ここでは、「一粒万倍日」のについて解説しています。

またこの記事を通して、「一粒万倍日」以外の選日についても学ぶことができます。

一粒万倍日とは|読み方・意味

「一粒万倍日」は「いちりゅうまんばいび」もしくは「いちりゅうまんばいにち」と読みます。

日の吉凶を占う「選日(せんじつ)」の1つで、縁起の良い日とされています。

「一粒万倍日」は、“一粒の籾(もみ)が何倍にも実る稲穂になる”という意味を持っており、暦の上で、何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、を出すことに吉であると言われています。反対に、苦労の種が何倍にも膨らんでしまうとされており、借金など人から物を借りることは避けた方が良い日となります。

「一粒万倍」の語源は、「報恩経(ほうおんぎょう)というお経にあると言われていますが、お経の中には「世間求レ利、莫レ先ニ耕レ田者一、種レ一万倍」と書かれており、「少しの物からでも何万倍の収穫が得られるから、どんな小さなことも大切にせよ」という戒めの意味を持っています。

そして、「小さなものを大きく増やす」という意味から、「一粒万倍日」は、縁起の良い日として扱われるようになったとされています。

一粒万倍日以外の選日

日本では古くから、日時や方角から、吉凶を占う風習があり、それが書かれた物を「暦」と呼びます。

暦には、お日柄を見るのに使われる「六曜」、吉凶を判断する「十二直」、そのほか「七曜」「二十八宿」「九星」「歴注下段」などさまざまありますが、これらの暦に含まれなかった日を「選日」と呼びます。

上記に挙げた「一粒万倍日」は、この「選日」の一つですが、「選日」にはこのほかにも下記のようなものがあります。

八専(はっせん)

何事も上手くいかない凶日とされており、特に法事・婚礼・神仏事には不向きであると言われています。鍼灸や柱を立てることすらも不吉です。

十方暮(じっぽうくれ)

苦多くして功の少ない日とされています。特に新規事業の立ち上げ・旅立ち・移転・結婚には不向きです。

三隣亡(さんりんぼう)

建築業の大凶日。柱立てや棟上げ、土起こしなどをすれば三軒戸隣まで災いを及ぼすと言われています。建築に関することは一切忌むべき日とされます。

天一天上(げんいちてんじょう)

天一神(てんいちじん)と呼ばれる方角神が天に上る日とされている。この日から16日観は、方角の禁忌のない期間となります。旅行や移転に適していていますが、家の中を清潔にしなければ祟りがあるといわれています。

不成就日(ふじょうじゅび)

何かを始めても結果的にはうまくいかない日とされています。特に結婚・開店開業・学問はじめ・移転・祈願始め・子供の命名などには凶日であると言われています。

大犯土/小犯土(おおづち/こづち)

土を犯してはならないとされ、穴掘り・井戸掘り・築墓・種まきなどは慎む日と言われています。

三伏(さんぷく)

夏の時期の3回の“庚の日”を三伏と言います。種まき・療養・遠行・男女の和合などすべて慎む日と言われています。

庚申(こうしん、かのえさる)

商売や相場など、お金に関わる物事を行うのには吉ですが、夫婦関係を慎む日とされ、婚姻も避けた方が良い日と言われています。

甲子(かっし、こうし、かし、きのえね)

物事の始まりとして重んじられ、さまざまな行事が行われる日とされています。この日に宿った子供は盗人になると言う俗説もあり、夫婦関係を慎む日と言われています。

他、吉日とされる歴注

上記に挙げた「選日」以外に、吉日とされる歴注は「母倉日」「天赦日」「天恩日」「大明日」「月得日」「神吉日」「鬼宿日」が挙げられます。

これらの吉日を総称して「七箇の善日(ななこのぜんにち)」と言います。

母倉日(ぼそうにち)

「母が子を育てるのと同じように、天が人間をいつくしむ日」とされており、何事にも吉で、特に婚姻関係の良日と言われています。
また、家を建てたり、宝くじや財布を買う、引っ越しなどにも適しています。

天赦日(てんしゃにち)

「神が赦す」という名前の通り、百神が天に昇り万物の罪をすべて赦す日とされています。日本の暦の中で最も良い吉日とされ、あらゆる開運効果があると言われています。
金運に関わる事柄、婚姻関係、商売の開業などに適した日となります。

天恩日(てんおんにち)

「天の恩恵ですべての人が幸福を得られる日」とされており、任官、婚礼などの慶事に良い日と言われています。5日連続になることが特徴的で、この期間に旅行などを企画すると良いとされます。

大明日(だいみょうにち)

