「より一層」の意味とは?ビジネスで使える表現も解説

「より一層努力します」「より一層気をつけます」など、ビジネスシーンで頻繁に耳にする「より一層」という表現。この言葉は、これまで以上に程度を強めたいときや、何かと比較して強調したいときに使われる便利な言い回しです。

この記事では、「より一層」の正しい意味や使い方、ビジネスの場で活用できる具体的な表現、さらに類義語や英語表現までを詳しく解説します。日常的に使う言葉だからこそ、正しい知識を身につけて、コミュニケーションのスキルアップにつなげましょう。

目次

「より一層」の意味と使う場面

「より一層」とは、「これまで以上に」「さらに」という意味を持つ表現です。特に「より一層努力します」といったポジティブな文脈で使われることが多く、決意や意欲を伝える場面で重宝されます。

口頭でも文面でもどちらでも使える表現ですが、やや改まった響きを持つため、スピーチの締めの言葉や、目上の人への挨拶文などでも好まれています。カジュアルな会話よりも、少し丁寧な印象を与えたい場面に適した言葉だといえるでしょう。

「より一層」は重言なのか

「より」も「一層」も、基準点からの比較を示し、程度を強調する意味を持つ言葉です。そのため、「より一層」は同じ意味の言葉を重ねた「重言」ではないか、と疑問に思う人もいます。実際、どちらの言葉も単体で使うことができ、意味の面でも重なる部分があるのは事実です。

しかし「より一層」という表現は、すでに一つの慣用句として日本語の中に定着しています。重言であるかどうかを気にして使用を控える必要はなく、ビジネス文書や日常会話で安心して使って問題ありません。言葉は使われ方によって定着していくものであり、「より一層」もその一例だと考えるとよいでしょう。

ビジネスで使える「より一層」の表現

「より一層」はビジネスシーンでも頻繁に使われる表現です。決意表明や謝罪、目上の人への祝辞など、使い方次第で様々な場面に対応できます。ここでは、実際のビジネスシーンで活用できる代表的な「より一層」の言い回しを紹介します。

「より一層頑張ります」

今まで以上に努力する姿勢を示したいときに使われるのが「より一層頑張ります」という言い回しです。例えば、次のような使い方が考えられます。

上司から最近の仕事の頑張りを労われたが、「現状に満足することなく、より一層頑張ります」と更なる努力を宣言した。

上司や先輩から努力を認められるのは嬉しいことですが、そこで満足してしまうと更なる成長が見込めなくなる恐れがあります。この場面でも、そうした意識が働いたからこそ、今まで以上に頑張る旨を宣言したのでしょう。

また、評価された直後に更なる努力を表明することで、上司や先輩からの印象もより良くなります。謙虚さと意欲を同時に示せる表現として、「より一層頑張ります」はビジネスの場でよく使われています。

「より一層気をつけます」

仕事でミスをしてしまった際には、これまで以上に注意深く行動する必要があります。そうした場面で使われるのが「より一層気をつけます」という表現です。

迷惑をかけてしまった先輩に対し、「同じミスを繰り返さぬよう、より一層気をつけます」と謝罪した。

自分の失敗を先輩がフォローしてくれることもあるでしょう。そうした状況では、上記のように誠実に謝罪する姿勢が重要になります。

なお、単に「気をつけます」だけでは「今までは気をつけていなかったのか」と受け取られてしまう恐れがあります。そこで「より一層」を加えることにより、「今までも注意していたが、今後はさらに注意する」というニュアンスを伝えられるのです。謝罪の言葉に説得力を持たせる効果的な一言といえるでしょう。

「より一層のご活躍を祈念します」

上司や取引先など、自分よりも目上の人がさらに活躍することを願う場面で使用される表現です。例えば、次のような使い方が挙げられます。

社内表彰を受けた先輩に対し、「○○さんのより一層のご活躍を祈念しています」と敬意を表した。

社内表彰を受けるということは、少なからず会社に貢献する実績を出したということです。そうした功績に対して敬意を示す際に、この表現が使われることがあります。

なお、場面や文脈に応じて末尾の言い回しは適宜使い分ける必要があります。例えば「祈念しております」「祈念いたします」のように、相手との関係性やフォーマル度に合わせて表現を変えていくと、より丁寧な印象を与えられます。

「より一層」の類義語・代替表現

ドローン

「より一層」に近い意味を持つ類義語や代替表現には、以下のようなものがあります。場面に応じて使い分けることで、表現の幅を広げることができます。

使用場面 類義語・代替表現
フランクな、口頭表現で好まれる さらに/もっと/これまで以上に
文書やスピーチなど硬めの場で好まれる ますます/一段と/輪をかけて/以前にも増して/さらに一回り

会話や社内でのカジュアルなやり取りでは「さらに」「もっと」といった表現が自然に響きますが、式典の挨拶やビジネス文書などでは「ますます」「一段と」のような、格式を感じさせる言葉を選ぶとよいでしょう。

「より一層」と類義語の例文

「より一層」や、その類義語を使った例文を紹介します。実際の使用場面をイメージしながら参考にしてください。

・当社のより一層の発展を祈念して、乾杯をさせていただきます。
・皆様のご声援にお応えし、今後もより一層精進を重ねてまいる所存でございます。
・クライアントのニーズにさらに答えていくためには、何が必要でしょうか?
・もっと勉強が必要だと痛感しました。
・部下を持ったことを機に、これまで以上に努力を重ねていきたいと思っています。
・本年もますますご活躍のことと存じます。
・○○さんは当初からプレゼンが上手だったが、このプロジェクトを経験したことで一段と上手になった。
・上場後○○社は著しく成長しているが、昨今の好景気に乗り、輪をかけて業績を伸ばしている。
・以前にも増して、○○社の市場におけるプレゼンスは高まっている。
・○○くんには、転勤先でさらに一回りの成長を期待します。

「より一層」の英語表現

「より一層」を英語で表現する場合には、以下のような方法があります。

・even+比較級

比較級表現に even を加えることで、「より一層」のニュアンスを表現できます。単純な比較級だけでは伝わりにくい「今まで以上に」という強調の度合いを、even を添えることで的確に伝えられます。

例文
I want to work even harder and keep getting better.
より一層努力して働きたいと思います。

ビジネスメールや英語でのスピーチでも、この形は自然に使えるため、覚えておくと役立ちます。

「より一層」のおさらい

・「より一層」は比較、強める意味で使われる定型句です。

・「より」も「一層」も同じ意味の言葉ですが、「より一層」と重ねて使っても問題ありません。慣用句として定着しているため、重言を気にする必要はありません。

・口頭でも文面でも使える表現ですが、スピーチなどの定型句として「より一層の発展を祈念します」などのフレーズも好まれます。

・類義語としては、「さらに」「一段と」「ますます」などの表現が使えます。「より一層の」として名詞の前に使う形もよく使われる用法です。

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このサイトの記事はマナラボ編集部によって執筆されています。

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