この記事では新型コロナウイルスに伴う仕事への影響について解説いたします。

連日ニュースで取り上げられるなど社会的な関心が高いコロナウイルスですが、経済や仕事への影響は少なくありません。

そこで今回は仕事や就活への影響、今後の展望などについて取り上げました。

この記事の中で一つでも参考になるような内容があれば幸いです。

新型コロナウイルスとは

新型コロナウイルスとは「発熱や上気道症状を引き起こすウイルス」で、強い倦怠感を訴える人が多いです。

一部の症例は人工呼吸器など集中治療を要するような重篤な肺炎症状を呈しており、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。

また新型コロナウイルスのその他の特徴としては、次のようなものが挙げられるでしょう。

・ヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類がある
・ヒトからヒトへ感染する
・潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)程度
・感染経路としては、主に飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられる

上記の飛沫感染とはくしゃみや咳、つばと一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染するものです。

例えば電車やイベント会場など、お互いの距離が十分に取れない状況で一定時間いる場合はこの感染経路が考えられます。

また接触感染は感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後にその手で周りの物に触れるとウイルスが付き、他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染するものです。

主な感染場所としては電車やバスのつり革、ドアノブやスイッチなどが挙げられるでしょう。

新型コロナウイルスの予防策

新型コロナウイルスはヒトからヒトへ感染することが分かっており、自身が感染してしまわないように予防策を講じることが不可欠です。

予防策として、まずは石けんやアルコール消毒液などによる小まめな手洗いをするのが良いでしょう。

咳などの症状がある人が咳やくしゃみを手でおさえると、その手で触ったドアノブなど周囲のものにウイルスが付着し、ドアノブなどを介して他者に病気を移してしまう可能性があります。

そのようなことが起こらないよう、咳やくしゃみをする際にはマスクやティッシュ、ハンカチや袖などを使って口や鼻をおさえる「咳エチケット」を心がけることが重要です。

特に電車の中や屋内などで、お互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間いる場合にはより注意が必要だといえるでしょう。

上記に加えて、公共交通機関や人混みの多い場所を極力避けるといったことも有効です。

またマスクは咳やくしゃみによる飛沫やそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。

マスクを着用することは混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では有効な感染症予防策の一つです。

