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全人口のわずか3%しかいないとされ、何が何でも「非凡」でなければならないと考え、論理に一切の妥協を許すことのない論理学者がMBTI診断テスト16タイプの中のINTP型です。
ここではそのINTP型が具体的にどのようなタイプなのかを、詳しく解説していきましょう。
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INTP型の特徴
INTP型は生まれ持った発明力や創造力と、オリジナリティあふれる視点や高い知性を誇りにしています。このタイプは歴史の中で、多くの科学的発見に関わってきました。
そんなINTP型の代表的な特徴は以下の3点です。
最上級の論理思考の持ち主
INTP型はその容赦ない論法と明晰な持論で知られており、あらゆるタイプの中で最も緻密でロジカルな思考の持ち主だと言われています。
他者の考え方の矛盾を指摘することにかけてはまったく妥協しないので、このタイプにいい加減なことや嘘をついては大変です。
とはいえ、皮肉な話ですがINTP型の言うことをすべて鵜呑みにするわけにはいきません。彼らが二枚舌だというわけではなく、未だ確立されていない考え方を評価する傾向があるためです。
他者を話し相手としてではなく、新しい論理や発想を自身の中でディスカッションするための反響版として利用している節があります。
そう言ってしまうとINTP型は信用できないと思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
実際は誰よりも熱意をもって問題や課題を指摘して、それを取り巻く果てしない要素に緻密にメスを入れつつ、オリジナリティと実現性がある解決策を見い出せる人なのです。
日常的な問題には興味を持ちませんが、自身の非凡な創造力や思考力を発揮できる課題を見つけると、際限なく時間と労力を費やして先入観にとらわれない解決策を見い出します。
ただし、没頭するあまり進捗の報告が適切なタイミングで届くことは期待できません。
湧き出ずるアイデアの宝庫
INTP型は、悪夢のような果てしない思考の迷路の中をさまよっているように見えることがあるでしょう。しかし、その思考プロセスは途切れることなく、常に明晰な頭脳の中でアイデアが飛び交っています。
そうやって絶えず思考を繰り返しながら、頭の中で本質的な議論を展開していることが多々あるので、迷走していたり孤高の境地にいるように見えたりすることもあるのです。
ところが、親しい人や同じ興味を持つ人とともにいると、心からリラックスしてフレンドリーになります。
一方、見知らぬ人たちに囲まれると極めて臆病になり、自分の論理が批判されていると感じればとたんに闘争的なスタンスへと一変するでしょう。
自分の最新のアイデアを説明しようとして興奮すると、語っている内容がほとんど支離滅裂になることもあります。
このような場合、わかりやすい言葉で説明しようとする努力はなされず、さっさと話題を変えることが多いところもユニークです。
感情を排する反面、失敗の恐怖が敵となる
INTP型はロジカル過ぎる特質を持っているために、感情的な意見はほとんど理解できない傾向にあります。彼らは最低限のメンタルな配慮さえ、期待できません。
根本的な問題の解決方法としては、当然論理的な提案を並べることが当たり前で、仲間から疎んじられることもあります。
こうした姿勢は、ほとんどすべての目標や社交的な集まりにまで及び、夕食のプランを考えたり結婚の計画を考えたりする時などにも、独創的かつ効率の良い結果を重視するでしょう。
ところが意外なことに、INTP型にとって大きなネックとなっているのは、絶えずつきまとう失敗に対する恐怖心です。自分の理論や導こうとしている答えに、決定的な手落ちがないかを恐れて確認するあまり、立ち往生することがあります。
自分の考えが完全に当てはまることはないのだという、実体のない疑念の世界の中に迷い込んでしまうのです。
こうした自信喪失を乗り越えることが、彼らが直面する最大の課題でしょう。INTP型には知性という強力な武器があります。この武器を活かして戦い始めると、世の中に貢献するでしょう。
INTP型の有名人
INTP型に分類できる有名人は、以下の人たちです。
アインシュタインやニュートンなどの、科学の世界での歴史的な業績を上げた人たちがこのタイプなのです。
デカルトやパスカルという一流の哲学者も名を連ねています。まさに論理的な才能に秀でた強者たちがINTP型に当てはまるのです。
INTP型の向いている仕事
INTP型の向いている主な仕事を挙げると、以下の3つとなります。
少し詳しく見ていきましょう。
科学者
細部にこだわりアイデアに満ちあふれるINTP型は、科学者としての仕事にもっとも適性が高いタイプといえるでしょう。
そして未知なる領域の課題や問題に対して人一倍強い関心を持っており、その対象が珍しいものであればあるほど意欲が湧き上がるのです。
また、ロジカルシンキングはもちろん、問題解決スキルが高いところからも、科学者に向いているといえるでしょう。実際に多くの科学者もINTP型に当てはまると言われています。
ITエンジニア
INTP型は、複雑な課題の本質をシンプルに考えることができる特徴を持っています。IT系の技術者には、そういった複雑な課題を与えられることが多いのです。
そして、INTP型は細部にもこだわることが信条なので、ビジネス的なセンスも理解した上で、洗練されたコードを書くことができる能力を発揮するでしょう。
弁護士
INTP型は妥協をしない論理タイプで、矛盾を次々についていきます。この資質は弁護士の適性が高いと考えられるのです。
ただし、心情的なコミュニケーションは苦手なので、あくまでも合理性と論理性で戦える案件でなければ、裁判で有利に立てないかもしれません。心情的な問題が絡んだ裁判は、避けて通る方が無難です。
とはいえ、多くの理詰めで攻める裁判には驚くほどの弁舌と明快な論理で、華々しく勝利を勝ち取ることでしょう。
INTP型と相性が良い4つのタイプ
INTP型と相性の良いタイプは4つあります。ENTP型、ESFJ型、ISFJ型そして自らと同じINTP型という4種類です。
これらの4タイプは、情報の収集方法や判断の仕方には違いがあるかもしれませんが、持っている価値観や考え方が本質的に似通っているタイプといえるでしょう。
第一印象は近づきにくいとお互いに感じていても、話すうちにどんどん親密な関係になることが想定できます。
INTP型はESFJ型が対極的なタイプです。情報の収集方法や判断の仕方が全く異なるので、距離を埋めるのに苦労することでしょう。
ある一定の距離感にまで近づけば、お互いに相手から学ぶことが多く、結果的には価値観が共有できるので良好な関係を築くことができるのです。
まとめ
ロジックに1ミリの妥協をも許さぬ論理学者タイプのINTP型の特徴を掘り下げた上で、有名人や歴史上の人物ではどのような人がいたのか、向いている仕事や相性の良いタイプなども含めて紹介しました。
徹底して矛盾をつき、論理性を至上のものとするのでともすれば面倒臭いと思われるかもしれません。しかし、誰よりも熱意をもって問題に取り組み、鮮やかな解決策を見い出して世の中に貢献できるのがINTP型なのです。