ビジネスで、経営戦略や業務改善、問題解決などを進めるのに役立つのが「フレームワーク」です。

この記事では、代表的なビジネスフレームワークをそれぞれの特徴とともに紹介します。フレームワークを使いこなすことで、迅速で正しい判断が可能となり、望んでいるゴールに無駄なく到達できるようになります。

ビジネスフレームワークとは?

ビジネスフレームワークとは、経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組みのことです。

問題解決や意思決定を必要とするときに、漠然と考えていたのでは時間がかかるうえに有効な手段や結果にたどり着けないこともあります。フレームワークは検討すべき項目やポイントをパターンとして落としこんで考えるための枠組みです。

フレームワークにはさまざまなものがあります。目的によって使い分けることで、目的を実現するためにすべき課題が見えてきます。

代表的なビジネスフレームワーク10選

ビジネスフレームワークにはさまざまな種類があります。特徴を理解して有効活用ができるようになりましょう。

PDCA

PDCAとは「Plan(計画)」、「Do(実行)」、「Check(評価)」、「Action(改善)」の頭文字をとったものです。計画から改善までをひとつのサイクルとし、このサイクルを繰り返し回していくことで計画の完成度を高めていく手法です。

「PLAN(計画)」目標を達成するためにすべきをスケジュールに落とし込みます。

「DO(実行)」計画を実行します。後でCheck(評価)できるように、記録を取っておくことが大事です。

「Check(評価)」計画に沿って実行できているか、計画は適当であったかを分析、評価します。数値などで客観的に評価するのがポイントです。

「Action(改善)」評価に基づき、改善すべき点を洗いだして次のPLANに落とし込みます。

これを繰り返し行いブラッシュアップしていきます。

5W1H

5W1Hはフレームワークの最も基礎となるものといえます。

When(いつ)
Where(どこで)
Who(誰が)
What(何を)
Why(何故)
How(どのように)

情報共有や伝達を行ううえで5W1Hにあてはめることで、漏れなく誤解なく伝えることができます。また、問題解決では5W1Hを次のように考えることで課題発見や計画策定の手助けになります。

Why(何のためにやるか)
How(どうやって実現するか)
Who(誰がやるか)
What(何をするか、何ができるか)
When(いつやるか)
Where(どこでやるか)

PEST分析

PEST分析は、問題の外部要因を「Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)」といったマクロな視点で捉えて整理する手法です。自社でコントロールできない要因を洗い出すことにより、経営戦略の策定などに有効なフレームワークです。

例)「車が売れない」という問題をPEST分析に当てはめた場合

Politics(政治):自動車税が増税された
Economy(経済):景気が低迷しGDPが伸び悩んでいる
Society(社会):若者を中心に車を持ちない暮らしが定着しつつある
Technology(技術):電気自動車の性能が上がっている

ロジックツリー

ロジックツリーとは、問題の要因を分解して図式化し根本の原因を探り出すものです。これにより、目的を達成するための手法が見えてきます。論理(ロジック)的に考えるためにツリー状に分解することから「ロジックツリー」と呼ばれます。

例えば「売り上げが伸びない」という問題をロジックツリーにあてはめて「なぜそうなっているのか?」という視点で分解していくと「売り上げが伸びない」のWHY(なぜ?)として「商品に魅力がない」「営業担当の商品理解が足りない」「広告宣伝をしていない」があがります。

この3つをさらに分解して「商品に魅力がない」→なぜ?→「オリジナリティに欠ける」「新商品の発売が少ない」さらに分解して「オリジナリティに欠ける」→なぜ?→というようにツリーを作っていきます。

ロジックツリーのポイントはMECE(漏れなく、ダブりなく)を意識することです。漏れやダブりがあると問題を分かりにくくしてしまうので注意が必要です。

3C分析

3C分析は、3つのC「Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」から現状を分析するフレームワークで、事業計画やマーケティング戦略を決定する過程で有効な手法です。

顧客や競合の動向を知ることで自社の強みが浮かび上がり、ブランディングやマーケテイング戦略に反映させることが出来ます。

SWOT分析

SWOTとは、「企業のStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)」の頭文字をとったもので、経営戦略や計画の現状分析を行うにあたり有効なフレームワークです。

内部環境と外部環境をそれぞれプラス要因(S、O)、マイナス要因(W、T)に分けて分析することで、経営戦略を導き出していきます。

TOWS分析

TOWS分析とは、クロスSWOT分析とも呼ばれ、SOWT分析で洗い出した項目を「S(強み)×O(機会)」「S(強み)×T(脅威)」「W(弱み)×O(機会)」「W(弱み)×T(脅威)」のように掛け合わせて分析するものです。

「S(強み)×O(機会)」
自社の強みを活かして機会を拡大・持続する戦略を考える。
「S(強み)×T(脅威)」
自社の強みを活かして、脅威に対処する戦略を考える。
「W(弱み)×O(機会)」
自社の弱みを補完して、機会をつかむ戦略を考える。
「W(弱み)×T(脅威)」
自社の弱みと脅威を最小化する戦略を考える。

 

 

この結果をもとに具体的な計画に落とし込んでいきます。

AIDMA

AIDMAは、消費者の購買心理を次の5段階で表した購買行動モデルです。

「Attention(注意)」
知らない
「Interest(関心)」
知っているが興味がない
「Desire(欲求)」
興味があるが欲しいとは思っていない
「Memory(記憶)」
欲しいと思うが同期がない
「Action(行動)」
動機があるが買う機会がない

マーケティングや営業戦略を立てるうえで有効なフレームワークで、顧客の心理変化に即したアプローチを可能にします。

AISAS

AISASはウェブを利用する消費者のネット購買モデルで、次の5つの頭文字をとったものです。
AIDMAにはない「Search(検索)」「Share(情報共有)」が加わっているのがポイントです。

「Attention(認知・注意)」
「Interest(興味)」
「Search(検索)」
「Action(購買)」
「Share(情報共有)」

パレードの法則

パレードの法則とは、2割の要素が、全体の8割を生み出しているというもので「2:8の法則」とも呼ばれています。
パレードの法則の例としては次のようなものがあります。

  • 全顧客の2割が売り上げの8割を生み出している。
  • 取り扱い商品のうち、売れ筋2割の商品が全体の8割の売り上げを作っている。
  • 2割の顧客からのクレームに全対応時間の8割の時間を費やしている。

ビジネスフレームワークについてのまとめ

  • ビジネスフレームワークとは、経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つ分析ツールや思考の枠組みのことです。
  • 代表的なフレームワークには「PDCA」「ロジックツリー」「3C分析」「SWOT分析」「TOWS分析」「AIDMA」「AISAS」などがあります。
  • フレームワークを目的に合わせて使いこなすことで、迅速で正しい判断が可能となり、望んでいるゴールに無駄なく到達できるようになります。