ライフワークバランスの向上を掲げた働き方改革の1つにリモートワークの促進があります。

リモートワークとはどのような働き方なのか、自分の会社でリモートワークが導入されたらどうすればよいかを知らない人は少なくありません。

この記事ではリモートワークの働き方、メリット・デメリットや、リモートワークに向いている人と向いていない人について解説します。

リモートワークの3つの働き方

リモートワークとは、会社以外の場所でパソコンを使って仕事を行なう働き方で、主に以下の3種類があります。

ハイブリッド・リモートワーク
週の数日は会社で働いて他の日は自宅やサテライトオフィスで仕事をする働き方です
フルタイム・リモートワーク
100%自宅やサテライトオフィスで仕事をする働き方です
テンポラリー・リモートワーク
会社に出社した後、一定の時間リモートで働く方法です

午前中リモートワークで働き、午後は会社で会議に参加するなど、リモートワークにはさまざまな働き方があります。

すでにリモートワークを導入している企業では、主にハイブリッド・リモートワークとテンポラリー・リモートワークが多く、フルタイム・リモートワークは少ないです。

リモートワーク8のメリット

社員にとってのリモートワークのメリットを、以下の8項目に分けて解説します。

雑談がなくなって生産性が向上する
世界中の優秀な人と仕事ができる
病気や怪我、障害のある人でも働ける
出産・育児・介護による休職や離職がなくなり離職率の低下につながる
ワークライフバランスを重視した働き方ができる
人混みや社内感染によるインフルエンザや風疹感染を防げる
通勤時間が軽減されて心身の負担が軽減される
台風や雪、大雨による交通パニックに巻き込まれない

リモートワークの最大のメリットは、心身の負担が軽減されることでしょう。

例として、満員電車に乗らなくて済む、悪天候や交通障害に巻き込まれない、集中したいのに雑談してくる同僚にイライラしない、インフルエンザの流行を防げるなど、心身の健康を維持することができます。

リモートワークにより、今まで能力がありながらも働けなかった病人や怪我人、障害のある人や、世界中の優秀な人材と仕事ができることが可能になります。

リモートワーク10のデメリット

リモートワークのデメリットは以下の10の項目に分けることができます。

近くに相談できる人がいないため孤独になる
社内のコミュニケーションがなくなる
会社に対する愛着がなくなる
自分でスケジュール管理ができないと仕事の納期に間に合わない
仕事とプライベートのオンオフが切り替えられない人は生産性が低下する
Wi-FiやPCがないと仕事ができない
評価制度が変わる(成果主義になりやすい)
会議やミーティングで通信障害があるとスムーズにいかない
情報流出やウイルス感染の危険性がある
勤怠管理や長時間労働を会社が把握しにくい

雑談がなくなり集中できる一方で、困ったときに相談できる人がいないことや、雑談をしながら仕事をした方がはかどる人にとっては、1人で仕事をすることがデメリットになるでしょう。

自分で仕事を組み立てることが苦手であったり、自宅だとダラダラ過ごしてしまう人は生産性が低くなります。

一番大きな問題点は、Wi-FiやPCがないとできないことや、情報管理、ウイルスによるリスクがあげられます。

リモートワークが合うのは集中力がある人

リモートワークのメリットとデメリットを踏まえた、リモートワークが合う人の特徴は以下の通りです。

誘惑に負けずに仕事ができる人
計画的に仕事ができる人
雑談をせずに集中して仕事をしたい人
相手のことを考えてコミュニケーションを取れる人
自発的に仕事に取り組める人
チャットで十分仕事内容が理解できる人

リモートワークに向いている職種は以下の通りです。

エンジニア
WEBデザイナー
UI/UXデザイナー
WEBマーケティング
営業職(直行直帰) など

集中して仕事に取り組める人がリモートワークに向いています。

営業職は個人で完結するうえ、直行直帰が多い仕事の場合、プレゼンテーション資料や契約書の作成などはリモートワークで十分に対応が可能です。

リモートワークが合わない人は会話をしながら仕事をする人

リモートワークに向いていない人は以下のタイプが当てはまります。

オンオフの切り替えができない人
静かだと仕事がはかどらない人(雑談しながら仕事をしたい人)
チャットやSkypeでの打ち合わせだともの足りない人(実際に会って話しをしたい人)
チャットで説明するのが苦手で文章の理解力も低い人
指示をされないと仕事ができない人

リモートワークに向いていない職種は以下の通りです。

場所が限定されている職種(工場や研究所など)
プロジェクト型の業務に携わっている人
バックオフィス業務
インフラ系エンジニア
サービス業
営業アシスタントや秘書

リモートワークに向いていない人は、Face to Faceで仕事を進める人や職種についている人物です。

リモートワークが向いていない人にとってネックなのが、会話によるコミュニケーションがないことや、オンオフの切り替えができない性格であることでしょう。

機材や環境がそろっていない人もリモートワークが向いていません。

リモートワークの導入企業事例

すでにリモートワークを取り入れている企業はどのような仕組みでリモートワークを取り入れているのかについて、大手企業3社の事例を解説します。

トヨタ自動車株式会社では2万人を超える社員が活用している

トヨタ自動車株式会社は、2016年からリモートワークを本格的に導入しました。

2016年以前から、妊娠中や1歳未満の子供を持つ女性社員限定で行なっていましたが、事務職や技術職を対象に拡大して導入直後から2万人を超える社員が活用しています。

優秀な社員が結婚や育児、介護を理由に離職するのを防ぐ目的にリモートワーク対象者を拡大しました。

味の素株式会社は社員に画像認識機能が付いたPCを付与した

味の素株式会社は、「どこでもオフィス化」をテーマに、役員から社員まで個々に画像認識機能が付いたPCを付与し、業務効率化と多様な人材の活躍を目指して、2017年から働き方改革とリモートワークを導入しました。

リモートワークの日数制限はありませんが、管理職は週1回以上利用する義務があります。

会議を行なうのは意志決定のみで、情報共有を図る会議をしてはいけない決まりを設け、2020年には労働時間を1日7時間程度にする事を目標としています。

リクルートホールディングスはリモートワークの日数制限を廃止した

リクルートホールディングスは、2015年に他社に先駆けてリモートワークを導入しました。

雇用形態に関わらず働く場所を問わず仕事をすることができます。

リモートワークの日数制限を廃止したことで、周囲の社員を気にすることなく仕事に集中でき、生産性が高まることから従業員満足度が向上しました。

機材がない人には機材を貸与、仕事する空間がない人にはサテライトオフィスを用意してリモートワークの促進を図っています。

リモートワークについてのまとめ

  • リモートワークには「ハイブリッド・リモートワーク」「フルタイム・リモートワーク」「テンポラリー・リモートワーク」の働き方があります。
  • リモートワークで働くと心身の負担が軽減されるメリットがあります。
  • オンオフの切り替えが苦手な人にはデメリットです。
  • コツコツタイプはリモートワークが向いています。
  • 人と会話しながら仕事したい人にはリモートワークは不向きです。
  • トヨタ自動車は優秀な人材を離職させないためにリモートワークを活用しています。
  • 味の素は働き方改革の一環でリモートワークを導入しています。
  • リクルートホールディングスは、従業員満足度の向上のためにリモートワークを導入しています。