取り付く島もないの意味

「取り付く島もない」とは、頼りとするところや人が何もないことを意味したことわざです。

何かを困ったことがあって助けを求めたり、トラブルなどを相談しようとしても、相手が冷え切った態度であるため、きっかけがなかなかつかめないことの例えとして用いられます。

「島」は、頼れるものやよりどころをあらわしており、「取り付く」はすがりつくなどの意味です。

語源とされているのは「航海に出たものの、立ち寄ることのできるような島が近くになく、一息つくことすらできない」という状況です。語感が似ていることから「取り付く暇もない」と誤用されることがありますが、語源を考えると「取り付く島もない」が正解になります。

現代は航海の技術も発達していますが、それでも貨物船やクルーズ船などの船は必ずどこかに寄港して燃料や食料などを積み込むでしょう。そういう一息つけるような「島」がないことと、困り果ててどうしようもないことが言葉から伝わってきます。

同義とされる言葉は、「鼻にもかけない」「つっけんどんな」「不愛想な」「にべもない」などがあげられます。

取り付く島もないの例文

取り付く島もない、というか、本当にこの人は、『そこ』にしか興味がないのだろうなあ、と思わせる無関心ぶりだった。
出典:西尾維新『憑物語』
シモツキ大尉は、取り付く島もない冷たい口調でいった。
出典:小川一水『原案・田中芳樹 灼熱の竜騎兵シェアードワールズ レインボウ・プラネット』