採用面接において、自己紹介は面接序盤の定番です。この自己紹介は応募者にとっては自分を印象づける重要な時間です。

この記事では、転職、就職活動の面接での自己紹介のポイントを、事例別の例文を交えて解説します。

今まで自己紹介について深く考えたことがなかった人、自己紹介で何を話したらよいか迷った経験がある人、転職、就職の面接予定がある人などに役立てていただける内容です。

面接における自己紹介とは

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採用面接では、面接の冒頭で「まず簡単に自己紹介をお願いします」と投げかけられるケースが非常に多いです。

面接ではほとんどの場合、採用担当者と応募者は初対面です。面接の最初に自己紹介の時間を持ってくるのは、場の空気を緩めて話をしやすくするアイスブレイクの意味合いと、応募者の経歴や人柄を知って、今からの面接をどう運ぶかを考えたいという理由があるためです。

「名前や経歴は聞かなくても履歴書に書いてあるじゃないか」と思うかもしれませんが、採用担当者は自己紹介で応募者の話し方や第一印象から、「どんな人物なのか」「自社にマッチする人柄なのか」を知ろうとしています。

従って、自己紹介をするときには、話す内容はもちろんですが、話し方や声のトーン、表情などもにも気を配る必要があります。

「自己紹介」と「自己PR」の違い

自己紹介を求められたときに気をつけたいのが、自己PRと混同してしまわないようにするということです。

自己紹介は自分のことを簡単に知ってもらうためのもので、名前や学歴、職務経歴、趣味など自分の基本となる情報を伝えます。一つひとつ深く掘り下げるというよりは、「私はこんな人です」というのを分かりやすく簡潔に伝えるものです。ここでは自己PRに繋がる話は概要だけにとどめます。

旅行が趣味なのであれば「旅行が趣味で、アルバイトをしてためたお金で大学時代に3か国を周りました。特に印象に残っているのはインドです。」くらいがちょうどよいでしょう。

対して自己PRは、ひとつの経験やエピソードに焦点をあてて、どんな経験をしてそこから何を学んだのかを伝えるものです。自分を紹介するだけではなく、強みをアピールするのが自己PRです。

インド旅行をベースに自己PRをするのであれば、「私の強みは問題解決力です。インドの旅行ではスマートフォンを盗まれるというアクシデントに見舞われました。言葉もなかなか通じない環境の中、現地の人とコミュニケーションをとりながら、スマートフォンを探し出すことができました・・・・」のように、ひとつの経験やエピソードに焦点をあて、何を学んだか、どう自分が成長したかをアピールするのが自己PRです。

自己紹介を求められたのに、長々と自己PRを始めてしまってはマイナスの印象になってしまいます。どちらを求められたのかしっかり理解したうえで話すようにしましょう。

面接の自己紹介で採用担当者がチェックするポイント

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自己紹介で採用担当者がチェックするのは、大きく「人柄」「説明能力」の2つです。

人柄

自己紹介の時間は面接の頭に設けられるのが一般的です。採用担当者は自己紹介での印象から応募者の人柄を知りたいと思っています。

「明るくハキハキと話せるか」「人を引き付ける魅力があるか」「真面目で誠実か」などの基本的なことですが、自己紹介の短い時間でおおよその第一印象は決まるといっても過言ではありません。

人柄を分かってもらうには、構えすぎず、普段の自分のよい面が出せるように話すことが一番でしょう。

説明能力

もうひとつ採用担当者が見ているのは説明能力です。

自己紹介は短い時間内で自分のことをコンパクトに話すことが必要です。限られた時間で伝わりやすく話をまとめる説明力があるかも採用担当者はチェックしています。

面接で自己紹介をするときのポイント

相違ない

趣味の話は入れなくてもよい

自己紹介では名前や経歴に加えて趣味の話をするのが通例だと考えている人もいるでしょう。確かに趣味の話は自分の人柄を分かってもらいやすいですし、その後、話を発展させやすいというメリットがあります。

しかし、無理に趣味の話を作る必要はありません。採用担当者は自己紹介で応募者の人柄が知りたいと考えています。趣味に限らず、自分の好きなことやこだわっていること、頑張ったことなどを話せばよいのです。

新卒なら学生時代に頑張ってきたサークル活動やアルバイトのこと、転職なら前職で力を入れていたことなどを話せばよいでしょう。

自己紹介の長さは1分程度を目安に

自己紹介の時間は1分程度を目安にします。1分というと短く感じるかもしれませんが、実際に時間を計って話してみると、名前、年齢、出身地、経歴を話しても30秒程度に収まるものです。

自己紹介は自己PRとは違って自分のことを簡潔に話すのがポイントです。PRや志望動機まで盛り込んで長くなり過ぎないように注意しましょう。

場合によっては「30秒程度で」「1分くらいで」と長さを指定されるケースも考えられます。長さを指定されたときに備えて、長いバージョンと短いバージョンを考えておくと慌てずにすみます。

姿勢や表情、喋り方にも気をつける

面接全般を通していえることですが、話す内容だけでなく、姿勢や表情、声のトーンや話すスピードなどにも気を配ることが重要です。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱したメラビアンの法則では、話し手が聞き手に与える影響は、話の内容などの言語情報が7%、声の大きさやトーンなどの聴覚情報が38%、表情や仕草などの資格情報が55%だといわれています。普段の会話でも相手の口ぐせや髪を触るくせが気になって、話の内容があまり入ってこなかったいう経験がある人もいるのではないでしょうか。

