この記事では、「放送作家」の意味やなり方、年収、将来性などについて考察します。

「放送作家」と聞いて、どんな職業を思い浮かべますか?テレビなどの放送業界に関係する仕事とはイメージできても、具体的な仕事内容はよくわからない人は多いはずです。

この記事では、「放送作家」についての基本的な知識を紹介します。職業の選択肢のひとつとして、ぜひ参考にしてください。

放送作家とは


「放送作家」とは、テレビ番組やラジオ番組の企画や構成、台本などを作成する職業の人です。テレビドラマ以外の、バラエティー番組や情報番組を担当します。「放送作家」と「脚本家」を混同する人もいますが、放送作家は、あくまでもバラエティー番組や情報番組に関わる企画や台本を作成する人です。

脚本家は、「シナリオライター」とも呼ばれ、テレビドラマや映画の台本をつくる人で、放送作家とは仕事内容も異なります。混同しないようにしてください。

放送作家の仕事内容

放送作家の仕事には、大きく2つの流れがあります。ひとつは、新番組の企画づくりです。これはあくまでも、番組プロデューサーに対する企画提案ですから、提案がOKにならなければ仕事にはなりません。

しかし、番組企画は放送作家にとってもプロデューサーにとっても必要不可欠なものです。週に10本ぐらいはプロデューサーに対して企画案を提出している放送作家も少なくありません。特に新人の放送作家がプロとして認められるためには、企画提案は欠かせません。

もうひとつは、ある程度の番組の方向が決まっている時点で、番組プロデューサーから企画や構成を依頼される場合です。この時点で仕事の発注は決まっていますから、仕事として成立します。

一般的な仕事の流れ

まずは、プロデューサーやディレクターと放送作家の会議から始まります。番組のタイトルやコーナー、タレントなどについて話し合いが行われ、それをもとに放送作家は、構成案を作成します。

放送作家の仕事で重要なのが取材です。番組で扱えそうなネタを探し、実際に情報を集めます。その情報に基づいて構成案を作成していきます。

放送作家が作成した構成案に関して何度か会議がおこなわれ、台本に落とし込んでいきます。

ドラマなどの台本との違い

放送作家の台本は、ドラマの台本とは少し異なります。ドラマの台本は、小説のようにストーリーの流れに従って、シーンやセリフが書かれていますが、バラエティーなどの台本はストーリーではありません。コーナーごとのテーマに合わせた進行を台本で説明します。

台本では、MCのセリフは書かれていますが、出演者などのコメントは具体的には書かれていないことが多くなっています。「○○の感じで」や「その場のノリで」など抽象的な表現も多くなりますが、これは出演者のキャラや特徴に合わせて指示したものです。

このような台本が書けるためには、MCや出演者のことをきちんと理解していなければなりません。放送作家にとって、MCや出演者の特徴やクセなどの情報も重要になります。

日本の有名な放送作家

テレビ放映が日本で始まって以来、数多くの放送作家が誕生してきました。その中でも代表的な人を5人紹介します。

永六輔
テレビにおける草分け的存在の放送作家。1961年4月から放送されたNHKの番組「夢で逢いましょう」を担当。みずからもラジオ番組のパーソナリティーとして出演。数多くの人々に愛されました。
青島幸男
まさにテレビの創世期に放送作家としてデビュー。1961年6月4日から日本テレビでスタートした「シャボン玉ホリデー」は国民的人気番組に。本人も出演し、「青島だあ」のギャグで一躍有名になりました。直木賞作家、映画監督、東京都知事など幅広く活躍。
秋元康
AKBの生みの親として有名な秋元康さんですが、実は高校生のころから放送作家として頭角を現し、TBSの人気番組「ザ・ベストテン」など数多くの番組を手がけています。その後、「川の流れのように」など多くの歌謡曲を作詞、さらには「おニャン子クラブ」のプロデュースなど幅広く活躍しています。
ダンカン
最近は、放送作家になる芸人が増えてきました。その草分け的存在とも言えるのが、ダンカンさんです。タケシ軍団の一員として数々のバラエティー番組で活躍、役者としても数多く出演しています。
鈴木おさむ
森三中の大島美幸さんと結婚して話題になった放送作家の鈴木おさむさん。高校時代に放送作家を目指し、19歳で放送作家デビューした強者です。バラエティー番組をメインに数々の番組を担当。小説や脚本など活動の場を広げています。

「放送作家」と「構成作家」の違い

番組の「作家さん」のことを「構成作家」と呼ぶ人もいますが、「放送作家」とどう違うのでしょうか?

