会社で働いているといろいろな上司がいます。部下の面倒をよく見て色々と指導してくれる上司もいれば、部下は精神的に追い込んで自分だけ手柄を取り出世していく上司もいます。

今回の記事では、後者のようなクラッシャー上司について以下のような点を中心に解説いたします。

・クラッシャー上司の特徴
・クラッシャー上司が与える影響
・クラッシャー上司への対処法

クラッシャー上司とは

部下を指導する立場の上司が、部下を目の敵にして精神的に追い込んでいき、自分だけがどんどん出世していく上司のことを、「クラッシャー上司」と言います。

一部上場企業の役員のうち、何人かはクラッシャー上司であると言われています。日本の企業全体で見ればかなりの数いるということです。

クラッシャー上司の暴走を止め、部下を被害から守るのは、会社の役目だと思われます。しかし、会社は必ずしもクラッシャー上司を注意するとも限りません。なぜなら、クラッシャー上司の多くは、その人自身にも仕事の能力があり、出世できる候補者であるからです。

企業の本音は、クラッシャー上司をやめさせることではなく、クラッシャー上司とその部下の両方を企業に残し、関係を改善させ、会社の売り上げに貢献してほしいということなのです。

このような考えなので、クラッシャー上司がいたとしても会社は止めな可能性もあります。入ってきた社員が次々と辞めてしまっても、中には生き残る人思います。そのようにしてこの悪循環は断ち切れず広がってしまうのです。

クラッシャー上司の特徴

部下を精神的に追い込むクラッシャー上司の実際の特徴をみていきます。

クラッシャー上司は気分の浮き沈みが激しい

クラッシャー上司の特徴の1つとして、気分屋であることが多いです。いつもいつも不機嫌なのではなく、機嫌が良い時はよいのです。

しかし、感情の起伏が激しいため、ちょっとしたことですぐに気分や機嫌が変わってしまい、それに伴って部下に対する言動も変わってきます。

機嫌が悪くなると、理不尽なことで部下を叱ったり、人に責任を押し付けたりすることがあります。部下に八つ当たりをし、ストレス発散をしている部分もあるため、理にかなかった叱責ではない場合もあります。

ささいなことで部下をネチネチと責める

クラッシャー上司の叱責は理不尽なだけでなく、長々と続きます。自分の機嫌が治っても、また機嫌が悪くなると、前の話を持ち出し、ネチネチと部下を追い詰めていきます。

クラッシャー上司は部下に暴言を吐く

上司自身にストレスが溜まっている時、信じられないほどの暴言を部下に浴びせることがあります。本人はいったことを覚えているかどうかは分かりませんが、いわれた部下は精神的に大きなダメージを受けます。

クラッシャー上司は部下の働きを褒めない

クラッシャー上司は、自分自身も仕事ができる人が多いため、部下の功績や能力を素直に認めることができません。また、自分ができていたことを部下ができたとしても、それは当たり前のことだ、そして全く部下を褒めません。

人のことを肯定するのではなく、傾向として否定することが多いため、部下に優しい言葉をかけたりねぎらったり、褒めたりすることはほとんどないでしょう。

逆に、他人の失敗やミスに関しては敏感で、攻撃的に批判したり、責任を追及したりします。

クラッシャー上司は責任を取らない

クラッシャー上司は、自分の仕事はできる人が多いですが、指導力や責任感に欠けている人も多い傾向があります。

ストイックで厳しい人が多く、自分と相手に厳しい場合と、自分には甘く相手には厳しい場合があります。どちらにしても、部下にはとても厳しい上司であることが多いでしょう。

正しいことで論理的に厳しいのであれば納得できるのですが、これが理不尽であることが多いため、部下からは信頼も薄くなってしまいます。

例えば部下が質問しても、「自分で考えろ」とヒントを与えずアドバイスもせずに、部下が提出してきたものに対しネチネチと小言を言ったり、怒鳴ったりする場合があります。

自分が指導せずに失敗した部下に対しても厳しく責任を追求します。一方、自分の責任であってもそれを認めようとせず、他人に転嫁することがよくあります。

クラッシャー上司の心理

なぜこのようなクラッシャー上司が生まれるのでしょうか。クラッシャー上司の心理を解説いたします。

クラッシャー上司は自己中心的である

クラッシャー上司は、皆、自己中心的であるという共通点があります。仕事はできるのに、他人に共感したり、人の意見を聞いたりすることが苦手です。

自己中心的な考えで動いているため、自分ができていたことがなぜ他の人ができないのかを理解できないのです。

自分が優秀であるがため、当たり前のように大量の仕事を部下に押し付けたり、難しい仕事を手助けなく、自分で解決するように丸投げしたりします。

クラッシャー上司は自己愛が強い

クラッシャー上司は、他人のことを信じられず、自分のことが大好きな人間が多いです。

そもそも、自己愛が強い人は他人に興味がありません。自分ができることはすべてできて当然、他人が自分よりも良いパフォーマンスをするのを許せない、他人がどう考えようが自分には関係ない、などというように考える傾向があります。

