人を呪わば穴二つの意味

人を呪わば穴二つとは、自分以外の人間を呪って殺そうとすれば、自分もその報いをうけて殺されることになるため、墓穴が二つ必要になってしまうという意味のことわざです。

人を陥れようとしたときには、自分に災難が降りかかるという事を例えています。

人を呪わば穴二つのビジネスシーンでの意味

人を呪わば穴二つはビジネス用語ではありません。しかし、ビジネスでも当てはまる場面に出会うことは多いでしょう。

例として、コンペなどで自分の方がよくできたと思っていたのにも関わらず、同期、後輩、先輩など他人の案が採用されてしまう場面があげられます。

他人の成功を自分のことのようには喜べず、手伝う際もついつい手抜きがちになり、「失敗してしまえばよいのに」などと妬ましく思って行動をしてしまう事もあるでしょう。

しかし、失敗したら失敗したで、自分の手伝っていた部分のミスが発覚したり、自分の不手際に気づかれてしまい、評価が落ちてしまったりする事にもつながります。

ビジネスでも、人を呪わば穴二つを戒めとして思い出し、自分の行動を反省する事が大切でしょう。

人を呪わば穴二つの例文

部長を恨みたくなる気持ちもわかるが、人を呪わば穴二つだ。嫌なことはもう忘れて、新しい人生を歩いていこう。

蝮です。お由は夜なかにそれを持ち出して、お袖の蚊帳の中に放そうとしたんですが、やっぱり悪いことは出来ないもので、その蝮をとり出すときに誤って自分が咬まれてしまって……。

どこを咬まれたのか知りませんが、忽ちに毒がまわって死んだという訳です。人を呪わば穴二つとか云うのは、まったくこの事でしょう。

出典:岡本綺堂 『半七捕物帳 かむろ蛇』