※本サイトはプロモーションを含んでいます。
この記事では「拘らず(かかわらず)」について解説します。拘らずの意味や由来、ビジネスシーンでの使い方を、例文や英語表記などをまじえて解説します。
拘らずの意味には強い主張がある
「拘らず(かかわらず)」は、口語では日常的に頻繁に使用している言葉ながら、漢字で表記することが少ない言葉です。
拘らずは、「~なのに」や「それでも~」などという予想外の結果が生じたという意味や、「~に関係なく」という意味でも使われる言葉です。
拘らずの語源は中国語の「不拘(~であっても)」であり、同じ発音の、「関わらず」や「係わらず」とは異なるため注意を要します。
「係わる」よりも「関わる」の意味に近く、物事や人に関係があることを示しています。「拘る」には、強く主張して譲らない様や、固執した意味が含まれていることが特徴です。
拘らずの例文
拘らずの意味である「~なのに」や「それでも~」と、「~に関係なく」それぞれの意味の例文は以下の通りです。
「~なのに」や「それでも~」の意味の例文
A君には再三遅刻に関する注意を勧告したにも拘わらず、未だに改善が見られないでいます。
契約書には必ず、上記の規定にも拘わらずとの但し書きがされています。
休日なのにもかかわらず、今日も出勤しなければなりません。
「~に関係なく」の意味の例文
弊社恒例の桜祭り当日は、雨天に拘わらず決行致します。
A君のいい訳は、気をつけて早く就寝したのにも拘わらず寝過ごしたという内容でした。
B君の方は、風邪で発熱しているにも拘わらず出勤していた。
拘らずの類義語表現
「拘らず」の類義語には、「とはいえ」や「かといって」をはじめ、「にしても」や「なおかつ」などもあります。
「拘らず」には、予想外の結果を責める強い意味が含まれているため、上記の類義語にはどれも「拘らず」と比べてマイルドな表現です。
同じ「かかわらず」という発音の、「関わらず」や「係わらず」は使い方がやや似ていますが、物事に関係する意味しか持っていないため類義語ではありません。
拘らずの英語表現
「拘らず」の英語表現は以下の通りです。
in spite of
~であるのに
~であるのに
regardless of
~に関係なく
~に関係なく
despite
いえども
いえども
日本語の「拘らず」の意味を上記の英語に置き換えた際に大きな違いはなく、変換しやすい表現です。
拘らずについてのまとめ
- 頻繁に使用される「拘らず」は、堅く強い意味をもつ言葉です。
- 公的な文書に使用されるお堅い表現であったり、責め口調であったりと、厳しい印象を与える言葉です。
- 拘らずの英語表現には「in spite of~」などがあります。