近年、動きが早いと言われる印刷業界ですが、実際にはどうなのでしょうか? 今後の展望や必要な資格、魅力を知ることは、志望動機を考えるのに、また面接でも役立ちます。ここでは、印刷業界について、展望、資格、魅力だけでなく、志望動機の例文もまとめてます。必要な情報を効率的に集めて、スムーズな採用につなげましょう。

印刷業界とはそもそも何か

印刷物といえば、新聞や広告、書籍、雑誌など日常生活の中にありふれるだけでなく、カタログや資料など、ビジネスでも不可欠なものです。そんな印刷物全般を手がけているのが、印刷業界と言われています。業務内容は、印刷物の企画から編集、設計、製造、場合によっては配送まで、様々な内容がある業界です。

印刷業界と一言で言っても、業務形態はいろいろあります。歴史が長く、業界をけん引する2大印刷会社は、『凸版印刷』と『大日本印刷』といわれています。他には、地域密着型の小さな印刷会社もありますし、今ではパソコンで自分で編集するケースも多いので、それをサポートしてくれるショップ、オンラインショップでひな型から選んで簡単になんでも印刷できるウェブショップなどさまざまです。どの業態も、日常生活に深く関わっていると言っても過言ではありません。

印刷業界の市場規模と今後の展望

2015年には、印刷業界の市場規模は、約5.4兆円でした。これは、自動車整備や通販業界と同じくらいの規模になります。事業所は東京に集中していますが、同党規模の他業種よりも事業者数が少ない=大手が有利と言われています。

企業売上高トップ5
1位:凸版印刷:1兆5,320億円(約27.4%)
2位:大日本印刷:1兆4,485億円(約25.9%)
3位:トッパン・フォームズ:2,614億円(約4.6%)
4位:日本写真印刷:1,109億円(約2.0%)
5位:共同印刷:944億円(約1.7%)

参考 業界動向サーチ

この数字からも、トップ2社が圧倒的なのがわかります。

印刷業界でメインだった出版物の印刷は、低迷傾向にあります。インターネットとパソコンやスマホの普及で、書籍離れが進んでいるのが、その理由です。
近年では、大手印刷会社の業績に貢献しているのは、エレクトロニクス事業、インターネットコンテンツ事業、ビジネスフォーム事業など、印刷事業に代わるものになってきています。この流れは、今後も中小の印刷業者にも波及していく動きだと予想されています。

本気で出版業界を目指すのであれば、大手2社を目標にするべきかも知れません。また、残念ながら印刷事業そのものは、この先も伸びは期待できない傾向です。今、印刷業界への就職を考えるなら、印刷事業以外の事業も強化している企業を選ぶのが得策です。キーワードは、デジタル化、高機能化、ソリューション化など新しいビジネスモデル形成中の企業は面白いかも知れません。

印刷業界での仕事・簡単な説明

印刷会社の規模によって、仕事内容はかなり異なります。でも、基本的な業務には、以下の3つはあるでしょう。

印刷業界の営業

印刷会社の営業は、主にルート営業、決まった顧客に対する売り込みになります。顧客の要望を聞き、情報を整理し、企画、デザインなどの他部署に制作指示を出します。
近年では、印刷業界の営業は、もっとデジタルメディアを意識した営業に変革していく必要があると言われています。

印刷業界の企画

企画は、営業が顧客の要望を形にしたものをベースに、印刷物全体の企画・設計を行いますデザイン部門や外注先との連携が必須で、企画から適切な指示を出すことで印刷をスムーズに行うことができます。

印刷業界のデザイン・DTP

企画部門から出てきた企画やスケッチをもとに、デザインを行うのがこの部門です。
DTPとは、Desk Top Publishing(デスクトップパブリッシング)を略で、日本語では「卓上出版」と言われています。パソコンでデザインをするので、こういわれるようになりました。

印刷業界で有利な資格

近年では、進化=業界事業のトレンドの変化が早い印刷業界では、資格は客観的な能力の証明と考えるべきでしょう。転職であれば、資格よりも経験を優先するケースのほうが多いです。以下に、印刷業界の主要な資格をまとめます。

