特別な努力をしているように見えないのに、勉強も仕事もスポーツも器用にこなしてしまう人がいる。身近にそんな人がいると、羨ましく感じる一方で「自分はこんなに頑張っているのに、なぜできないのだろう」と落ち込んでしまうこともあるだろう。
実は、何でもできるように見える人にも、それぞれの悩みや裏側の努力がある。この記事では、何でもできる人に共通する特徴と、そうした人に近づくための具体的な方法を解説する。
何でもできる人の特徴
万能、多才、器用と呼ばれ、小さい頃から何でもまんべんなくできてしまい、周囲からの評価もおおむね高い。そんな人を「何でもできる人」と呼ぶことが多い。
しかし、こうした人たちも実際には相当な努力を積み重ねている場合が多い。何でもできるがゆえの悩みを抱えていることも少なくないだろう。
何でもできる人を指して「器用貧乏」と表現することもある。一通りのことはこなせるものの、特別に秀でた才能がなく、どれも中途半端になってしまう状態を指す言葉だ。ここでは、そうした器用貧乏な人に共通する具体的な特徴を見ていく。
| 特徴 | 何でもできる人の傾向 | そうでない人の傾向 |
|---|---|---|
| 行動のきっかけ | 興味を持ったらすぐ動く | 失敗を考えて動けない |
| 習得スピード | 短期間で要点をつかむ | じっくり時間をかける |
| 対人関係 | 誰とでも関わることを苦にしない | 関わる相手を選びやすい |
好奇心旺盛で、考える前に動いてしまう
何でもできる人の多くは好奇心が旺盛だ。興味を持った対象に対して、あれこれ考える前に行動しているという人が少なくない。
人は考えれば考えるほど、「失敗したらどうしよう」「自分にはできないかもしれない」といったネガティブな思考に囚われがちだ。それでも何でもできる人は、好奇心のほうが不安を上回っている。「やってみたい」という気持ちが先に立つのだ。
誰にでも興味の対象はある。子どもの頃、漫画やゲーム、スポーツ、音楽など、やってみたいと思ったものが一つはあったはずだ。何でもできる人は、そうした「やってみたい」の対象が多く、勉強や仕事に対しても同じ好奇心が働く場合が多い。興味と自信が組み合わさることで積極的に行動でき、結果として様々な分野で活躍しやすくなる。
好奇心と行動力の関係については性格における探究心と探究心が強い人のビジネスでの役割でも詳しく紹介している。
覚えるのが早く、切り替えも速い
何でもできる人は、仕事や新しく取り組むことに対して、すぐに理解して行動に移しているように見える。
短期間で内容をつかみ、理解してから行動できるのは一種の特性かもしれない。ただ、これは後天的に磨かれる部分も大きく、人の話にきちんと耳を傾け、集中して聞き取る力が背景にあるケースが多い。
もともとポジティブ思考の人が多いため、覚える前から「こんなの覚えられない」と諦めることが少ない。覚えきれていない段階でも、「覚えるまでやればいい」と考えられる人が多いのだ。よい意味での自己暗示をかけているともいえるだろう。
集中力を高める習慣については物覚えが悪い主な原因と物覚えの悪さをカバーするための方法も参考にしてほしい。
コミュニケーション能力が高く、人との関わりを苦にしない
何でもできる人の特徴の一つに、コミュニケーション能力の高さがあげられる。好奇心旺盛で何事も素早く行動する性質から、人から教わる機会も多く、人と関わることをそもそも苦にしない人が圧倒的に多い。
人から教わったり、人に何かを伝えたりと、社会生活の中で人と関わる機会は誰にでもある。何でもできるように見える人は、そうしたコミュニケーションを密に取れる人だともいえる。
何でもできる人になるための方法
何でもできる人になるには、まず自分に自信を持つことが欠かせない。とはいえ、いきなり自信を持てと言われても難しいと感じる人は多いだろう。最初から大きな自信を求める必要はなく、「自分にはできる」という小さなセルフイメージを持つことから始めればよい。
「今まで何もできなかったから自信が持てない」という人は、まず小さな成功体験を積み重ねていくことが大切だ。次の項目で、具体的な取り組み方を見ていこう。
できる人の真似をすることから始める
小さな子どもが母国語を覚えていく過程や、何かを習得していく期間には、身近な大人である親の存在が欠かせない。日本の職人の世界にも、昔から「習うより慣れろ」という考え方がある。
何かを習得するときは、教えてもらうのも一つの方法だが、自分で真似ながら学んでいくほうが早道になることが多い。できる人の言動や仕事の進め方を観察し、そのまま取り入れてみる。理屈で理解する前に、まず体で覚えていく感覚だ。
小さな成功体験を重ねて自信を積み上げる
自分に自信を持つためには、成功体験の積み重ねが欠かせない。成功体験といっても、夢を叶えるような大きな出来事である必要はない。何か目標を定め、それを達成できたという事実そのものが成功体験になる。
例えば、志望校に合格するために受験勉強をしていて、模擬試験の結果がまだ志望校のレベルに届いていないとする。この時点で「とにかく合格する」ことだけを目標にするのは難しい。まずは英単語を毎日10個ずつ覚える、1ヵ月で過去問を5回解く、といった小さな目標を一つずつ達成していくことが大切だ。
最初は自分の実力よりも低いハードルを設定するとよい。目標に向けて努力し、達成できることに集中する。小さな成功体験が潜在意識に積み重なっていくことで、次第に自分への自信が育っていく。
小さなステップを一つずつ確実に踏んでいけば、最終的には最初に思い描いていた大きな目標にも近づけるはずだ。
何でもできる人についてのまとめ
何でもできる人は、決して特別な人間というわけではない。好奇心と行動力、そして小さな成功体験の積み重ねによって、その姿に近づくことは誰にでも可能だ。
- 何でもできる人は万能、多才などと呼ばれ、おおむね評価が高い
- 好奇心が旺盛で、考える前に行動する傾向がある
- ポジティブ思考で集中力が高いため、物事の習得が早い
- コミュニケーション能力が高く、人と関わることを苦にしない
- 何でもできる人になるには、まずできる人の真似をすることから始めるとよい
- 小さな成功体験を重ねることで自信がつき、何でもできる人に近づける

