「ブラック企業」という言葉は、今や誰でもが知っている一般的なものになっています。「休日に電話がかかってくる」「風邪をひいているのに出社を命じる」「年間休日が極端に少ない」などの苦情もネット上で多く見られます。

「それってブラックじゃない」と日常の会話にも登場する言葉ですが、ブラック企業の定義は曖昧です。仕事がキツイ=ブラックではありません。ネットなどではブラックの可能性の少ないことまで書き込んでいる人もいます。

この記事ではブラック企業の見分け方について主に解説していきます。

ブラック企業と思う条件とは

HR総研がおこなった調査で、就活生がブラック企業だと思う条件のトップは、「残業代が支払われない」で、第二位が「パワーハラスメント」、第三位が「離職者が多い」でした。

その他は、「宗教色が強い」「残業が多い」「休日出勤が多い」「ペナルティがある」「残業が多い」などがあります。

ブラック企業に対する明確な規定はありませんが、長時間労働による過労死は社会問題となりました。厚生労働省は違法な長時間労働を繰り返す企業には是正勧告を出し、それでも改善しない企業は、ブラック企業として社名を公表するようにしています。

しかし、社名を公表されるような企業はほんの一握りです。法律すれすれのブラック企業は少なくありません。

参考:HR総研:2018卒就活生が見なす「ブラック企業の特徴」とは

残業代が支払われない 残業の定義について

労働基準法では、「1日8時間、1週間に40時間を超える労働をさせた場合には、1時間につき、通常の労働時間の賃金の25%の割増賃金を支払わねばならない。1ヶ月の残業時間が60時間を超えた場合には、一定の規模以上の企業においては、1時間につき通常の労働時間の賃金の50%以上の割増賃金を支払わなくてはならない」と規定しています。

さらに、深夜には25%以上、休日は35%以上の割り増し賃金を支払うことが義務付けられています。

残業代を合法的にカットできるのが、「管理職」です。管理職はいわば「年俸制」のようなもので、いくら働いても残業代はつきません。本来は管理職となれば、年収もグンとアップするのですが、「管理職手当て」の基準は特にありません。

つまり、月に2万円の手当てでも管理職になるのです。会社にとっては、大きな人件費カットにつながります。若くてすぐに管理職になるような会社は、要注意するべきでしょう。

離職者が多い

会社の離職者が多いのも、ブラック企業の特徴です。その理由は2つあります。

離職者が多い理由1:仕事内容に関すること

一つ目は仕事内容です。「ノルマが厳しい」「残業が多い」など仕事についていけなくて離職する場合です。厚生労働省が発表した平成27年の産業別離職率では、「宿泊業・飲食サービス業」が28.6%ともっとも多く、次に「生活関連サービス業・娯楽業」の21.5%になっています。

しかし、業態だけが離職が多い理由にはなりません。同じ業態でも定着率の高い会社もあります。やはり問題は、会社のノルマやサービス残業が原因と考えられます。

出典:平成27年度雇用動向調査結果の概要

離職者が多い理由2:職場環境に関すること

二つ目は、職場環境です。上司とのコミュニケーションが上手くいかなかったり、同僚と馴染めないなど、仕事以外での理由で離職する人も少なくありません。

離職者の多い環境は、社員同士のグチも多くなります。インターネットの匿名掲示板では以下のような愚痴が書き込まれていることもあります。

  • 5年で同期20人が1人になった
  • 離職率は正確にはわからんけど、毎月誰かしら知ってる人が辞めていく
  • 先輩も毎日死にそうな顔してて、全員が転職前提でいる為、先輩と上司がしょっちゅう口喧嘩
  • 同期で飲み会やると、話題の半分以上が会社の愚痴と、転職どうするよ、まともな人は遅くても30代半ばで転職していく為、40代以上が性格に問題のあるヤツばかり

このように離職者の多い会社は、求人も多くなります。特に、大量募集している会社は、人材を大事に思っていない場合があります。「残ってくれればラッキー」としか考えていないブラック企業の可能性があります。

女性の社会進出に伴うセクハラ問題

女性の社会進出とともに「セクシャルハラスメント」いわゆる「セクハラ」に問題が増加しました。セクハラとは、簡単に言えば「性的な嫌がらせ」です。

職場上の地位を利用して性的な要求をし、その要求を断ると部署を移動させられたり、減俸されたり、不当な嫌がらせを受けます。また、性的な発言もセクハラになります。胸やお尻、脚などに関する言動で、本人が不快と感じればセクハラです。

セクハラの定義は曖昧ですが、明らかにセクハラと思えるものは法律的にも罰せられます。企業にもセクハラへの対応が義務付けられていますが、日常的にセクハラが繰り返されるような企業は、ブラックと言えるでしょう。

セクハラに関する訴訟が増えたことで、企業はセクハラに関しては、敏感になっています。

社会問題にもなっているパワーハラスメント

今、大きな問題となっているのが、「パワーハラスメント(パワハラ)」です。

厚生労働省では、パワハラとは「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義しています。

しかし、どこまでが「業務の適正な範囲」なのか、どこまでが「精神的・身体的苦痛」なのかを判断するのは難しい問題があります。一般的な叱責でも苦痛に感じる人はいるでしょう。

このように基準が曖昧なだけに、パワハラが横行している職場も少なくありません。

ネット上でも以下のようなパワハラの苦情が書き込まれています。

  • 毎日、朝の9時から怒鳴り声が聞こえる
  • 無茶振りばっかり。できもしないことや教わってもないことを無理矢理やらされる。当然できるわけがない
  • 役員が課長とか部長を叱責する時は、わざと部下が見てる前で怒鳴り散らしてプライドを傷つける
  • あまりに無理難題や多くの仕事を押し付けられて突然自分の席で発狂する上司もいた

殴る・蹴るなどの暴力は論外ですが、立ったままで電話営業させたりすることは、身体的なパワハラになります。また、個人の名誉を傷つけたり、侮辱や暴言は精神的なパワハラです。さらに過大な要求や不当な減給や人事異動もパワハラに該当する可能性があります。

転職、就職におけるブラック企業に関するおさらい

転職、就職委おけるブラック企業に関するおさらいは以下の通りとなります。

  • 就活性がブラック企業だと思う条件トップ3は残業代が支払われない、離職者が多い、セクハラ・パワハラ
  • 若くしてすぐに管理職になる企業は残業代をカットされやすいので気を付けた方がよい
  • 離職者が多い理由として、仕事内容と職場環境に関連することが多い
  • セクハラ、パワハラが多いブラック企業もある

残業が多くてもやりがいのある仕事で活き活きした職場ならブラック企業とは言えません。どんな企業でもネガティブな面はあります。

大切なのは自分がその環境に満足できるかどうかです。自分で「ブラックかな」と感じたら、我慢せずに転職するのも良いでしょう。

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