「老害」とはどのような人かを特徴と対処法含め徹底解説

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「老害」という言葉が、最近メディアで取り上げられることがあります。この言葉は、辞書には載っていません。ここでは、老害の意味やその特徴、付き合い方についてまとめます。どこの会社でも、日常生活でも関わるとがあるので、前もって認識を持っておけば上手く付き合えます。

老害の意味とは

言葉の字面からも感じられるように、「老害」はいい意味ではありません。
いわゆる、「困った老人」をさしています。自分が老いたことに気を留めずに、今まで通り行動することが原因で、多くの人に迷惑をかける人です。

老害の例

最も一般的な「老害」には、自動車事故があるでしょう。
最近のニュースでは、高齢ドライバーが車の運転を誤り、病院やスーパーなどの施設に追突、周りの人にも被害が及ぶ事故が報道されています。
高齢ドライバーによる事故は、老いにより危機回避能力が低下していることを自覚していないので、このような結果になっていることがほとんどです。
また、認知症の高齢者が免許更新できてしまっていた状況も、老害の原因のひとつといわれました。現在では、認知症の疑いがあれば、医師の診察を義務化するなどの法改定が進みつつあります。

会社の中でも、「老害」が若手育成に悪影響を及ぼすことがあります。中小企業では、引退の機会を逃して居座っている高齢役員がいたり、有力な後継者がいないことを理由に引退しない人がいたりします。それによりポストが空かず、後輩や若手に昇進のチャンスがなくなりモチベーションが上がらないことさえあります。

老害の5つの特徴

老害は自説を曲げない

自分の思っていること、考えこそ正しいと信じていて、他人の意見は誤りであると思っている傾向があります。
自分だけのルールで、頑固にそれを振り回すのです。そこには「自分はここれまで、一生懸命に生きてきた」という、強い自負があるのでしょう。
高齢者の、すべての意見が間違っているわけではないし、人生の先輩の経験からくる意見は貴重なものです。しかし、老害と呼ばれる人の多くは、根拠の無い自信や過大評価からの意見や考えであることが多いのです。そしてそれを、無条件に強引に他人に押し付けてくるので、老害といわれてしまいます。

老害は沸点が低い・怒りっぽい

老害の人には、短気でせっかち、怒りっぽいところがあり、周りからみると急にわけもなく起こっているように見えることがあります。
長い人生を生きてきたという自尊心から、自分が偉いと思っている人も少なくなく、些細なことに、必要以上に、時には激高して理不尽に振る舞います。年長者だから若者を導かねばとの使命感を持っている人もいて、小さなミスに対して過剰な反応、大クレーマーになることもしばしばあります。

自分の価値観を押し付けてくる

価値観は、人それぞれ持っていて、それぞれが違うのは当たり前です。しかし、老害と呼ばれる人は、自分の価値観は素晴らしく、正しいと思っているので、それを人に押し付けてきます。
大抵の場合には、その価値観は時代にそぐわないもので、その証拠に「昔はこうだった」「今の若者はダメだ」というのが常套句です。
年配者として指導をしているつもりでも、時代に合わない価値観は、聞いている方からすれば押し売りや支配しようとしているようにしか感じられないのです。

老害は話が長い、くどい

老害の人の特徴には、話が長く、くどいというのもあります。自分には時間があるかも知れませんが、話を聞く相手の状況までには気がついてくれません。
また、自分が一番と思っているので、他の人の話の内容には興味がなく、全く聞き耳を持たずに一方的に話します。
時間を持て余しているのが、長くてくどい話の最大の原因です。とりとめのない話、同じ内容を繰り返す、時にはただ話したい、文句を言いたい時もあります

困った時だけ老人を主張

普段は、自分が一番、または格上だと持っているのに、困った時には弱い高齢者であることを言い訳にします。
約束を覚えていなかった時や複雑な仕事を処理しきれなかった時や面倒な時には、高齢者であることを前面に出して、他の人に仕事を振ったり、面倒の始末をさせたりすることがあります。自分の都合のいい時には、高齢者であることを思い出す都合の良さは、老害としかいえません。

老害は年齢だけで判断できない?!

老害は、一般的には、周囲に迷惑をかける「高齢者」のことをいいます。しかし今、若い世代、30~40代にも老害が増えてきているといわれています。
30~40代にもかかわらず、未来よりも過去の話が多い人が老害と言われるのは、本当の意味での老害と変わりありません。

また、間違えを認められず、周囲とコミュニケーションは取れなかったり、能力や地位があるわけでないのに、偉そうなアドバイスをしてきたり、経歴や人脈を自慢げに話したり姿に、20代の後輩は失笑しているかも知れません。また、会社や上司に対して、陰ではネガティブな発言が多いのに、実際にはペコペコしていたりする姿は、意外と周りの目や耳には届くものです。

老害社員との付き合い方

では、どうしても顔を合わさなければいけない会社での30~40代や高齢者の老害社員とは、どう付き合うのがいいのでしょうか?

基本的に近寄らないようにする

一方的に怒られたり、理不尽なことを言われたりすれば、気持ちよく仕事ができません。仕事上、どうしてもコミュニケーションをとらないといけない時を除いて、近寄らないのが一番です。
気分を悪くするだけでなく、意味のない長い話に付き合わされて、仕事の手が止まってしまう可能性もあります。
仕事の効率を保つためにも、近づかないのがいいでしょう。

会話などで深入りしない

否定されるのが何より嫌いな老害社員なので、話も行動も否定しないのが、面倒から逃れる方法です。

そして、「勉強になります」「さすがですね」と一言認めるのも大切です。言い返すと、その何百倍にもなって返ってきて、さらに面倒になる危険があります。さらりと、かわすくらいのつもりで付き合いましょう。

老害といわれる人のまとめ

最近耳にする「老害」とは、“自分が老いたことに気を留めずに、今まで通り行動することが原因で、多くの人に迷惑をかける人”のことを言います。主な老害の例には、高齢者による自動車事故、会社での居座りなどがあります。
老害の5つの特徴には、自分の意見を曲げない・沸点が低い・自分の価値観を押し付けてくる・話が長くてくどい・困った時だけ老人を主張する点があります。
最近では、過去しか見れない30~40代にも老害がみられるといいます。老害社員には基本的に近づかない、深入りしないのが上手な付き合い方です。