面接の冒頭で行われる自己紹介で第一印象が決まります。姿勢を正してしっかり前を向く、笑顔を心がける、聞き取りやすい声でハキハキ話す、ということを意識しましょう。面接の初めは緊張して早口になってしまいがちです。意識してゆっくり話すくらいがちょうどよいものです。

自分の表情や声は自分ではなかなかわからないものです。家族や友人に聞いてもらったり動画を撮ったりして、相手からどう見えているかをチェックすると参考になります。

面接の自己紹介で話す内容【転職面接の場合】

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転職面接の自己紹介では次の内容を話します。

①名前

まず初めに自分の名前をフルネームで名乗ります。名前に続けて、「本日は面接の機会をいただきありがとうございます。」のように、面接に招いてもらったお礼の言葉を述べると丁寧です。

②経歴や職歴

今までの経歴を簡潔に話します。〇年〇〇企業入社、いうような履歴書の職歴欄をそのまま読むような説明は要りません。どんな業種でどんな仕事に携わったのかがわかるように話します。大学の専攻と仕事内容に特に関係がない場合は、必ずしも学歴にふれる必要はありません。

③現在の職務内容

直近の仕事の職務内容について簡単に説明します。経歴に続ける形で話すとスムーズです。

「大学卒業後は保険会社に入社し、主に個人の新規顧客開拓を担当しておりました。その後は食品メーカーに転職し法人営業を3年間担当しております。」

④結びの言葉

自己紹介の最後は「本日はよろしくお願いいたします。」で締めくくります。

転職面接の自己紹介の例文

TOEIC 履歴書

営業職で働いている人の自己紹介例

〇〇〇〇と申します。本日は面接の機会をいただきありがとうございます。

私は大学卒業後、2年ほど保険会社で個人のお客様の新規開拓を担当しておりました。その後、企業を相手に大きな仕事もしてみたいと考え、食品メーカーに転職して法人営業を3年間担当しておりました。商品を販売するだけでなく、お客様が利益を上げる方法を提案できるコンサルタント的な役割としてお客様に接してまいりました。

この経験を御社でも存分に活かして売上に貢献したい思っております。本日はよろしくお願いいたします。

事務職で働いている人の自己紹介例

〇〇〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。

大学卒業後、製造メーカーで営業事務に従事しており、今年で5年目になります。主な業務内容は売上管理、発注管理、営業資料作成などです。また、営業サポートとしてクライアントと電話やメールでやり取りする場面も多くありました。

モットーは「できない」と言わないことです。自分で仕事を狭い範囲に収めず、何ごとも一度やってみるという精神でフットワークの軽い事務スタッフを目指してまいりました。

今までの経験をぜひ御社でも活かしていきたいと思っております。本日はよろしくお願いいたします。

フリーターの自己紹介例

フリーターの場合は、応募した職種に関連の深いものを中心に、アルバイトでの経歴を話すのがよいでしょう。

〇〇〇〇と申します。本日は面接にお呼びいただきありがとうございます。

私は、アルバイトとしてコンビニエンスストアで1年間働いた後、大手居酒屋チェーンで3年間、調理・接客に携わってきました。1年ほど前からは、アルバイトリーダーとして新人アルバイトの教育やシフト管理を任されております。

長く接客業に携わってきたコミュニケーション力を活かし、御社で営業として活躍したいと思っております。本日はよろしくお願いいたします。

面接の自己紹介で話す内容【新卒の就活の場合】

①名前

自分の名前をフルネームで名乗ります。当たり前のことのように思いますが、話す内容に気をとられて名前を言い忘れないように気をつけましょう。

②大学名・学部名・学科名

大学名・学部名・学科名と、研究テーマなどを簡単に述べます。

③大学時代に力を入れてきたこと

学生時代に力を入れてきたこと、ゼミやサークル、アルバイト、ボランティア活動などについて簡潔に話します。長くなり過ぎないように注意しましょう。

④あいさつや意気込みなど

最後は「本日は面接にお呼びいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。」と、元気に挨拶をして締めくくりましょう。

新卒の就活では、面接慣れしていないために言い間違えたり言葉に詰まったりしてしまうこともあるかも知れません。さらに緊張が高まってしまう場面ですが、落ち着いて言い直せば大丈夫です。深呼吸をして「失礼しました。言い直します。・・・」と続ければ問題ありません。

新卒者の就活面接の自己紹介例

建築士
△△大学、人文学部、欧米文化学科の〇〇〇〇と申します。欧米の食文化に興味があり、卒業論文は菜食主義をテーマに準備を進めております。

大学2年生の夏にスウェーデンにホームステイしたことは、欧米文化を知るうえで貴重な体験となりました。御社で食に関わるグローバルな活躍ができたらと思っております。

本日は面接のお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。

まとめ この記事のおさらい

  • 面接では冒頭に自己紹介を求められるのが一般的です。
  • 自己紹介と自己PRを勘違いしやすいので注意が必要です。
  • 自己紹介は自分の基礎情報や経歴を簡潔に伝えるもので、自己PRは自分の強みをアピールするものです。
  • 採用担当者は自己紹介で人柄や説明能力をチェックしています。
  • 自己紹介は1分程度を目安に表情や話し方にも気を配ります。
  • 転職面接の自己紹介では、名前と経歴、前職の職務内容などを話します。
  • フリーターの場合は応募先の職種につながるようなアルバイトの経歴を話します。
  • 新卒の就活時の面接では、名前と大学名、学部、学科、学生時代に力を入れてきたことなどを話します。
  • 転職エージェントを利用すれば、実際に転職しなくても自分の適正年収や、キャリアプランの相談に乗ってくれます。

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