には、本来の意味と違う使い方が一般的になっている言葉があります。若い世代は違和感を持たなくても、年配の方にはおかしく聞こえる言葉もあるでしょう。
ここでは、そんな言葉の中から、絶賛の意味や例文、よく使われる絶賛〇〇中の意味と絶賛の類語、英語表現について解説します。本来の正しい言葉の意味もしっかり理解することで、語彙力を高めることが出来ます。
絶賛の意味は「褒める」の最上級
絶賛(ぜっさん)とは、褒めちぎるなどの、絶大な賛美を意味する言葉で、「褒める」の最上級の言葉でもあります。
現代では「絶賛」という漢字表記が一般的ですが、以前は「絶讃」と表記されることもありました。読み方も意味も「絶賛」と変わりないため、現代でも使って間違いではない言葉です。
絶賛を使った例文
絶賛を使った例文には、以下のものがあります。
大絶賛とは
近年では「絶賛」に「大」をつける「大絶賛」という表現もよく用いられます。「絶賛」は「この上ない称賛」を意味するので「大絶賛」は過度な強調になりますが、ネット上ではさらに「大」を重ねた「大大大絶賛」などの表現もふつうに使われるのが実情です。
「大絶賛」や「大大大絶賛」は「これ以上はもはやどこを探しても未来永劫ありえないという称賛」という意味になります。ネットではアイキャッチ的に用いられますが、ビジネスシーンでは誇大な表現と受け止められる可能性がありますので注意が必要です。
「絶賛〇〇中」の本来の意味と間違った使われ方
若い世代が使うSNS、広告などでは、「絶賛〇〇中」と使われているのを目にすることがあるでしょう。
「絶賛上映中」「絶賛発売中」「絶賛募集中」あるいは「絶賛片想い中」や「絶賛労働中」「絶賛遅刻中」などの表現があり、「絶賛〇〇中」には、主に以下の2つの意味があります。
「絶賛上映中」「絶賛発売中」「絶賛募集中」では、好評につき上映している真っ最中であることや、高い評価を受けていて発売・募集している真っ最中などという意味があります。
上記使い方が、本来の「絶賛」の意味に即した「絶賛〇〇中」の使い方です。
しかし、「絶賛片想い中」「絶賛準備中」「絶賛労働中」「絶賛遅刻中」などは、行動をしている真っ最中という意味で使われており、周りから評価されているという本来の意味が抜け落ちています。
絶賛の類語と反対語
絶賛の類語は「激賞」
絶賛の類語には「激賞」「べた褒め」「称賛」「称賛」「讃美」「称揚」などがあります。
絶賛の反対語は「酷評」
絶賛の反対語は、「酷評」がもっとも一般的です。他には、「批判」「攻撃」「非議」「問責」「ののしり」「糺弾」などもあります。
絶賛するの英語表現
絶賛するの英語表現には、”speak highly of…”や、”praise”。または”rave about…”などがあります。
”speak highly of…”は、人やものに対して使うことができます。
My teacher speaks highly of this book.
Kevin speaks highly of Nancy.
”praise”には、「称賛する」「たたえる」などの意味があります。
I will praise his hard work.
”rave”には、羽目を外して楽しむという意味もありますが、「激賞する」「褒めちぎる」という意味もあります。
He raved about the new hotel in Kyoto.
絶賛についてのまとめ
- 絶賛(ぜっさん)は「絶大な賛美」や「この上もなく褒めること」を意味する言葉です。以前は「絶讃」と表記されることもありました。
- 若い世代やSNS、広告などでは、「絶賛〇〇中」には、2つの意味があります。
- 「絶賛上映中」「絶賛発売中」などは、「好評につき〇〇している真っ最中」という意味で、本来の「絶賛」の意味にそった使い方です。
- これに対し、「絶賛片想い中」、「絶賛準備中」などは、「一生懸命片想いをしている」あるいは「何かの真っ最中」という意味で使われています。後者の「絶賛〇〇中」には、本来の意味が抜け落ちています。
- 絶賛の類語には、「激賞」や「べた褒め」などがあります。絶賛の反対語は、「酷評」がもっとも一般的でしょう
- 絶賛するの英語表現には、”speak highly of…””praise””rave about…”などがあります。「絶賛上映中」という表現は、英語ではぴったりくるものがありません。