●印刷技能士(国家資格)
技能検定制度のひとつです。
凸版印刷とオフセット印刷、それぞれ1級・2級があります。

●製版技能士(国家資格)
これも、技能検定制度のひとつです。
DTP作業、電子製版CEPS作業、プロセス製版カラースキャナ作業、プロセス製版校正作業、4種類の製版技能の項目があります。1級と2級がある資格です。

●DTP検定
以前は3段階に分かれていた資格ですが、2017年に改訂され、ディレクションとビジネスの2種類になりました。DTP検定ディレクションは、編集などの印刷物を総合的に統括する仕事をしている人向けで、印刷業界の企画を目指す人にいいでしょう。ビジネスは、主にビジネス文書を作成するために必要な知識を問うもので、マック、ウィンドウズどちらの知識も必要です。DTPソフトよりも、ビジネスソフトを使えるスキルを測るものと言ったほうがいいかも知れません。

●アドビ認定エキスパート(ACE)
DTPに必須と言えるアドビ製品に関する資格です。
アドビソフトウェア製品に関して専門的な知識と技能を持つことを証明する資格です。ACEになるには、1科目以上の製品別の試験に合格し、ACE許諾書に同意する必要があります。
他に、「スペシャリスト認定」は、プリント、Web、ビデオに特化、「マスター認定」は指定の5製品の試験全てに合格することが条件です。
印刷に直接関係する資格ではありませんが、業界がクリエイティブな方向にシフトしつつあるので、有効な資格と言えます。

印刷業界の魅力はITによる成長分野がある

新卒者なら、一番の魅力は自分が説明会に参加したときに魅力に感じたことではないでしょうか? それをベースにしないと、志望動機を書く時や面接の時に辻褄が合わなくなってしまいます。客観的に語られる魅力は、本当の魅力とは言えません。

今一般的に言われている印刷業界の魅力は、IT化で新たな成長分野の開拓が進んでいることでしょう。企業によって、BPO(ビジネス・アウト・ソーシング)を始めたり、出版プロダクションやPR会社の機能を合わせ持ち、営業、取材・編集から印刷・製本まで「ワンストップサービス」を売りにする企業もあります。徹底的な企業研究で、自分に合う魅力を洗い出しましょう。

印刷業界への志望動機例文

私が貴社へ応募した理由は、何よりもクリエイティブでデザイン性の高い広告に魅力を感じているからです。広告やポスターなどを意識的に見るようになると、服やモデルそのものよりも、全体的な構成や配色などに、自分が興味を持っていることに気がつきました。

大学の学園祭で私がポスターの作成に関わる事となった際に、私のデザインしたポスターでは何となく不安で、印刷会社に相談させていただいたことがあります。その際は、大変参考になるアドバイスまでいただき、印刷会社はただ印刷するだけでなく、様々な仕事の連携が印刷物になることを痛感しました。

もし入社させていただく事となりましたら、様々な人と一つの完成品を作り上げるつもりで取り組んでいきたいと考えています。その時には、大学で学んだ私のデザインの技術を活かした企画や立案などもできると思っています。

まとめ 印刷業界の極意

出版業界は大手2社にけん引されながら、IT化の波に乗り、どんどん業種・業態が変化している業界です。
印刷物の印刷自体は低迷、減少傾向にありますが、今までにないビジネスモデルの形成で成長している企業もあります。
ビジネスモデルが変わろうとも、印刷業界には、営業・企画・デザイン・DTPは外せない業務になっています。
印刷業界で必ず必要な資格はありません。業界に関わるいくつかのメジャーな資格はありますが、客観的な能力の証明だと考えるのがいいでしょう。
一般的に言われる印刷業界の魅力の魅力は、新しい分野の開拓や進出ではないでしょうか?
志望動機の例文を参考に、自分が感じる魅力を見つけて、自分の言葉で語れるようになれば、採用を勝ち取れる可能性がぐっと伸びます。

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