今はどんな事業を行う上でもIT技術を活用するのが当たり前となっている状況ですが、その中で「ITフリーランス」と呼ばれる働き方も増えてきています。

この記事では、ITフリーランスとはどんな仕事をしているのか、ITフリーランスになるまでのキャリアパスやお金事情なども併せて紹介していきます。

ITフリーランスは何をするの?

ITフリーランスとは、ITスキルを活用して仕事を行う個人事業主をさす言葉です。

ITフリーランスの仕事はパソコンとネットワーク環境さえあればどこでもできる仕事も多く、「週に3日だけ出社して働く」というスタイルや「完全在宅ワーク」など、ITフリーランスによってもワークスタイルはそれぞれ異なっています。

どのような種類があるのか

ITフリーランスにはどのような種類があるのか、今回は主な3つの職種について紹介します。

  • ITエンジニア・プログラマー

ITエンジニア・プログラマーはプログラミングを用いてシステム開発などの仕事を行います。
基本的には企業に常駐して仕事を行うITエンジニア・プログラマーが多いですが、スキルや仕事内容によってはリモートワークも認められています。

  • Webデザイナー

クライアントの希望するイメージに合わせてホームページやWebアプリケーションのデザイン面を整えるのがWebデザイナーの仕事です。
デザインに関する基本的な知識はもちろん、センスも問われる仕事です。「Illustrator」「Photoshop」などのデザインソフトを扱うスキルや、一部プログラミングのスキルも求められる場合があります。

  • Webライター

ITエンジニアやWebデザイナーとは少し性質は異なりますが、WebライターもITフリーランスの一種と言えるでしょう。
Webライターの仕事のメインは、クライアントの要望に合わせた文章を執筆することです。仕事内容に応じて最新の情報をリサーチする能力や、「取材記事」の作成をお願いされるケースもあります。

フリーランスまでのキャリアパスの例

ITフリーランスになるにはどのようなキャリアパスがあるのかを見ていきます。
先ほど紹介したITフリーランスの種類によって、それぞれキャリアパスは異なります。

  • ITエンジニア・プログラマーの場合

ITエンジニア・プログラマーであれば、プログラミング言語を扱えることが必須となります。
さらにプログラミング言語に加えて、チームでの開発経験や企業での実務経験などがフリーランスでは求められるケースが多いため、最初からITエンジニア・プログラマーのフリーランスとして働くことは難しいと言えます。

どんなプログラミング言語を扱うのかにもよりますが、まずは1〜3年ほど企業で実務経験を積んでからフリーランスを目指すのが一般的です。

  • Webデザイナー

Webデザイナーの場合も、ITエンジニア・プログラマーと同様に企業経験を積んでからフリーランスになるケースが多いです。
Webデザインなどを受注する会社に入社し、そこでWebデザインに関する知識や技術を身につけてからフリーランスとして独立するのが良いでしょう。

フリーランスになるまでの期間は個人差がありますが、こちらも1〜3年ほど実務経験を積んでから独立する方が多いです。

  • Webライター

Webライターは「文章を書く」ことが仕事であるため、上の2つと異なり特別な技術や知識がなければできない仕事ではありません。そのため、ライター経験がなくても「文章力」が認められればいきなりフリーランスとして仕事を獲得できるケースもあります。

ただし、ライターとしての実績や専門知識がない場合は仕事の単価が低い傾向があるため、記者や編集者として企業で働いてからフリーランスを目指すのも一つの方法です。

ITフリーランスで仕事はあるのか

フリーランスはどのように仕事を探しているのでしょうか。
ここではITフリーランスの主な仕事の探し方を5つ紹介します。

  • クラウドソーシングサイトで仕事を探す
  • 会社員時代のクライアントから仕事をもらう
  • 知人や友人の紹介
  • HPやSNSなどで仕事を募集する
  • IT業界の交流会に参加する

まずITフリーランスになりたての人でも仕事を獲得しやすいのが「クラウドソーシングサイトで探す」方法です。
クラウドソーシングサイトとは、仕事を依頼したい人と受注する人をマッチングすサイトのことです。毎日多くの案件が出ており、様々な仕事に応募が可能です。

