社会人なら「ハローワーク」という言葉を聞いたことがない人はいないと思います。
しかし、「会社を辞めたときに手続きに行くところ」というようなボヤッとした理解の人がほとんどで、どんな役割を持っているのか聞かれると詳しく答えられる人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、ハローワークのサービスやハローワークを使うメリット・デメリット、利用の流れなどを分かりやすく解説していきます。
基本的なことを理解しておくことで、転職や求職時に役立つでしょう。

ハローワークとは


ハローワークは国が運営する職業紹介、就職支援を行っている機関です。

働く人を探している企業と仕事を探している人を結びつけるという点では一般の転職エージェントと変わりませんが、民間の職業紹介では難しい、就職困難者を中心に支援するセーフティネットとしての役割があります。

また、募集する企業側も仕事を探す求職者側も費用がかからないことも特徴のひとつです。

ハローワークの種類

ハローワークには、対象とする層や利用者の目的によってよりきめ細かい対応ができるよう、一般の窓口のほかにいくつかの支援窓口があります。

1.新卒応援ハローワーク
■対象者
大学院・大学・短大・高専・専修学校などの学生や卒業後に就職が決まっていない人
■設置数
全国に57か所
■特徴
エントリーシートや履歴書の作成指導、面接指導のほか、就職フェアや就職に役立つセミナーなどのイベントも開催しています。
全国にネットワークがあるので、地元の企業はもちろん、UIJターン就職に関する相談も受け付けています。
2.わかものハローワーク
■対象者
おおむね35歳未満の正社員での就職を目指す人
■設置数
全国に28か所(わかもの支援コーナー・窓口については全国216か所に設置)
■特徴
担当の支援ナビゲーターが求職者個々の状況に合わせて支援プランを作成し、きめ細やかな指導を行っていきます。
また、各種セミナーを開催しているほか、同じ悩みや目的を持った人たちとの交流の場である「ジョブクラブ」を実施しています。
3.マザーズハローワーク
■対象者
子育てをしながら働きたい母親、父親
■設置数
全国に21か所(マザーズコーナーは173か所)
■特徴
キッズコーナーやチャイルドシートを置ける相談スペースなど、子供連れでも利用しやすい環境が整っています。
勤務時間に融通がきくなどの子育てしやすい仕事を紹介してくれるほか、社会保険や税金の仕組みなど、母親、父親が知っておきたい情報も豊富に提供してくれます。
4.ふるさとハローワーク
■対象者
通常のハローワークが設置されていない市町村の求職者
■設置数
全国に138か所
■特徴
国と市町村が共同で運営している施設で、通常のハローワークが設置されていない市町村において職業相談・職業紹介等を行っています。
「〇〇ふるさとハローワーク」という名称の窓口のほか、「〇〇地域職業相談室」のような名称のところもあります。

※各ハローワークの設置数は「公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績」より引用

ハローワークで受けられるサービス


ハローワークは「会社を辞めたときに失業保険の手続きに行くところ」というイメージが強い人も多いと思いますが、そのほかにも受けられるサービスがあります。
主なものを順に紹介していきましょう。

求人紹介

ハローワークの最も代表的なサービスが求人紹介です。
窓口で自分の希望にマッチした企業を紹介してもらうこともできますし、ハローワーク館内に設置されている求人自己検索機やインターネットサービスを利用して、求人を検索することもできます。

応募条件などで不明なことがあれば、相談員が中に立って企業に質問してくれるので安心です。

就職支援(就職相談、履歴書添削、面接対策など)