「天地の道が明るく照らされる日」とされています。特に婚礼などの慶事、建築、移転、旅行などに吉とされ、他の凶日も打ち消す日だと言われています。

月徳日(げつとくにち)

「その月の福徳をつかさどる日」とされています。特に住居の増改築に良い日と言われています。

神吉日(かみよしにち)

何事においても良い吉日。特に参拝、祈願、祖先を祭るなどの神事に適した日だと言われています。

鬼宿日(きしゅくにち)

「鬼が住処にいて外を出回らない日」とされています。鬼に邪魔をされないため、何事をするにも良い日だと言われていますが、婚礼関係だけは凶だとされています。

一粒万倍日と天赦日が重なる日も

「一粒万倍日」は、月に4~7回あり、「大安」や「寅の日」「天赦日」などの他の吉日と組み合わせられるのが特徴です。特に、日本の暦の中で最も良い吉日とされる「天赦日」と一致する日は、吉日中の大吉日とされ、あらゆる出来事に最良の日と言われています。

2019年においては、6/26(金)・9/8(木)が「一粒万倍日」と「天赦日」が重なる日となっています。

一粒万倍日に吉とされることは

「一粒万倍日」に吉とされることは、以下の事柄だと言われています。

財布を使い始める

「一粒万倍日」は、何かを始めるのに良い日だと言われています。そのため「財布の使い始め」に適した日だとされています。

宝くじを買う

「一粒万倍日」は、一粒の籾が何倍もの稲穂になるという意味を持っています。そのため、1円が何倍にも増えると考えられ、宝くじを買うのに適した日とされています。

結婚・入籍

「一粒万倍日」は、何かを始めるのに良い日だとされ、新しい人生のスタートとなる「結婚・入籍」には適した日だと言われています。また、プロポーズや告白にも吉日とされています。

引っ越し

「一粒万倍日」は上記以外にも、開店・開業、投資・出資・口座開設、出生届、種まきなどに良い日だとされています。

2019~20年の一粒万倍日

2019年1月~2020年12月までの「一粒万倍日」は、下記の通りです。

2019/1/1~2019/12/31

1月:2日(水)、3日(木)、6日(日)、15日(火)、18(金)、27日(日)、30日(水)
2月:9日(土)、14日(木)、21日(木)、26日(火)
3月:5日(火)、6日(水)、13日(水)、18日(月)、25日(月)、30日(土)
4月:9日(火)、12日(金)、21日(日)、24日(水)
5月:3日(金)、6日(月)、7日(火)、18日(土)、19日(日)、30日(木)、31日(金)
6月:13日(木)、14日(金)、25日(火)、26日(水)
7月:8日(月)、11日(木)、20日(土)、23日(火)
8月:1日(木)、4日(日)、7日(水)、14日(水)、19日(月)、26日(月)、31日(土)
9月:7日(土)、8日(日)、15日(日)、20日(金)、27日(金)
10月:2日(水)、12日(土)、15日(火)、24日(木)、27日(日)
11月:5日(火)、8日(金)、9日(土)、20日(水)、21日(木)
12月:2日(月)、3日(火)、16日(月)、17日(火)、28日(土)、29日(日)

2020/1/1~2021/12/31

1月:10日(金)、13日(月)、22日(水)、25日(土)
2月:3日(月)、4日(火)、9日(日)、16日(日)、21日(金)、28日(金)
3月:4日(水)、7日(土)、12日(木)、19日(木)、24日(火)、31日(火)
4月:6日(月)、15日(水)、18日(土)、27日(月)、30日(木)
5月:12日(火)、13日(水)、24日(日)、25日(月)
6月:5日(金)、7日(日)、8日(月)、19日(金)、20日(土)
7月:2日(木)、14日(火)、17日(金)、26日(日)、29日(水)
8月:7日(金)、8日(土)、13日(木)、20日(木)、25日(火)
9月:1日(火)、6日(日)、9日(水)、14日(月)、21日(月)、26日(土)
10月:3日(土)、9日(金)、18日(日)、21日(水)、30日(金)
11月:2日(月)、14日(土)、15日(日)、26日(木)、27日(金)
12月:10日(木)、11日(金)、22日(火)、23日(水)

まとめ この記事のおさらい

  • 「一粒万倍日」は「いちりゅうまんばいび」もしくは「いちりゅうまんばいにち」と読む。
  • 「一粒万倍日」は、日の吉凶を占う「選日(せんじつ)」の1つで、縁起の良い日とされている。
  • 「一粒万倍日」と「天赦日」が重なる日は、最も運気の高い日だとされている。
  • 「一粒万倍日」は、財布の使い始め、宝くじを買う、結婚・入籍、引っ越しなどに最適の日だとされている。