厳密に言えば、「放送作家」は、番組の出演者の動きやコメントなど細かな指示を書いた台本を作成する人のことで、「構成作家」は、番組のコンセプトやおおまかな流れの企画を作成する人のことです。

しかし、実際の現場では「放送作家」と「構成作家」は、イコールです。放送作家の仕事内容で説明したように、企画から台本作成の全てをおこないます。どちらでも同じですが、「放送作家」の方が、やや格上のイメージがあります。

放送作家になるには


テレビなどの台本をつくる放送作家になりたいと思う人も少なくないでしょう。では、具体的に、どのようにすれば放送作家になれるのでしょうか?

放送作家になるのに決まったルートはない

放送作家になるために、こうすればよいという決められたルートはありません。あるとすれば、とにかく業界に近づくことです。番組制作会社に就職して制作のノウハウを学ぶのもひとつの方法です。

そのためには、大学や専門学校を卒業して就職活動するという道もあります。また、大卒でなくても「放送作家の見習い」を募集しているプロダクションもあるので、こまめにチェックしましょう。

また、芸能プロダクションに入ってタレントとして世に出てから目指す方法も考えられますが、かなり難しい選択です。

学歴や資格も重視されない

放送作家になるのに学歴や資格は関係ありません。放送作家に必要なのは文章力だけでなく、情報収集力です。いかに多くの情報の中から番組に使えそうな情報をピックアップできるかです。そして、それを魅力的な番組に仕上げる構成力も不可欠です。

このような能力があれば、だれでもすぐに放送作家になれると言えるでしょう。

しかし、そんな人はごくまれですね。実際に放送作家になるには大きく2つの方法があります。ひとつは、番組制作会社や企画会社の社員として働く方法です。会社が仕事として請け負ってきた番組などの企画や構成を作成します。

もうひとつは、フリーランスで放送局や制作会社から請け負う方法です。これは、その能力を認めてもらうことが重要ですから、ある程度の実績がないと難しいでしょう。

放送作家の年収


放送作家の年収は、ピンキリです。制作会社や企画会社に入っていれば、その会社の規定の収入になります。一般的には200~300万円ぐらいが平均です。

フリーランスの場合は、基本的に本数契約です。新人で1本あたり3~5万円ぐらいですから、月4本やっても12~20万円。毎月仕事があるとは限りませんから、アルバイトをしながら放送作家を続けている人もいるようです。

人気の放送作家になれば、1本単価も上がり、年収1000万円以上稼ぐ人も少なくありません。芸人と同じで、人気次第と言えるでしょう。

放送作家の勤務体系と休日

雇用形態
放送作家には決まった勤務体系も休日もありません。あくまでも、番組の制作スケジュールに合わせて納期が決まっているので、納期に間に合わせることが最優先です。そのためには、徹夜仕事になることも。当然、休日もありません。

逆に、仕事がなければ、「毎日が日曜日」です。フリーランスなら、まさに死活問題になりますね。

制作会社や企画会社の社員であっても、勤務体系や休日は同様です。納期に間に合わせるためには、休日も返上して働かなければなりません。

放送作家の将来性

鷹揚
なにかと厳しそうな放送作家ですが、その将来性はどうでしょうか?

今やテレビ番組は、地上波だけでなく、BSやCS、さらにはインターネット番組など幅広い形態で登場しています。そういう意味では、放送作家の需要は高まっていると言えます。

但し、低価格で制作している番組も少なくないので、儲かる仕事になるかは、いささか疑問です。

放送作家がおもに勤める場所


フリーランスではなく、放送作家として勤務する場所としては、まず番組の制作会社があげられます。実績のある制作会社であれば、レギュラー番組を数本抱えているので、仕事に困ることはありません。

また、放送作家を抱えている企画会社もあります。売れっ子の放送作家が代表になっている場合が多く、それなりに仕事は多いはずです。

制作部門があるタレント事務所でも、放送作家を抱えているところもあります。但し、かなり実績がないと仕事にあふれてしまう危険性もあるので、注意が必要です。

放送作家のなり方は人それぞれです。業界に接点がなければ、まずは制作会社などに就職するのが近道と言えるでしょう。

まとめ この記事のおさらい

・放送作家は、テレビ番組やラジオ番組の企画や構成、台本などを作成する職業の人。
・放送作家の仕事は、プロデューサーやディレクターと打ち合わせをして番組の企画や構成を作成することです。
・日本の有名な放送作家には、「永六輔」「青島幸男」「秋元康」「ダンカン」「鈴木おさむ」などがいます。
・放送作家になるには、決まったルートはなく、学歴も資格も必要ありません。
・放送作家には勤務体系も休日も関係ありません。年収もピンキリです。
・インターネト番組などさまざまな番組が登場しているので、放送作家の需要は高まっています。
・放送作家の勤める場所には、番組制作会社や企画会社、タレント事務所などがあります。

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