「人から紹介してもらう」という方法も、仕事を獲得する主な方法の一つといえます。

企業勤めの経験のある方であれば、会社員時代に取引のあったクライアントからそのまま仕事を引き継ぐといったケースもあります。
IT関係の知人や友人から仕事を紹介してもらうのも良いでしょう。

また、ITフリーランスであれば自分自身のHPやSNSアカウントを作成し、そこで発信することで仕事を受注する方法もあります。
この方法をいきなり実践しても仕事を受注することは難しいため、定期的に自分の仕事内容や技術情報について発信し、読者を集めておく必要があります。

「IT業界の交流会」も仕事を獲得できる良い機会となります。これは特にITエンジニアやWebデザイナーが仕事を見つける手段としておすすめできる方法です。
交流会に参加する際には自分の名刺を準備してから参加しましょう。しっかり名刺を交換しておくことで、今後の仕事に発展しやすい関係を築きやすくなります。

ITフリーランスは儲かるのか

フリーランスの手取り年収について、中小企業庁の出しているデータでは次のような調査結果となっています。

【手取り年収】
100万円未満 23%
100万円~300万円未満 37%
300万円~500万円未満 23%
500万円~800万円未満 12%
800万円~1,000万円未満 2%
1,000万円~5,000万円未満 3%

参照:中小企業庁:小規模事業者の構造分析

上記のデータを見ると、割合としては「100万円~300万円」という年収が一番多くなっています。

全体からみると割合は少ないですが「800万円~1,000万円」「1,000万円~5,000万円」という年収のフリーランスも存在するため、本人の実力次第で年収は大きく変動すると考えてよいでしょう。

フリーランスに向かない人はどのような人なのか

ITフリーランスに向かない人の特徴としては以下のようなものが挙げられます。

  • 「現状維持」や「安定」を第一に求める人
  • 自分に自信がない人
  • 年齢や実務経験などを必要以上に気にする人

フリーランスの仕事は決して「安定している」とはいえません。会社に属さない分、自分自身で仕事を見つける必要があり、一つ一つの仕事もどこまで継続されるのかも案件によってまちまちです。
そのため、「現状維持」や「安定」を第一に求める人は向いていないと言えるでしょう。

また、自分自身で仕事を見つけるという部分では「自分に自信がない人」も向いていません。
フリーランスが仕事を受注するには、クライアントに対する魅力的なPRが必要不可欠です。そのため、自分に自信がなければ仕事を獲得することも難しくなります。

年齢や実務経験などを必要以上に気にする人もITフリーランスには向いていないでしょう。
フリーランスは実力主義の世界なので、年齢が若いかどうかはあまり関係ありません。10代の優秀なフリーランスも決して少なくない環境で、結果ベースで評価されながら働くことが求められます。

まとめ この記事のおさらい

  • ITフリーランスとはITスキルを活用して仕事を行う個人事業主のことです。主に「ITエンジニア・プログラマー」「Webデザイナー」「Webライター」などが挙げられます。
  • ITフリーランスになるまでのキャリアパスはそれぞれの種類によって違いがあります。ただし、1〜3年程度の実務経験を積んでから独立する場合が多いです。
  • ITフリーランスの主な仕事の探し方は「クラウドソーシングサイト」「会社員時代のクライアントから仕事をもらう」「知人や友人の紹介」「HPやSNSで募集」「IT業界の交流会」の5つです。
  • フリーランスの年収は「100万円~300万円」が一番多いですが、本人の実力次第で年収は大きく変動します。
  • フリーランスに向かない人の特徴は「安定を第一に求める人」「自分に自信がない人」「年齢を必要以上に気にする人」の3つです。

案件によっては場所や時間を選ばずに働くことが可能なITフリーランスですが、企業に属さない分、自分で案件を探したりと大変な部分も多くあります。
ITフリーランスを目指す場合は、自分自身に向いているのかどうかをよく判断することが大切です。