新型コロナウイルスの仕事への影響

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ為、政府や企業は様々な対策が求められています。

その結果、仕事への影響が少なからず現れているのが現実です。

この項目では、コロナウイルスが与えている仕事への影響についてピックアップしました。

労働者への影響

少しでも熱があったり、風邪っぽい症状が見られる場合は仕事を休むように指示をしている企業は多く見られます。

この機会に未消化だった有給休暇を取得したり、時差通勤を奨励する企業も多いです。

その一方で、深刻な人手不足を理由に熱があっても欠勤を認めてもらえないという声もあります。

また政府が一律の自粛要請をしているわけではありませんが、不要不急な出張や懇親会などは慎むのが望ましいとされています。

このような時局下の為、前々から予定していた出張が取り止めになったり、お世話になった人への送別会がキャンセルになったりすることも仕方のないことかもしれません。

企業への影響

自社の労働者が感染することを防ぐ為、事業所に立ち入る前にアルコールや石鹸での手洗いを必須とする方針を出している企業は多く見られます。

大体的に人が集まるイベントを急遽中止したり、外部からの来訪を制限したりする企業もあり、このことが及ぼす経済への影響は決して小さくありません。

また海外からの部品の供給が滞ってしまい、生産にも影響が出ているといった企業もあります。

消費者への影響

マスクは慢性的な在庫不足に陥っており、フリマアプリなどでは高額なマスクの出品が相次ぐなど大きな社会問題として取り上げられました。

そうした状態を打破すべく、国内生産体制の強化や輸入品の確保に取り組み、例年以上の枚数(毎週1億枚以上)が供給されるようになったのは官民の協力があってのものです。

一方、市役所職員などをかたって高額でマスクや消毒液を売りつけようとしたり、義援金を振り込ませようとする悪徳商法なども発生しています。

こういった手口に巻き込まれない為にも、冷静な判断が必要です。

就活への影響

コロナウイルス蔓延を防ぐ為、企業説明会を中止する企業が続出しました。

インターネットを使って事業説明や面談を行う企業もあるものの、対面でやり取りできる機会が減ったことに対して求職者や学生は困惑の色を隠せないことでしょう。

売り手市場が続く中で自社をアピールする貴重な場を失ったこともあり、ダメージが大きいのは企業側も同様です。

各企業の動きを注視しながら就活を行っていくことが必要になってくる為、例年以上に難しい対応を求められているといえるかもしれません。

新型コロナウイルスの影響例

あらゆる業界で影響していることが予想される新型コロナウイルスですが、実際にどのような事態になっているかを複数ピックアップしました。

なお今回取り上げたのはあくまで一例で、その他の業界でも少なからず影響が出ていることを申し添えておきます。

観光業

ホテルや旅館では海外客からのキャンセルが相次ぐなど、インバウンド需要の比率が大きい業界はコロナウイルスの影響が大きいといえます。

数ヶ月先の予約まで見直されるケースもあり、それは観光バス業界や航空業界のように観光に関連する業界も同様です。

大幅値引きやキャンペーンなどによって集客する動きも見られますが、どれだけの効果が見込めるかは定かではありません。

その一方で、普段は大混雑している人気観光地の人が減っている為ここぞとばかりに足を運ぶという人もいるようです。

製造業

製造業の中には海外からの部品供給が止まってしまい、自社製品の出荷にも影響が出ている企業があります。

在庫を取り崩したり代替品を手配したりすることで急場を凌ぐ動きもありますが、今後どのようになっていくかは未知数です。

ある製品の出荷が止まると連鎖的に影響が波及していくという面もあり、他の業界への影響も懸念されています。

マスク関連業界

全国的なマスクの品薄状態が続いている為、政府と企業が連携して増産体制を行っているのがマスク関連業界です。

マスクに関係するのはメーカーだけではなく、マスクを販売しているドラッグストアや輸送の要である物流会社も含みます。

例えばマスクを大量に生産したとしても、特定の人ばかりが買い占めてしまっては安定供給が成り立っているとはいえません。

そこで小売業界が一人当たりに販売する量を制限することによって、なるべく多くの人の手に渡るようにしているというわけです。

興行業界

スポーツや音楽イベントなどに携わる業界は、多くの人が一箇所に集まることなどからイベントの延期や中止を余儀なくされています。

人が直接集まることが大きな収入源になっている企業の経済的損失は計り知れません。

また映画館やテーマパークでも客足が遠のいているケースもあり、人が集う場に訪れることを避ける動きも見られます。

働き方に対する新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの影響は悪いことばかりではありません。

半強制的に働き方を変更せざるを得ない状況に陥ったことで、働き方が善処したという企業も見られるからです。

そこでこの項目では、働き方に対するコロナウイルスの影響について取り上げました。

リモートワークの促進

「リモートワーク」とは「所属している会社のオフィスではなく、自宅で働くこと」で、「在宅勤務」や「テレワーク」とも呼ばれています。

インターネット環境が普及したことで、会社のオフィス以外で働くことを推奨する企業は増加傾向にありました。

例えば出産後の育児と仕事の両立において、出勤する必要がない在宅での勤務が可能になることは人材確保の面で企業側にもメリットがあるのです。

しかしながら、セキュリティや労務管理の観点から難色を示す企業も少なくありませんでした。

そんな中コロナウイルスにより出社の見合わせを決断した企業もあり、「リモートワーク」の活用が一段と加速することが予想されています。

時差通勤の奨励

大都市圏における満員電車は、閉鎖空間で人が密集していることから病原菌やウイルスが広がりやすい環境だといえます。

そうした状況から自社の従業員を守る為、電車が混雑する時間を避ける時差通勤を奨励している企業も出てきました。

例えば出社時間を9時から11時にすることによって、人が集中する時間帯を避けて通勤できるようになるというわけです。

満員電車によって仕事をする前から疲弊するという事態を解消できるということもあり、今後時差通勤を導入する企業が増えていくかもしれません。

まとめ この記事のおさらい

・新型コロナウイルスは「発熱や上気道症状を引き起こすウイルス」で、ヒトからヒトへ感染することから大きな社会問題になっている

・新型コロナウイルスの対策としては石けんやアルコール消毒液などによる小まめな手洗い、マスクの着用などが考えられる

・新型コロナウイルスの影響で出社の見合わせや懇親会の中止を支持する企業もある一方で、人手不足を理由に欠勤を認めない企業もある

・企業説明会を中止する企業が続出したこともあり、企業はもちろん就活している求職者や学生もその対応を求められることになった

・新型コロナウイルスは、あらゆる業界に少なからず影響を及ぼした

・新型コロナウイルスがきっかけになり、「リモートワーク」や時差通勤が促進されたという側面もある