【大人の常識】「ご指導ご鞭撻のほど」はどう使う?例文をビジネスや上司、メールなど場面ごとで紹介

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この記事では、「ご指導ご鞭撻のほど」について解説します。

ビジネスシーンでよく見かける表現ですが、その意味や使い方についてしっかり理解している方は少ないかもしれません。

そこで今回は、「ご指導ご鞭撻のほど」の基本的な意味やビジネスシーンでの使い方について解説していきます。

間違った使い方を避け、正しい使い方ができるように、ぜひ今回の記事をご参考ください。

「ご指導ご鞭撻のほど」の基本的な意味と語源

まずは、「ご指導ご鞭撻のほど」の基本的な意味と語源について解説していきます。

「ご指導ご鞭撻のほど」はビジネスシーンでもよく見られますが、結婚式や学校のお祝い事などでもよく見られる言葉です。

「ご指導ご鞭撻」とは?意味や読み方

「ご指導ご鞭撻」の読み方は、「ごしどうごべんたつ」と言います。

「ご指導ご鞭撻」とは、「厳しくても良いので、まだまだ未熟な自分を指導し、導いてください」といった意味を持つ言葉です。 基本的に「ご指導ご鞭撻」はセットで使用されます。

「ご指導」と「ご鞭撻」の意味の違い

「ご指導ご鞭撻」は1つのキーワードとして考えている方も多いですが、それぞれに違う意味があります。

「ご指導」には、また目的や方向に向かって指導してもらうことという意味が込められています。

一方で「ご鞭撻」には、強い励ましを持って厳しく指導すること」という意味があり、「ご指導ご鞭撻」はそれぞれの言葉が組み合わさった言葉なのです。

そもそも「鞭撻」には「鞭打つ」、「懲らしめる」などの意味があります。

しかし、この言葉を丁寧な表現にすることで、強い励ましを込めて厳しく教え導くという意味に変化するのです。

ビジネスシーンでの「ご指導ご鞭撻のほど」の例文|上司・メール・取引先など

「ご指導ご鞭撻」は、ビジネスシーンでもよく使われる言葉です。

上司や取引先に良い印象を与えるためにも、正しい使い方をしなければなりません。

ここからは以下の5つのシーンに合わせて、適切な「ご指導ご鞭撻のほど」の使い方を例文とともにご紹介します。

  • 「ご指導ご鞭撻のほど」のビジネスでの誤った使い方
  • 上司への「ご指導ご鞭撻のほど」の例文
  • メールや書面での「ご指導ご鞭撻のほど」の例文
  • 取引先・社外への「ご指導ご鞭撻のほど」の例文
  • 先生への「ご指導ご鞭撻のほど」の例文

この場面はNG!「ご指導ご鞭撻のほど」のビジネスでの誤った使い方

「ご指導ご鞭撻のほど」は自分が受け身の場合に使用される表現です。

自分を主語にして使うのはNGなので、注意してください。

例えば、「あなたに早く一人前になってほしいので、私がご指導ご鞭撻します。」などです。

自分が相手を指導することを丁寧に伝えたい場合は、「早く一人前になってほしいので、厳しく教えて行きます(指導していきます)」などが良いでしょう。

上司への「ご指導ご鞭撻のほど」の例文

上司へ「ご指導ご鞭撻のほど」を使う際の例文は以下の通りです。

「まだまだ未熟者ではございますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」

「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」

などです。

メールや書面での「ご指導ご鞭撻のほど」の例文

メールや書面にて「ご指導ご鞭撻のほど」を使用する際の例文は以下の通りです。

今回は人事異動に伴う挨拶メールの例文をご紹介します。

「このたび人事異動に伴い、〇〇月〇〇日付で〇〇分上移動することとなりました。 本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところ、メール(書面)でのご挨拶となりますことをお許しください。 短い期間ではございましたが、〇〇部在籍中は大変お世話になりました。 皆様に教えていただいた知識やノウハウを、新しい部署でも活かせるよう邁進していく所存です。 またお仕事でご一緒させていただくことがあるかと存じますが、変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」

取引先・社外への「ご指導ご鞭撻のほど」の例文

取引先や社外への挨拶として「ご指導ご鞭撻のほど」を使用する際の例文は以下の通りです。

「今回担当させていただく〇〇と申します。至らぬ点もあるかと存じますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。」 「ご指導ご鞭撻のほど」も丁寧な表現ですが、「よろしくお願い申し上げます」も合わせることで、より丁寧な表現になり、取引先に良い印象を持ってもらいやすくなります。

先生への「ご指導ご鞭撻のほど」の例文

先生に「ご指導ご鞭撻のほど」を使用する際の例文は以下の通りです。

「今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」

「いただいたアドバイスをもとに、これからも日々精進して参りますので、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。」

などです。

「ご指導ご鞭撻のほど」の言い換え表現|似たような表現

「ご指導ご鞭撻のほど」には似たような表現があり、別の言い方でも表せます。

ただし、シーンに合わせて適切な言い換え表現があるので、ふさわしい場面で使用できるようになるためにも、しっかり理解しておきましょう。

「ご教授」…「ご教授」は学問や技芸など専門知識を教わる意味で使われる言葉です。

「ご指南」…「ご指南」は武術や芸事、スキルなどを教えていただく意味で使われる言葉です。

「ご教示」…「ご教示」は知識や方法を教えていただくという意味が込められています。

ビジネスシーンで使用するのか、学校の中で使用するのかなど、場所やシチュエーションなどによって使い分ける必要があります。

「ご指導ご鞭撻のほど」の言い換え|「お導き」とは違う?

「ご指導ご鞭撻のほど」の言い換え表現として、「お導き」があります。

「お導き」は「ご指導ご鞭撻のほど」を柔らかくした表現です。

相手に案内していただく、指導していただく等の意味があります。

「ご指導ご鞭撻賜りますよう」はOK?

「ご指導ご鞭撻賜りますよう」の表現は問題ありません。

丁寧な言い方になるため、取引先や教授など、目上の方に対して使用すると良いでしょう。

「ご指導ご鞭撻いただけますと幸いです」はOK?

「ご指導ご鞭撻いただけますと幸いです」には、2つの意味が込められています。

1つ目は「わからない事を教えていただきたいとお願いする丁寧な表現」、2つ目は「これから末永くお付き合いさせてほしいと挨拶する丁寧な表現」です。

文法的に間違いなく、相手に丁寧な印象を与えられるため、目上の方や取引先の方に使用できます。

例えば、以下の例文が挙げられます。

「プロジェクトを成功させるために、ご指導ご鞭撻いただけますと幸いです」「今後も変わらずのご指導ご鞭撻いただけますと幸いです」 などです。

年賀状での例文|「ご指導ご鞭撻」はどう使う?

最後に、年賀状で「ご指導ご鞭撻」を使用する際の例文をご紹介します。

「あけましておめでとうございます。 昨年は大変お世話になりました。 本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。」

「あけましておめでとうございます。 旧年中はご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。 本年も昨年同様、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」

年賀状ですので、短い文章だけでも充分です。 しかし、上司や取引先の御礼をより深く伝えたいなら、今後の抱負も共に載せると良いでしょう。