この記事では「クラスター」について解説いたします。

見聞きしない日がないくらい連日様々な媒体にて使われている言葉ですが、その意味や使い方などについてはよく理解していないという人もいるかもしれません。

そこで今回は「クラスター」の語源やコロナ関連用語、類義語や英語表現なども含めて取り上げました。

それでは一つずつ確認していきましょう。

「クラスター」の意味とは


「クラスター」とは、あるものの「集団」や「群れ」のことです。

例えば趣味や好きなものなどが同じ集団、グループのことを「クラスター」と呼ぶことがあります。

ただし疫学における「クラスター」は、時間と地理の両面で近接して発生する特定の疾患または障害が異常に高い発生率である集団のことです。

コロナ関連で取り上げられる「クラスター」は後者の意味で使われる場合がほとんどだといえるでしょう。

「クラスター」の語源

「クラスター」の語源は、英語の「cluster」です。

英語での意味は「果実や花などの房・塊」、「生き物や同種類のものの一団・塊」で、それが転じてカタカナ語として使われるようになりました。

「クラスター」と一緒によく使われるコロナ関連用語


「クラスター」とセットで使われるコロナ関連用語は少なくありませんが、その意味については詳しく解説されていないこともあります。

そこでこの項目では、「クラスター」と一緒によく使われるコロナ関連用語とその意味を4つご紹介します。

「COVID-19」

「COVID-19」は「2019年に発生した新型コロナウイルス感染症」の国際正式名称で、「コヴィットナインティーン」や「コビットナインティーン」と読みます。

日本においては単に新型コロナウイルス感染症などと呼ばれることが多く、感染症法に基づき強制入院などの措置を取ることができる指定感染症(二類感染症相当)に指定されました。

また新型インフルエンザ等対策特別措置法上では期限付きで新型インフルエンザ等とみなされ、日本国政府が緊急事態宣言を発令できるようになったのです。

「COVID-19」」は2019年12月に中華人民共和国湖北省・武漢市で初めて検出された新興感染症で、2020年2月11日にWHOがそのように命名しました。

「COVID」とは「corona-virus disease」(コロナウイルス疾患)の略称で、19は最初にウイルスが発見された2019年を表しています。

感染経路としてはウイルスが付着した手で鼻や目や口を触ることによる接触感染と、咳やくしゃみによる飛沫感染があり、感染対策として手の消毒やマスクの着用などが世界的に行われているのもこのためです。

「オーバーシュート」

「オーバーシュート」とは「感染症の爆発的患者急増」のことです。

疫学においては、集団免疫を獲得するのに充分な感染を超過した感染のことをいいます。

日本では新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が2020年3月19日の提言で用いたことで広く使われるようになりました。

同専門家会議は2020年4月1日に「オーバーシュート」を、2-3日で累積患者数が倍増する程度の速度が継続する状態を指すと定義づけています。

国際的な類義語としては「アウトブレイク」があり、ある集団や地域、時期において通常の想定を超えた感染発生を指します。

「ソーシャル・ディスタンス」

「ソーシャル・ディスタンス」とは「社会距離拡大戦略」のことです。

「感染症の拡散を停止または減速させることを目的とした、医薬品を使わない感染抑制のための手段」を意味し、具体的には他者から一定の距離を保つことなどが挙げられます。

社会距離を置く目的は、感染症のある人と感染していない人との接触可能性を減らし、病気の伝染や罹患率、最終的には死亡率を最小限にすることです。

日本では従来より座席や行列の間隔を空けたりすることなどが行われています。

また大規模イベントの中止や学校の閉鎖、テレワークの推奨なども実施されてきました。

外国ではコミュニケーションの一環としてハグや握手など身体的接触を伴うものがありますが、外国でも「ソーシャル・ディスタンス」を保つことが推奨されていることから、それらも積極的には行えなくなっていることでしょう。

「ロックダウン」

「ロックダウン」は危険や差し迫った脅威などを理由に、建物やエリアへ入ったり出たり、その中を移動したりすることが自由にできない緊急の状況のことです。

都市全体を封鎖する場合は都市封鎖とも呼ばれることもあり、人々の移動や屋外活動を基本的に政府や自治体が強制的に禁止することを意味する場合もあります。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的として、中国やイギリス、マレーシアやアメリカ合衆国のカリフォルニア州やニューヨーク州、北朝鮮の開城市、インドなど幅広い国や地域で「ロックダウン」が実施されました。

ただし心理的にも経済的にも非常に負担が大きいため、「ロックダウン」は行わないとしている国や地域も少なからず見受けられます。

「クラスター」の類義語と例文


「クラスター」の類義語としては、「集団」や「群れ」などが挙げられるでしょう。

またそれらの類義語を使うと、下記のような例文を作ることができます。

服装や持ち物から察するに、あの集団は同じ野球チームの選手なのだろう。

「集団」は「多くの人またはものが集まった一かたまり」という意味です。

この例では、同じ野球チームの選手が一箇所に集まっているということが読み取れます。

動物の習性として、群れを形成することが挙げられる。

「群れ」とは「同一種の生物の個体多数からなる集団」のことです。

人間に限らず、群れを作る動物は少なからず見られます。

今回の例では、動物の習性として多数で集団を形成することが挙げられるということです。

「クラスター」の英語表現


「クラスター」の英語表現は、語源にもなっている「cluster」が適当でしょう。

「cluster」は名詞としても動詞としても使うことができる英単語です。

また「cluster」を使った例文としては、以下のようなものが考えられます。

These are a cluster of grapes.(これらは一房のぶどうです。)

「cluster」は「果物や植物の房」という意味があります。

今回の例では、ぶどうの房を表す場面で使われていることが分かるでしょう。

We clustered around her.(私たちは彼女の周りに群がった。

動詞の場合、「cluster」は「群がる」や「密集する」などという意味があります。

この例では、珍しいものを持っていたなどの理由で彼女の周りに群がったのかもしれません。

まとめ この記事のおさらい

  • 「クラスター」とはあるものの「集団」や「群れ」のこと
  • 疫学における「クラスター」は、時間と地理の両面で近接して発生する特定の疾患または障害が異常に高い発生率である集団のこと
  • 「クラスター」の語源は、英語の「cluster」
  • 「クラスター」と一緒によく使われるコロナ関連用語としては「COVID-19」や「オーバーシュート」、「ソーシャル・ディスタンス」や「ロックダウン」といったものが挙げられる
  • 「クラスター」の類義語は、「集団」や「群れ」などが考えられる
  • 「クラスター」の英語表現は、その語源にもなっている「cluster」が適当