日本は高度経済成長の時期に小さかった会社が大きくなり、多くの大企業がありました。

しかし、現代では大企業だからという理由だけでもてはやされる時代ではないため、体質を変えない大企業病が注目されています。

この記事では、大企業病について以下の点を中心に解説いたします。

この記事の内容
・大企業病とはなにか?
・大企業病の症状や原因

そもそも大企業病とはなにか?

大企業病とは、大企業ならではの体質から抜け出せない状態のことです。

大企業病の例には以下のものがあります。

大企業病の例
・どんなおかしなルールでも疑わずに固執する
・事なかれ主義
・縦割り社会が厳しい
・実力やスキルではなく年齢や派閥に基づく昇進

上記のような大企業病は、非効率的で生産性がよくありません。しかし、社員数も多く一部の社員がとても優秀であるため、大企業病であっても企業は成り立っています。

現代ではリーマンショックや世界的な不景気によって、大企業もいつ倒産してしまうのかを以前より不安視しています。

日本を牽引してきた電気製品や車業界、半導体などの分野も他の国の製品が台頭してきており、実際に倒産したり、合併でなんとかしのいできていたり、一部を身売りするなど、危機的状況にあります。

しかし、危機的状況であっても新しい事に目を向けず、対策も取らず、今まで通りの体質が抜けていない企業も少なくありません。

大企業病の主な症状

大企業病には主に以下の症状があります。

大企業病に症状①:部門間の連携がよくない

会社の規模が大きくなると、会社全体のことを考える余裕がなくなってきます。

一社員として働いている場合、その部署の働きが評価されることが多く、自分のいる場所がうまく仕事をこなし、評価されればよいと思って仕事をする人も増えてしまいます。

役員以上の人は会社のことを考えていますが、一社員がなかなか会社の経営や利益率などを考えながら仕事することが難しいです。

経営陣の組織がしっかりしていれば、下にそのことも伝えられるのであまり問題ではありませんが、問題になるのは他部署のやり方に口出しできない場合です。

文句をいうのがよいとわけではありませんが、会社のためになっていないことをやっていても、誰もなにもいえない状態であった場合、会社としてプラスにはなりません。

大企業病の症状②:社外に向けたPRが重視されやすい

現代では女性も多く会社で働いているため、昔のように男性社会というわけにはいきません。

パワハラやセクハラなどのように問題があってはいけませんが、会社の利益や成長のためではなく、会社の印象をよくするためだけにPR活動を重視している会社は大企業病の可能性があります。

女性を管理職にすえることは女性の社会進出によいとされていますが、アピールするためだけに、能力に関係なく昇進させる事は会社のためにはなりません。

働き方改革を推進することは大切です。しかし、定時退社日だけ早く帰ったとしても、土日に出勤しなければならなければいけないとあれば、結局意味をなしていません。

企業が社会からどう見られるかということだけを重視し、本来の企業の利益や成長といったことを無視している企業は、経営の危機に陥っても気づかない可能性があります。

大企業病の症状③:上司のいったことは絶対

上司が部下に仕事の指示をし、部下がそれに従うこと自体は何ら問題がありません。

しかし、部下がおかしいと思ったことを上司に全くいえない体制はよくありません。

上司のえこひいきが激しく、自分の気に入った人間だけを昇進させる事も、企業にとってよい事ではありません。

どのような状況でも上司のいったことは絶対で、誰一人反論できない状況である場合、大企業病の症状と考えてよいでしょう。

大企業病の主な原因

ルールが強いことが大企業病の原因

大企業病になってしまう原因は様々ですが、一番は原因は「ルール」です。

どんな人が行っても、同じクオリティーを保つためにマニュアルが作られましたが、細かい事まで全てがマニュアル化がされてしまっていると、人は自分で物事を考えなくなります。

仕事ができる優秀な人は、自分の業務の効率化を考えて仕事をします。しかし、あまり仕事ができない人は、指示を出されるまで待ち、上司としてはやきもきしてしまいます。

ルールができたのは仕事が出来ない人のためですが、本来、自分の頭で考えることのできる人たちの思考も停止させてしまいます。

ルールの怖さが大企業病の原因

普通に考えれば、なにを優先すればよいか簡単にわかることでも、ルールが細かく決まっていると、ルール通り、マニュアルに書いてあるかどうかということだけが判断基準となってしまう恐れがあります。

ルールはあくまで原則であって、緊急時や臨時的な場合は適用しない場合もあります。しかし、大企業病に染まってしまった上司がいたとしたら、優先順よりもルールを守ることの方が大切だという可能性があるでしょう。

大企業の安定感が人を大企業病にさせる

大企業の場合、社員一人一人は会社の経営について深く知らないため、「大企業だから経営が安定している」と思い込みがちです。

中小企業に比べれば大企業の方が生き残りやすいかもしれませんが、社員や経営の仕方、企業の体質によって変わります。

ベンチャー企業で来月、来年、経営を続けられるかわからない状態であれば、社員も危機感を持って仕事をします。しかし、大企業の中にいると、自分ひとりが頑張らなくても会社は回ってしまうでしょう。

多くの社員が大企業病であれば、新たなことに挑戦せず、保守的になにも問題が起こらないように、日々過ごしてしまいがちです。結果的に古い保守的な体質が改善されず、大企業病に陥ってしまいます。

大企業病の英語表現

大企業病の英語表現は以下の通りです。

a company disease
major enterprise
big enterprise disease

大企業病についてのまとめ

  • 大企業病とは、主に大企業で見られる非効率的な企業体質のことです。
  • 大企業病の症状には、縦社会が厳しかったり、大きな変化を好まないなど消極的な様子があります。
  • 大企業病の原因として、大規模になりすぎて、従業員をコントロールするルールが作られた事があげられます。
  • 大企業がゆえ、おごりがあり、ルールに固執しやすくなっています。
  • 上司のいうことが絶対であり、誰も反論できない状況は大企業病への進行を早めます。