「これを最後の転職にしよう」「今度こそこの仕事を長く続けよう」、そう思っているのに何度となく転職を繰り返してしまう人がいます。「仕事をすぐに辞めてしまう人=我慢が足りない」と思われがちですが、それだけが理由ではありません。

その記事では、仕事が続かない人の特徴や続かない原因について解説します。また、仕事が長く続けられないタイプの人はどうしたら上手くいくのか、対処法も考えていきます。

仕事が続かない人の特徴

仕事が続かない人にはいくつかの特徴があります。仕事を続けられない多くの人は、いくつかの特徴を複合的に有しているといえます。

経済的に困っていない

実家を離れて一人暮らしをしていたり家族を養っている立場の人は、「仕事を辞めたいな」と思っても、そう簡単に実行に移せないのが実情です。
しかし、実家で暮らしていたり親から援助を受けられる境遇にあるとそこまでの危機感はないために、簡単に仕事を辞めていしまう傾向があります。

人間関係の構築が苦手

仕事は様々な人と協力し合って進めていかなければなりません。プライベートでは気の合わない人とは付き合わなければ済む話ですが、ビジネスではそうはいきません。
人間関係を上手く作っていけない人は居心地も悪くなりますし、周りと上手くコミュニケーションがとれなくて仕事の進み方に不具合も出てくるでしょう。
そうなると職場にいること事態が苦痛になってきて、仕事を辞めざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。

責任転嫁をする

「自分はちゃんとやっているのに〇〇さんのせいで納期が遅れた」「自分の評価が低いのは上司が無能だからだ」のように、ものごとが上手くいかないのをすべて他人のせいにするような人は、「職場が悪い」と考えて転職を繰り返す傾向にあります。

働く意味がわからない

「どうして働かなくてはいけないのか、働く意味がわからない」「一日の大半を仕事に費やす何てナンセンスだ」という考えを持っている人もいるでしょう。このタイプの人は、当面のお金が溜まるとすぐに仕事を辞めてしまいがちです。

こだわりが強い

「自分がやりたいのはこの仕事だ」「職場は丸の内しかありえない」のように、仕事の内容や勤務地などの条件に強いこだわりを持っている人は、自分が納得できないことをするのをとても苦痛に感じます。そうはいっても、会社では自分の希望がすべて通るのはごく稀なことです。
しかし、こだわりを強く持っている人は「希望が通らないならここで仕事はできない、辞めた方がましだ」と考えるので、仕事が長続きしません。

理想が高い

自分に自信があって理想が高い人も、ひとつの仕事が長く続かない場合があります。この会社にいても自分の力が発揮できない、自分はこんなところでつまらない仕事をしているような人間じゃないと考え、理想の職場を求めて職場を転々とすることが多いのがこのタイプです。

熱しやすく冷めやすい

熱しやすく冷めやすいタイプの人は、どんな仕事にも初めは精力的に取り組みます。しかし、その仕事のことをある程度理解してしまうと熱が冷め、興味がなくなってしまいます。そして、新しい未知の仕事を求めにいきます。

仕事が続かない原因

仕事が続かないのには原因があります。もともと続けられない特徴を持っている人が原因に突き当たると、仕事を辞めることにつながってしまいます。

心理面の原因

心理面では、ミスを繰り返してしまったことによる自信の喪失があげられます。ミスをしてもしっかり受け止めて自分で乗り越えられれば大きく成長するきっかけにもなるのです。しかし「出社したら攻められるのではないか」「自分はダメな人間なのではないか」と思い詰めてしまう人は、ミスがきっかけで仕事を辞めてしまうことになります。

身体面の原因

身体面では、ハードワークや長時間の通勤で体力の限界を感じることがあげられます。また、自分でも気づかないうちに鬱状態になり、意欲が減退している場合もあります。

環境面の原因

環境面の原因には、職場環境が影響しているものとプライベートな環境が影響しているものがあります。
職場環境では、異動や転勤による環境の変化、プライベートでは離婚やパートナーとの別れなどが影響します。

仕事を長続きさせるためには?

