逃げるが勝ちの意味
逃げるが勝ち(にげるがかち)とは、無駄な争いをするくらいなら勝負を避けて逃げるという意味のことわざです。相手に勝ちを譲ったほうが、最終的に自分に利益があるという意味もあります。
「負け犬の遠吠え」などといったネガティブな意味ではなく、ときとして広い視点で物ごとを見る大切さを説いていることわざであるため注意が必要です。
逃げるが勝ちの同義語には「負けるが勝ち」などがあります。
逃げるが勝ちのビジネスシーンでの意味
逃げるが勝ちはビジネス用語ではありませんが、社会で生きていく上で大切なことを意味していることわざです。
「逃げる」は、基本的にネガティブな意味で使われる言葉ですが、ビジネスシーンでは必ずしも悪いことではありません。不要な争いを避けて上手に世渡りすることは、社会人として最低限必要なスキルでしょう。
目先の勝負にこだわらずに広い視野を持ち、優先順位が低くてどちらでもよいときは積極的に相手に譲り、大切なときには勝ちを求める事が大切です。
逃げるが勝ちを実践できる人間になるためには相当な修練が必要です。逃げるが勝ちは、折を見て、自分自身の考えを顧みるための言葉として使うことができます。
逃げるが勝ちの例文
同僚があまり価値のない勝負を挑んできている。しかし、ここは負けるが勝ちだ。しばらくは相手にせず、彼のいわせるがままにしておこう。
私には非がないのに、先方は私を一方的に責めてきている。このまま頭を下げるのは悔しいが、負けるが勝ちともいうし、今回は素直に謝ったふりをして難を逃れよう。