仕事をしている人の年収は年代や性別、職種によって大きく異なります。中でも、就職試験の際に理系は大学院卒が有利だとか、大卒と高卒とでは一生にもらえる年収が大きく異なるなど、『学歴』による差について聞いたことがある人は多いでしょう。

今回の記事では以下のような点を中心に解説いたします。
・大卒と高卒の平均年収の違い
・20代、30代それぞれの平均年収
・職種別の平均年収

大卒の平均年収

20代大卒の平均年収

20代は大学を卒業した人では新入社員〜入社7年目、高卒ならば、入社2年〜9年目と仕事に就いてからの年月が多少異なります。大卒の20代に限定した平均年収のデータはありませんが20代全体という形で見ると平均して236万円になります。

仕事に就いてから数年なので、賞与や給与の最低保証ラインが他の人とほとんど差が出ないのも、平均年収が低めになっている原因の一つです。中堅クラスになる30代では役職が就いたり、実績を上げることができたりと大幅に収入が伸びる可能性を秘めています。

参考:厚生労働省 賃金構造基本統計調査

30代大卒の平均年収

30歳といえば、大卒でも8年働いています。業種によっては中堅クラスといわれる人もいるでしょう。30代は中堅からベテランの領域です。その30代の平均年収は317万円程度です。
この30代から男性と女性の平均年収に差が大きくなります。
30代男性の平均が346万円に対して、女性は288万円となります。
この年収の違いは、結婚や出産などが関係しています。
他にも職種や環境、人によって年収は様々です。
年収の違いには以下のことが考えられます。
●平均年収より高い年収をもらっている人
・管理職や役職が付いている(役職手当があるため)
・ベテランになり、仕事の幅が広がった

●平均年収より年収が低い人
・結婚や出産を機に時短勤務や非正規雇用に変更したり、転職したりすることで年収が減る

参考:厚生労働省 賃金構造基本統計調査

職種別 大卒者の平均年収

平均年収のトップは、投資銀行業務で777万円です。続いて、ファンドマネージャー、MR、経営企画、知的財産、セールスエンジニア、コンサルタントなどがトップ10を占めています。

1位 投資銀行業務 777万円
2位 運用(ファンドマネージャー、アナリスト、ディーラー)
3位 MR
4位 経営企画
5位 知的財産/特許
6位 セールスエンジニア
7位 法務
8位 ITコンサルタント
9位 財務
10位 先行開発

このランキングを見て分かるように、トップは金融系専門職です。そして、特許や法務など法律に関する専門職もトップ10入りしています。また、経営企画やMR、セールスエンジニア、ITコンサルタントのように専門分野に特化した企画や営業などの職種は年収が高いものが多いです。

一方、事務職や販売職は比較的平均年収が低い傾向にあります。

参考:doda 平均年収ランキング

高卒と大卒での平均年収の差

30代の高卒と大卒の平均年収の違い

大学や大学院を卒業した人の平均年収は346万円である一方、高卒の人の平均年収は235万円です。その差は100万円以上です。

30代
大卒 346万円
高卒 235万円

20代の高卒と大卒の平均年収の違い

20代は卒業してからの年数が短いため、30代に比べると差が少なくなっています。それでも大卒と高校卒の収入の差は年間で42万円もあります。

20代
大卒 236万円
高卒 194万円

参考: 厚生労働省 賃金構造基本統計調査

学歴と平均年収の関係

30代になると20代に比べて差が広がっていきます。これは40代、50代になるとさらに差が拡大していくことを意味しています。しかし、全ての職種においてあてはまるわけではありません。

早いうちから社会に出て、専門的な技術をしっかりと身につけることで仕事の幅が広がり、収入が増え、学歴に関係なく逆転する場合もあります。

また、金融や法律関連など専門性の高い職種、指定の大学を卒業しなければ資格を取得できない分野もあるため、自動的に大学卒や大学院卒の方が仕事を選ぶ上で種類が多くなり、専門性も高くなる傾向にあるといえます。

大卒が条件である資格試験

資格を取得すれば、専門的な分野で働くことができると思っても、そもそも資格の受験資格に大卒という条件であるものがたくさんあります。大卒で社会人になっが場合は問題ありませんが、高卒や専門学校卒業で社会人になった場合には、後から資格を取りたくても難しいものもあります。

・司法試験(法科大学院過程を修了することが条件)
・安全管理者(大学で理系の過程を卒業していることや実務経験が必要)
・歯科医師(大学において正規の医学過程を修了していることや実地訓練などが必要)
・医師(大学において正規の医学過程を修了し、かつ大学院も医学系を卒業していること)
・獣医師(獣医学の正規の過程6年制を修めて卒業していること)
・臨床心理士(大学で心理学を専攻し、臨床心理士養成過程のある指定大学院を卒業していること)
・労働安全コンサルタント(大学で理系の科目を履修し、5年以上の実務経験が必要)
・産業カウンセラー(原則、大学で心理学や心理学隣接諸学科を専攻し、学位の資格を有するもの)

医療関係、心理学関係、司法関係を中心に大学卒業(医療系においては大学院卒業)が必須の条件となっています。これらの資格を取得するためには年月とお金と努力(能力)が必要です。

したがって、専門性の高い資格を取得することで、社会人になってからの収入に差が出るのは必然なのかもしれません。実務経験が必要なものもあるため、医師においても研修医や医師となって数年はサラリーマンの平均収入と変わらないようです。しかし、経験を積むことでより高度な技術を身につけ、社会になくてはならない存在になるため、平均収入が大幅に上がっていく傾向にあります。

まとめ

・職種別では金融系専門職や専門分野に特化した企画や営業などの平均年収が高く、事務職や販売職は低い傾向がある
・大卒と高卒の平均年収の差が大きく、、30代では100万以上も違う
・学歴だけの問題ではなく、専門職に就いたり、資格を取得するために大学を卒業しなければならない場合があるため
※この記事は以下サイトを参考に作成しております。
厚生労働省 賃金構造基本統計調査
doda 平均年収ランキング