仕事を長く続けられない人にはいくつかの特徴がありますが、どうしたら仕事が続くようになるのかを考えていきます。

なぜ仕事が続かないのかを分析する

「また仕事が長続きしなかった…」と落ち込むことを繰り返しているだけでは対策を考えられません。自分はいつもどうして仕事を辞めてしまうのかをきちんと分析してみましょう。そうすれば、これからすべきことが見えてきます。

仕事は仕事でしかないと割り切る

仕事は一日の大半を費やすものですから、仕事内容も人間関係も立地も給料も…と自分にとって心地よいものであってほしいと思うのはあたりまえです。しかし、仕事や職場環境に力を入れすぎると、理想通りに行かないときにストレスが大きくなってしまいます。
職場では自分の力だけではどうにもならないことも存在します。職場は仕事をするところ、職場の人間関係は仕事上だけのもの、と割り切って考えれば楽になり、仕事の苦痛が減ることも考えれます。

経済的に自立する

実家暮らしをしていたり親に頼ることができる人は仕事をすぐに辞めてしまいがちです。特別な理由もないのに転職を繰り返す癖がある人は、思い切って逃げ道を断つ手もあります。
経済的に自立することは、精神的にも自立をすることです。なんとしてでも稼がなくては、という思いがあれば、今まで我慢ができなかったことも逃げずに立ち向かえるようになるかもしれません。

辞める前にじっくり考える

「仕事を辞めたい」と思ったら、一度立ち止まって、本当に辞めるべきなのかを考えてみましょう。
今の職場にはもちろん嫌なところがたくさんあるのでしょう。しかし、良いところもいくつかはあるはずです。
「給料は少ないけど休みがとりやすい」とか「まわりの人がみんな誠実で人には恵まれている」とか「堅苦しいスーツを着なくていい」とか、良いところをあげられるだけあげてみましょう。
それでも嫌なところのほうが断然多い、どうしても仕事を続ける理由が見つけられないと感じたら、それから辞めることを本格的に考えても遅くありません。

余裕をもって次の職場を探す

突発的に仕事を辞めてしまうと、転職先についてじっくり検討する時間を取れないために、自分にマッチしない会社に入社してしまう可能性があります。結果として次の職場も長続きしないことになりかねません。

仕事が続かないことのデメリット

仕事が長く続かないことによるデメリットを考えていきます。

将来が不安になる

これは仕事が続かないことによる代表的なデメリットです。「将来的にもずっと転職を繰り返して生きていくんだろうか」「このままでは結婚できないのではないか」「老後の資金を貯められるんだろうか」など、仕事が続かないことによる将来の不安は数えきれないくらいあります。

社会的な信用が低くなる

仕事が続かないことによるデメリットには、社会的な信用が得られないということもあります。勤続年数が短いと住宅ローンの審査が通らなかったり、カードの限度額が低く設定されたりということが起きてしまいます。

生涯を通じての収入が少なくなる

多くの企業には退職金制度がありますが、退職金は勤続年数によって支給額が決まります。また、賞与も入社後3年程度は満額が支給されないケースも多くあります。転職活動中は給料をもらえないことも考え合わせると、転職を繰り返すことにより、生涯を通じての収入は少なくなることが考えられます。

仕事が続かないことについてのまとめ

  • 仕事が続かない人は、「経済的に困っていない」「人間関係の構築が苦手」「責任転嫁をする」「働く意味がわからない」「こだわりが強い」などの特徴を持っています。
  • 仕事を長続きさせるためには、続かない原因を分析したり、辞める前に今一度じっくり考えてみたりすることが大事です。
  • 仕事が続かないと、将来に不安を感じたり社会的な信用が低くなるなどのデメリットがあります。