ハローワークでは、どんな仕事が自分に合っているのかアドバイスが欲しい、というような相談もすることができます。

また、履歴書の書き方指導や添削、面接に向けての対策など、応募者のスムーズな就職に向けての支援もしてくれます。

職業訓練

ハローワークでは、仕事を探している人を対象に「ハロートレーニング」と呼ばれる職業訓練を実施しています。

受講料は基本的に無料で、事務系をはじめとして、IT、建設・製造、サービス、介護、デザイン、理美容に至るまで多種多様な訓練分野を網羅したコースがあります。

失業保険などの手続き

会社を辞めたとき、失業保険の給付を受けるための手続きはハローワークで行います。
また、ハローワークで申請できる給付金は失業保険だけでなく、再就職手当、育児休業給付金などもあります。

手続きを忘れたりタイミングを逃すと、本来受けられるべきものが適用されなくなってしまうこともありますので、退職した、再就職した、など仕事に変化があったときには、ハローワークで手続きの必要があるかどうかを確認しましょう。

ハローワークを使うメリット


職業紹介を行っているエージェントなどは、民間にも数多く存在します。その中で、ハローワークを利用することのメリットはなにがあるのかを考えていきましょう。

全国各地に拠点があり通いやすい

ハローワークの特徴のひとつは、全国各地に施設があり実際に足を運んで相談がしやすいということです。

ハローワークの窓口で求人紹介を受けるのであれば、パソコンで会員登録などする必要はありません。
パソコンを使い慣れていない人や、相談員と直接顔を合わせてアドバイスを受けたい人、話をトントンと進めたい人などは、直接窓口に行けるハローワークが向いているでしょう。

希望地域の求人を見つけやすい

全国にネットワークがあるので、居住している地域だけでなく広い範囲の求人を探すことができるのはハローワークの特徴です。
UIJターン就職を考えている人でも、ハローワークなら希望の求人が見つかりやすいかもしれません。

また、ハローワークは求人の掲載にも費用がかからないので、民間の転職サイトなど掲載されていない、地元の小さな企業やレアな募集に出会えることもあります。

大企業に拘らず広い条件で就職先を探している人は、ハローワークに足を運んでみると思いがけない求人に出会えるかもしれません。

転職を強要されない

ハローワークは国が運営している機関です。企業から掲載料を取ったり、成功報酬をもらって成り立っているわけではありませんから、転職を急がせたり強要することはありません。

慌てず落ち着いて検討できるのはハローワークの良いところのひとつでしょう。

ハローワークを使うデメリット

バツ

大手企業の求人は少ない

ハローワークの求人情報には、地域の中小企業など、民間の転職サイトには掲載されていない企業も掲載されているのが良いですが、大手の求人が少ない傾向があります。

大手企業にターゲットを絞っている人には、民間のエージェントのほうが向いているといえるでしょう。

開庁時間は基本的に平日のみ

ハローワークの窓口が開いているのは、原則、平日の8時30分から17時15分までです。
仕事を続けながら転職先を探したい人にとって、ハローワークは通いやすいとはいえないでしょう。

ハローワークには「ハローワークプラザ」という出先機関があり、こちらは19時まで開いている曜日を設けているところも多くなっています。
受付可能な手続きはハローワークに比べて狭まりますが、職業相談・職業紹介業務はハローワークプラザでも同じようにできますので、上手に利用すると良いでしょう。

就職に対する自主性が求められる

ハローワークで求人を探すには、自分から進んでアクションを起こさなければなりません。

転職エージェントなら、自分の希望を登録しておけばオススメの求人情報を送ってくれますし、転職のコツや志望業界関連の情報を流してくれるなどのサービスがあります。
しかし、ハローワークは自分で窓口に出向いたり、インターネットサービスで情報を集めなければなりません。もちろん窓口ではさまざまな相談にのってくれますが、知りたいことがあれば「自分から問いかける」というアクションが必要です。

転職エージェントを使い慣れている人は、サービスが足りないと感じてしまうかもしれません。

ハローワーク利用の流れ

TOEIC 履歴書
ハローワークで求人紹介を利用する流れを確認しておきましょう。

ハローワークで求職者登録をする

ハローワークで求人情報の検索や仕事の相談、セミナーの受講などを行うには、まずハローワークカードを発行してもらう必要があります。
求職申込書に必要情報を記入して提出すれば、30分程度でハローワークカードが発行されます。

