トレードオフ 意味とビジネスで使う場面

「トレードオフ」とは、一方を追求すると他方を犠牲にしなければいけない状態や関係のことを言います。
日本語で言うと「二律背反」となりますが、「トレードオフ」という言葉の方が広く馴染みがあるかも知れません。簡単に意味合いを表現すると、「こちらを立てれば、あちらが立たない」というところでしょう。

ビジネスシーンでは、主に経済学用語として「トレードオフ」が使われ、意味は一般的な使い方と同じです。
「何が必要で、何が不要かの検証と選択で決定する」=「何が必要で、何が不要かのトレードオフで決定する」と置き換わるとわかりやすいでしょう。

ビジネスでのトレードオフの例

経済学的用語の例として最も一般的なのは、失業率と物価上昇率の関係です。失業率を低くしようとすると、物価の上昇が強まります。また、もっと身近なところでは、賃金と時間の関係で、長く働けば、賃金(収入)は上がるが、自由な時間が減ってしまいます。

マーケティング用語としても、トレードオフは頻繁に使われます。高品質と低価格の関係や品質と生産時間の関係、価格と利益率についてなどにも使われます。

覚えておきたい形成語「リスクトレードオフ」

食品、化学製造業界でよく使われる言葉で、リスクを一つ減らすためにしたことで、別のリスクが生まれてしまい、結果的にはリスクを減らせていないことを言います。

例えば、過去にあったリスクトレードオフの事例は、アクセサリーの塗料の問題です。有害物質である鉛を含有する塗料が使われていたため、別な塗料に変更しましたが、その代替塗料にはカドミウムという、また別な有害物質が含まれているのがわかりました。結果的に、リスクは減っていないどころか、むしろ増しまったのです。

トレードオフの例文

・駅の数を増やせば、駅を利用する人が多くなるが、停車駅が増えて、所要時間がながくなる。鉄道の駅の数と所要時間は、トレードオフの関係にある。

・このトレードオフの関係を打破できれば、新しいマーケットを開拓できるかも知れない。

・失業率とインフレの関係は、フィリップ曲線でも明らかなようにリスクオフの関係なのです。