クラッシャー上司がまわりに与える影響

クラッシャー上司がいる職場では、職場の雰囲気は悪くなります。

上司は何かにつけて小言をいい、ターゲットとなる部下をネチネチと攻撃しています。結果、部下のやる気をそいでしまいます。

クラッシャー上司自体は、部下をいじめてやろうとして行っているのではないところがまた問題です。

会社のためと思って行き過ぎた指導しているだけなのです。コンプライアンスに反していても、今のままでは会社の業績が上がらないと思っているので、会社のためなら何でもしてよい、そう思っているのです。

クラッシャー上司の下で働く部下たちが必ずしも上司と同じ働きができるわけではありません。

しかし、優秀な上司に怒られ、攻められ続けると、自分は能力のない人間だと思うようになります。そしてエスカレートすると、精神的に追い詰められ、うつ病になってしまう人もいます。

会社としてクラッシャー上司の対処法

会社はクラッシャー上司に対して適切な対処を行いません。しかし、今世間でパワハラ上司よりも悪質であると騒がれているクラッシャー上司は数も多いようです。

会社も何とかしなければなりません。この時大切なのは建設的な人事処分です。

クラッシャー上司は、仕事ができますので懲戒処分にしてしまうのはもったいないと会社側考えます。しかし、そのまま同じ部署に置いておくと部下がつぶれてしまいます。

まず第一の対処法として「左遷」を行うことです。しかし、ただ左遷をしただけでは、その先でまた同じことを繰り返します。なぜならクラッシャー上司は自分が悪いという自覚がないからです。むしろ正しい指導を部下にしているとさえ思っています。

左遷した後もなお定期的にカウンセリングを行うように会社側で管理するのがよいでしょう。

また、人間的に悲しみや痛みなどの感情に乏しい人が多いため、専門家に死んでプログラムを依頼するのも1つの手です。欠如している感情を蘇らせるため、人の痛みのレッスンや共感力を高めるプログラムを受講させるのです。

個人としてクラッシャー上司の対処法

クラッシャー上司は自分中心の考え方をしているため、客観的な判断ができません。

自分が部下の立場だった時に、少しでもミスをするとものすごくひどく怒られる場合がありますが、それは客観的に見て正しくありません。

クラッシャー上司に自分を潰されないためにも、客観的な判断を自分で行う必要があります。多少ミスしても、客観的に自分を高く評価できれば自己肯定感が高まり、クラッシャー上司にもめげずに対応してことができます。

自分1人の力でクラッシャー上司に対抗するのは難しいことが多いので、部署のメンバーに相談し、仕事が終わらない場合は部署全体で仕事のサポートをしてもらうようにします。

クラスの上司のターゲットはいつ誰がなるかわかりません。部署全体で対処するのは大変かもしれませんが、自分がターゲットになった時も協力してもらえると心強いです。そのことを想像して、部署のメンバーから相談を受けた場合、フォローしてあげましょう。

できることはした結果、どうしても耐えられない場合は転職を考えましょう。

会社に言っても助けてはくれません。クラッシャー上司のせいで自分が病気になっても、会社側は上司を対処するどころか、病気になった部下にクビをつけるかもしれません。そうなる前に、自分から辞めるというのも選択肢の1つです。

クラッシャー上司のまとめ

  • クラッシャー上司とは、部下に理不尽な叱咤をし、仕事の責任を取らせ、部下は精神的に追い込む上司である
  • クラッシャー上司は、自らも仕事ができるため、会社側にとっては懲戒処分にするには惜しい人材であることが多い
  • クラッシャー上司は、自己中心的な考えの持ち主であるため、自分と同じパフォーマンスができない部下に対して必要以上に責め立てる
  • クラッシャー上司は、部下をいじめている意識は全くなく、会社のためなら何でもして良いという偏った考えの持ち主である
  • 部下はクラッシャー上司に精神的に追い込まれ、鬱になる場合がある