■求職申込書の主な記入項目
・住所、氏名、家族構成などの基本情報
・学歴、保持免許・資格
・希望する仕事
・希望月収、希望勤務時間、経験した仕事
・最終職歴、または現在勤めている仕事など

希望する仕事内容や希望月収など、詳細を決めていない人は窓口で相談しながら記入することができます。

求人を探す

ハローワークカードを発行してもらったら、求人を探します。探す方法は次の4つがあります。

・窓口で相談する
・求人自己検索機(ハローワークに設置されている求人検索用のパソコン)で探す
・掲示してある求人票から探す
・インターネットサービスで検索する

インターネットサービスは、ハローワークに出向かなくても自分のスマートフォンやパソコンで利用することができます。

ハローワーク職員から紹介状をもらう

応募したい企業が見つかったら、求人票を印刷するなどして窓口で職員に申し出ます。すると、職員が応募先に電話をして面接日程の調整をしてくれます。
あらかじめ企業に聞いておきたいことがあれば、このときに合わせて確認してもらいましょう。

応募が決まったら紹介状かもらえます。紹介状は面接のときに持参し、応募先企業に渡します。

採用試験を受ける

いよいよ採用試験です。履歴書、職務経歴書など、応募要項に指示のある書類とハローワークの紹介状を持参しましょう。

ハローワークでは、履歴書の書き方や面接の対策などについて相談することもできます。面接に役立つ各種セミナーも開催されていますので、積極的に利用しましょう。

まとめ この記事のおさらい

  • ハローワークは国が運営する職業紹介、就職支援を行っている機関です。
  • ハローワークには対象者や目的別に「新卒応援ハローワーク」「わかものハローワーク」「マザーズハローワーク「ふるさとハローワーク」などの種類があります。
  • ハローワークでは、求人紹介、就職支援、職業訓練、失業保険手続きなどのサービスを受けることができます。
  • 全国各地に拠点があり通いやすいこと、転職を強要されないことなどがハローワークのメリットです。
  • ハローワークのデメリットは、大手企業の求人は少ないこと、自分で動かないと情報が得られないことなどです。

転職エージェントを利用すれば、実際に転職しなくても自分の適正年収や、キャリアプランの相談に乗ってくれます。

まずは転職サイト、転職エージェントを気軽に利用してみましょう。

業種&年代など経歴特化型転職エージェントの紹介と比較 

転職したい!その思いに答える16のエージェント解説と、効率的な転職の仕方

マナラボが特におすすめする転職エージェント・転職サービスは以下のとおりになります。

それぞれの特徴を申し上げると、管理職クラス・外資希望の方ならJAC Recruitment・20代ならリクルートエージェントをおすすめします。

JAC Recruitmentはリクルート、dodaに次ぐ第三の売上規模を持ち、外資系に関してはTOPの人脈を持ちます。自分の実力を活かせる場を探している方は特におすすめです。

JAC

年収アップを実現したい方に。外資系企業への転職はJAC Recruitment

また、ハイクラスは他にビズリーチもございます。

ビズリーチ

リクルートエージェントは最大手で、まず転職すべきか、今の会社の方がよいのかの相談に乗っていただけます。転職案件は各年齢全般に渡って用意しているのも最大手ならではです。まずはご自身の経歴から、適正の年収なのかを相談していみてはいかがでしょうか?

r-agent

dodaは転職サイトとエージェントの両方の側面をもっています。とりあえずどんな求人があるのかな?と気になった場合はdodaがおすすめです。またdodaの登録はとても簡単でオレンジ色のボタンから必須項目を入れるだけで5分での登録が可能です。転職案件は20代から30代向けがもっとも多いようです。

またdodaには各業界の年収を知ることができるページもございます。
簡易的なものですが、一度利用してみてはいかがでしょうか。

doda